11 日 目   佐 世 保 

佐 世 保
 佐世保では15時台の列車で帰途につくまで時間がある。最終日ということもあり、十分に計画は立てていなかった。ただ13時から海上自衛隊の史料館の予約だけはしてある。

 佐世保港のクルーズは土日だけなのでダメ、九十九湾のクルーズも小雨でイマイチだろうし、結局、市内をぶらぶらすことにした。

 ゆっくりできるので、普段の旅先での朝食よりも遅めに朝食会場へ。手袋はするのだが、ビュッフェ式だった。右下のミニ皿うどんまであって満足。
 コーヒーとフルーツ。

 いつもなら朝食後すぐにチェックアウトし、駅なりバスターミナルなりへと急ぐのが通例だが、この日は、11時前まで部屋でネットなどをして休憩。
 駅のコインロッカーに荷物を入れて出発。

 まずは駅近くの三浦町教会へ。1931年の完成だが、設計施工者は不明だという。

 軍港であった佐世保だけあって、黒く塗りつぶされたものの、空襲で破壊されることはなかった。
 
 大通りに面しているものの高台にあって、大通りから直接に正面玄関に入るには、3階相当の階段を上がる必要がある。それで、緩い坂道を上がって、教会の裏手へ。

 中には入ることはできなかった。
 
 さるくシティ4〇3アーケードの入口。四ヶ町の4、佐世保玉屋の〇、3ヶ町の3を合わせて”4〇3”だという。直線のアーケードとして日本一の長さだという。

 後で歩くことにして、先に、この写真では右手のほうにある「とんねる横丁」へ。
 「とんねる横丁」は戦時中の防空壕を利用した商店街だという。商店街の上部には公園がある。防空壕を利用して店にして、入口側は道路に面するようにしてあるようだ。

 下左   佐世保バーガー「ベースストリート」の「防空壕店」があり、食べていくことにした。

 下右   「無断撮影禁止」の掲示があり(写真左下)があり、許可を得てから撮影。座っているあたりは防空壕の中だったのだろう。
 
 佐世保バーガー。

 かなり大きなハンバーガー。紙の上から押しつぶすと、食べやすくなると教えてくれたので、そのようにした。

 佐世保バーガーとは、どのようなハンバーガーをいうかは決まっておらず、店が佐世保バーガーだといえば、佐世保バーガーになるって感じ。
 
 飲物はアイスコーヒー。

 下左  とんねる横丁に隣接して「横尾市場街」があるのだが、端から少し見ただけで先を急ぐ。

 下右  4〇3アーケードに戻る。1kmに及ぶアーケードを歩いてみる。
 
 
 
 上左   アーケードの中に屋根がとても低くなっている箇所がある。松浦鉄道が上を通っているところだ。

 上右   アーケードのそばに佐世保中央駅があり、上がってみた。手間に見える建物の向うがアーケードを越す箇所。

 左  アーケードを歩き終え、史料館の方面へ向かうと、旧海軍下士官兵集会所跡があった。昔の建物の写真付きの掲示もあった。今は駐車場になっている。
 
 旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館。第1次大戦の勝利を記念して建てられ、海軍の催事に利用された。戦後は、米軍が映画館などとして使っていたが、1977年に日本に返還され、1982年から佐世保市民ホールになっている。

 下左   大ホール。

 下右   2階廊下。
 
 
 
 
 
 上左、上右   海上自衛隊佐世保史料館。予約が必要で13時で予約していた。

 左   10分前に到着し、手続後、まず5階に上って、下る順路で見学。幕末から現在に至るまでとても詳しく展示をしている。史料的価値あるものは撮影不可で、模型などは撮影可であった。1時間少々かけて見学。
「みどり」と「みずほ」で帰宅
 いよいよ帰途につく。佐世保から博多は特急「みどり」。
 
 使用車両は783系で、JR九州になってから初めての特急電車。国鉄時代の特急電車をおきかえたものだが、すでに30年たち、置き換えられつつあるようだ。主に「みどり」で使われるが、ほかの系統にも使われる。
 
 ほぼ「みどり」専用で側面にもMIDORI EXPRESS の文字。

 下左   行先表示も、緑を意識。

 下右   最後尾は、早岐で特急「ハウステンボス」を併結するためなのか貫通型で特急らしくない感じになっている。
 
 
 グリーン車に乗車。1両の半分がグリーン車、半分が普通車。JR九州は1両を半車づつにする場合が多い。需要を考えれば妥当だが、ちょっと圧迫感を感じる人もいるかなと思う。
 
 着席した座席。入口から入ったところの席で、固定されたテーブルがあるのが特徴。

 

 
 足元にはフットレストが固定されている。写真ではわからないがレッグレストもある。
 
 入口からテーブル上を見えにくくする工夫もある。

 入口上にLEDの案内板があるが異常があった。つぎは武雄温泉なのに、「つぎは有田」と表示、つぎは肥前山口なのに「つぎは武雄温泉」と表示。1づつずれていた。車掌は気づいていて、何度か間違っていることを案内していたが、下車駅を間違いやすいと思っていた。車掌の操作では直せないのは問題だ。

 その後、JR九州の普通電車で同様のことがあり、降り間違えがあったことが報じられていた。ワンマンだったのだろう。「きりしま」に乗ったとき、特急なのにワンマンで驚いたが、特急だと間違えた場合の移動距離も長く大変だ。
 
 グリーン車で快適で、博多まで居眠りしながらすごした。武雄温泉では新幹線ホームもできていることも見た。

 博多到着後に見ると、「ハウステンボス」は通常の先頭車が連結されていた。先頭車のデザインは「みどり」とは異なる。
 
 「ハウステンボス」の中間車。デザインは、緑・赤・青・黒を配置したもの。
 
 博多着17時40分。乗り継ぐのは18時11分発「みずほ」新大阪行き。
 
 駅弁を仕入れてホームへ向かった。

 下   博多・新大阪の特急券。株主優待券を利用したので半額になっている。往路でグリーン車を使ったので、普通車の様子も知りたいので普通車指定席にした。

 「みずほ」は所要時間が「のぞみ」並みなので、わずかだが「のぞみ」同様の追加料金が必要。
 
 
 鹿児島中央発の「みずほ」が入線し、乗車。車両は、「のぞみ」と同じN700系だが、8両編成である点と、普通車指定席が2人、2人になっている点が異なる。
 
 指定していた座席へ。1車両全部が普通車指定席で2人、2人の席になっている。

 新大阪以西だけを乗るなら、「みずほ」「さくら」の指定席にするのが正解だ。とはいっても、往路でグリーン車を利用したので、窮屈感があった。株主優待券を利用するならグリーン車もさほどの負担感なく乗れるのでグリーン車がいいかなというのが乗り比べての感想。
 
 博多で買った「しゅうまい弁当」をいただいた。しゅうまいは、肉とえびが3個づつ。

 下左   飲物ホルダーに入れた缶。

 下右   新大阪駅に到着。
 

 

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