2 日 目  鹿 児 島 市 内  

鹿児島市内観光
 朝食は前夜に黒豚しゃぶしゃぶをいただいたホテル併設の居酒屋にて。

 ビュッフェ方式だが、ほとんどの品は小鉢に入れてラッピングしてあり、それをとる。感染対策とはいえ、準備はなかなか大変そうだ。
 
 そして見つけたのが鶏飯とカレー。

 鶏飯は奄美諸島の名物だということは知っていたが、鹿児島で食べられるとは思わなかった。

 ご飯を入れた茶碗に具を盛り、そこに出汁をかけていただく。奄美でぜひ食べたいと思っていたので、ラッキーだった。
 こちらはカレー。黒豚カレーだという。鶏飯とカレー、両方いただきたいが、お腹がいっぱいになりそうだ。

 
 
 おかず類を一通り取って、ラップをはずした状態。

 これらだけだと、少し寂し気がするので、鶏飯かカレーを食べることを前提にしているのだろうか。
 
 鶏飯。

 具を全部のせ、出汁をかけた状態。
 
 カレー。

 食べすぎ感もあったがとてもよかった。

 鶏飯とカレーがいただけるのは、このホテルだけかなと思ったのだが、この日は、別のホテルに泊まったところ、そのホテルでも鶏飯とカレーがでてきた。鹿児島のホテルでは、朝食に鶏飯とカレーが出てくるのが一般的なのだろうか。
 
 コーヒー、ジュース、ヨーグルト。

 下左   チェックアウトし、鹿児島中央駅の西口へ。上部は新幹線のホーム。この駅は、在来線と新幹線が直角に交わるような構造になっている。
 
 
 上右   荷物をコインロッカーに預ける。ICカードが使えるロッカーで、ICカードを使った場合は、カードが鍵になる。こうしたロッカーは初めてだ。

 左   カゴシマ・シティービュー。市内の主な観光地を巡る路線バス。30分毎に運行。

 このバスを利用して、観光地巡りをした。
 
 車内で1日乗車券を購入。シティービューだけではなく、市電、市バスに乗車できるが、この日はシティービューのコースを一通り回るだけで精一杯だった。

 購入後すぐに、1つ目の停留所「維新ふるさと館」で下車。
 
 維新ふるさと館は後で行くことにして、まず西郷隆盛の生地の碑を見る。

 下左   次に少し離れた大久保利通の生地の碑を見にいったのだが、その際「ナポリ通り」を見た。普通の通りなのだが、鹿児島とナポリが姉妹都市ということで命名された通りだ。

 下右   大久保利通の生地の碑。
 
 
 甲突川沿いに「維新ふるさとの道」がある。かつて武家屋敷があったあたりで、西郷隆盛の生地もこの道沿いにある。

 入口の門が武家風になっている。ここから500mほどの道の途中に「維新ふるさと館」などがあり、最終地点に大久保利通の像がある。
 
  維新ふるさと館に入場。

 下左   西郷隆盛をはじめ薩摩出身の維新の偉人の展示がメインになっている。

 下右   維新の前の時代の技術の発展についての展示もあり、薩摩藩が先進的であったことを強調している。
 
 
 
 
 
 上左   ちょっと変わった形をした碑があった。戦災復興記念碑。鹿児島は戦災で焼け果てたが、復興したことを記念する碑。

 上右   大久保利通の像。没後100年の1979年に建てられたのだが、その時でさえ反対の声があったことを報じた新聞記事を読んだ記憶がある。

 左   1日乗車券の地図。青枠で囲んだところは、この日か4日目に訪問したところ。

 JR駅でいうと鹿児島駅に近いところに歴史的に重要な場所が多い。鹿児島中央駅はかつて西鹿児島駅だったが、街の中心からは西の方だったのだと感じられる。
 
 維新ふるさと館からシティービューで城山まで乗車。途中にいくつも名所そばの停留所があったが、城山から山を下って見学していく。

 城山の展望台(バス停から5分ほど歩いた)からは、昨日行った桜島が大きく眺められた。
 
 展望台からバス停に戻る途中、ドン広場に立ち寄った。西南戦争のとき薩摩軍の本営が置かれていたが、一見、ただの児童公園の感じだ。

 ドンというのは、明治後期から昭和初期に正午にドンという空砲が撃たれていたからだ。でも、最初は「西郷(せご)どん」のドンだと思った
 
  城山からは1区間だけシティビューに乗車。

 シティビューのバスは1台1台、違うデザインが施されている。
 
 西郷洞窟で下車。

 西郷隆盛が西南政争のさい、最後の5日間をここに滞在した。洞窟を見るのは一瞬で終わるので30分後のバスまで待っていられないので、徒歩で山を下った。
 
 10分ほど歩くと、JRの城山トンネルの開口まで下りてきた。

 しばらく見ていて出てきたのは都城行き普通列車。817系。JR九州は特徴的な特急車両をつくっているが、普通列車用車両もほかのJRとは一味違うと思う。
 
 下りトンネルの開口の上部には「敬天愛人」と彫られている。西郷隆盛の座右の銘として有名な文言だ。

 文字通り、”天を敬い、人を愛する”という意味。西郷自身の造語でなく、思想家中村正直の言葉を借用したもの。初めてみたとき、西郷の言葉としては違和感があったのだが、中村がクリスチャンだったので、西洋的な雰囲気の言葉になっている、西郷の生涯とは少し合わない気がするが、彼の言葉として有名だ。彼の最後の地のトンネルということで、この銘が彫られたのだろう。
 
 西郷隆盛の最後の地。

 城山トンネルを出たあとの線路沿いを鹿児島駅方向に5分ほど歩いたところに最後の地がある。

 1877(明治10)年、西南戦争で城山に立てこもる薩摩軍に対して、官軍が総攻撃を開始。それとともに、薩摩軍は城山をかけ下りて最後の抵抗をした。西郷も城山をかけ下りたものの銃弾を受けた。そしてこの地で切腹したとされる。
 
 薩摩義士碑。

 多くの墓がピラミッド型に配置されているのが特徴。西南戦争の戦死者の墓かと思ったが、説明板で間違いと判明した。

 18世紀に、幕府から木曽・長良・揖斐川の3川が合流する輪中地域の治水を命じられた。その際に活躍した薩摩藩士の墓。
 
 西南戦争の銃弾跡。

 石垣をよく見ると小さな穴が無数に開いていた。かなりの銃弾が撃たれたことがわかる。石垣は私学校の石垣。
 
 銃弾跡のある石垣の一部。
 
 私学校の門。

 私学校は1873(明治6)年、下野した西郷隆盛が創設した学校。士族だけが入学した。1977(明治10)年、この学校の生徒が鹿児島鎮台の弾薬庫を襲撃したのが西南戦争の発端。

 学校跡は、現在では鹿児島医療センター。
 
 
 
 上左   鹿児島城(鶴丸城)跡の城門。

 この中に博物館である黎明館があるので行くつもりだったっが、月曜休館のため入れなかった。

 上右   西郷隆盛像。さまざまな、西郷像があるが、ここのは軍服姿で鋭い目つきをしている。

 左   この像は高い位置にあるので、道路を隔てて”西郷隆盛像撮影広場”がある。その後ろにあるのが、1927(昭和2)年にできた鹿児島市中央公民館。

 
 
 県立博物館の旧考古史料館。現在は使われていないし、危険なため立入禁止だった。

 下左   照国神社の境内にあった島津斉彬の像。照国神社の祭神は島津斉彬だ。

 斉彬は、19世紀初期に薩摩藩主になり、藩の近代化につとめた。

 下右   街角にあった桜島からの火山灰の置場。
 
 
フランシスコ・ザビエル滞鹿記念碑。

 明治に建てられた教会が戦災で破壊されたが、残った壁を利用してつくられた記念碑。

 下左   ザビエルとヤジロウ、ベルナルドの像。

 下右   教会は戦後、新たに作られたが、それも古くなり1999年に現在の教会に建て替えられた。
 
 
 ザビエルの記念碑を見たあと天文館からシティビューに乗車。再び城山などを経由して南洲墓地まで乗車。

 西郷隆盛の墓へ。ここには博物館もあるのだが、月曜休館だったので入れなかった。

 このあと、再びシティビューで仙厳園へ。
 
 仙厳園到着。

 西郷の墓からここまでの途中に今和泉島津家の屋敷跡があったが、別日回しにした。仙厳園は、鹿児島市内のみどころのうち、最も見学に時間がかかりそうだった上に、すでに夕刻が近づき、閉館時刻までゆっくり見学できるか、気になっていたためだ。
 
 
 上左   入場するとすぐ反射炉跡があった。

 上右   明後日に訪問する関吉から流されてきた水の水路跡。これで水車を動かし動力源にした。

 左   御殿。島津家の別邸で、藩主がここで生活しするとともに迎賓館の役割を果たした。
 
  広間。右側の屏風風のパネルにここを訪問客の写真が掲げられていた。

 幕末には勝海舟、英国公使など、明治以降では大正天皇、昭和天皇、英国皇太子、ロシア皇太子などの訪問時の写真があった。西郷隆盛なども訪問している記述はあったが、臣下であるためか写真はなかった。
 
 藩主の座席。臣下が謁見する間なのだろうか。

 写真ではよくわからないが、電飾が洋風のものだったが、和室によくあっていた。
 
 庭園ごしに桜島がよく見える。桜島を借景にして庭園がつくられている。

 下左   藩主の寝室。

 下右   藩主が賓客をもてなした部屋。畳敷きの上にカーペットが敷かれ、その上に椅子が置かれていた。
 
 
 集成館機械工場。

 集成館は、薩摩藩によってつくられた西洋式工場の全体。建物が残るのは機械工場だが、それ以外に造船所や紡績工場、製薬工場があった。

 仙厳園の見学に時間がかかり、17時までの開館である機械工場は大急ぎの見学となった。写真撮影は禁止だった。 
 
 紡績工場の外国人技師の住居。異人館の別名がある。

 すでに17時をすぎていて入場できないと思って行ってみたら、ここは17時30分までの開館あったので思いがけず入れた。
 
 内部にはいろいろな展示があった。

 下左   異人館のバス停。

 下右   シティビューの最終便の2便前の便に乗車。中央駅に戻るまでに、石橋記念公園で下車しようかと思ったが、展示館がすでに閉館になてちたので、中央駅まで乗車した。
 
 
 中央駅に到着後、ロッカーに預けていた荷物を取り出し、2泊する「JR九州ホテル鹿児島」へ。

 鹿児島中央駅の改札は2階にあるのだが、改札の斜め向かいにJR九州ホテルへの連絡通路があった。ここを通ると、ホテル2階のフロントに簡単に行けた。
 
 「JR九州ホテル鹿児島」。朝、前日泊ったホテルから中央駅に向かった時に撮影。右端に少し見えているのが中央駅。2階が駅と直結していて、フロントも2階にある。
 
 室内。前日のホテルが古い感じのビジネスホテルだったが、ずっと新しい部屋になった。

 1時間ほど休憩。
 
 中央駅近くで夕食をとることにした。歩いていて気づいたが、食事については、天文館のほうが賑やかだし、入りたいという魅力のある店が多い。

 「半魚人」という居酒屋に入店。

 
 
 
 上左   カウンターに着席。

 上右   サッポロ瓶ビール。

 左   刺身盛り合せ。
 
 
 上左   めひかり唐揚げ。

 上右   芋焼酎「黒伊佐錦」。伊佐市大口の「大口酒造」製。鹿児島では有名なよく飲まれる焼酎らしい。

 左  厚揚げ豆腐とさつま揚げを甘辛い出汁で煮たもの。
 
 
 上左   中央駅前のラーメン店「豚とろ」へ。

 上右   店内。

 左  豚トロラーメン。麺はバリカタにしてもらった。スープは濃厚とんこつ。店名になっている通りで、焼豚がトロトロしていて口の中でとけるほど柔らかい。

 

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