10 日 目 黒 島
黒 島 |
この日は黒島に行き、島を散策する。黒島へ行く船は相浦から出ている。島を歩いて回ろうとすれば10時の船に乗る必要がある、その出発に合わせて松浦鉄道で相浦に行こうとすれば、たびら平戸口を8時48分発の列車に乗る必要がある。その列車に乗るためには平戸桟橋8時30分発のバスに乗らねばならない。 ところが起きると8時前だった。宿の朝食を食べている余裕はない。朝食はパスし、すぐに荷物を整理して、チェックアウトし、バス乗場に向かった。 バスの時間には間に合ったのだが、さらに追い打ちをかけたのが、こんな日に限ってバスが遅れたのだ。列車に乗れるか気が気でなかった。 |
たびら平戸口駅には出発寸前に到着。切符はなく、下車時に払うようだ。しかも乗車してからICカードも使えることもわかった。 ただ、たびら平戸口駅で朝食用のパンでも買おうかと思っていたのだが、果たせなかった。 |
たびら平戸口で飛び乗った松浦鉄道。乗って1分後に出発。ヤレヤレ。 |
車内。この車両は新しかったが、すれ違う車両を見ていると、古くて乗りごこちの良くなさそうなのもあった。 下左 9時40分に相浦着。 下右 ホームは高い部分にあり、駅の出入口は階段を下りる。 |
港まで迷わずに行けるか心配だったが、ホームからそれらしき船が見えていて、数分で乗場に到着。この建物の中で切符を買い、すぐに乗船。 ただ、パンでも買えるかと思っていたが、売店などはなく、朝食はあきらめた。 下左 船内。10人ほど乗っていたが、自分以外はトラックなどのドライバー。観光客は自分だけだった。 下右 客室の前方の窓がステンドグラスだった。黒島教会をイメージしているのだろうか。 |
10時50分に黒島着。 帰りの船は15時30分。その前の船は11時だから一択だ。 下左 案内所。ここで昼食をとれる場所を聞いた。この時期「Cafe海咲」(みさき)だけが営業しているとのこと。 下右 港を離れ坂道を上がり、島を一周する。 |
黒島は島全体が「黒島の集落」として世界遺産「潜伏キリシタンの関連遺産」の1つになっている。 下左 まずは黒島神社へ、 下右 本村(ほんむら)集落の庄屋屋敷跡。正月には踏み絵が行われたという。 |
島の西側を半周。途中で蕨(わらべ)展望所から雄大な眺めを見た。島で一番、迫力ある風景だった。 下 仕切牧墓地。潜伏キリシタンの墓地。明治にカトリック墓地ができると使われなくなった。 立入禁止になっていて、雑草が多く、墓は見えにくかったが、墓らしきものの上部がわずかに見える。 |
上左 「Cafe海咲」に到着。やっとこの日、初の食事にありつける。 上右 出された水は、カフェに併設された工場で作られた「黒島の天水」。ほかに焼酎も醸造している。 左 カレーピラフをいただく。あごだしスープつき。 |
きなこ白玉団子と黒島ブレンドコーヒー。 美味しくいただけ店をあとにしたのだが、このころから天気が悪化してきて強い雨にならないか心配になってきた。 |
黒島教会は改修工事中だった。1902年の完成でマルマン神父設計、前山佐吉施工だという。鉄川与助でないのが珍しいくらいだ。 下左 足場の外側の写真を見ながら案内所へ。 下右 ヘルメットをかぶり、見学台に向かった。 |
上左 スロープを上がりながら、工事中の正面を至近距離で見る。 上右 正面部分のかなり上部まで見えるが、内部まではわからない。レンガや白い部分がきれいになっているのはわかる。 左 案内板にあった内部の写真を拝借。いつのころの写真かわからないが、撮影された当時は畳敷きで真中だけ赤いカーペットが敷いてある。 下左 カトリック共同墓地。かなり大きな墓地だ。 下右 マルマン神父の墓。 |
このあと「信仰復活の地」にも行く予定だったが、雨がやや強くなったきたので中止。 少し濡れたけど傘なしで港へ急いだ。船の出発まで1時間以上あったのだが、待合室で座ってまった。 折り返しになる船がきて、乗船。 |
船は15時30分に出発して、相浦に16時20分着。すぐに駅に向かい、16時36分発の佐世保行き松浦鉄道に乗車。 下校する高校生が多数乗車していて満員で座れないにみならず、密状態に。こういうとき1両というは困る。 |
上左 松浦鉄道のキャラクタ― 鉄道むすめ「西浦ありさ」。名前の由来だが、「西浦」は「松浦」と「西九州線」から、「ありさ」は「ありた」と「させぼ」からとったとのこと。 上右 佐世保駅ではJRとは別に専用の出入口がある。 左 この日はワシントンホテルで1泊する。駅から数分。 |
部屋で1時間ほど休憩。 |
松浦鉄道を下車した際、駅舎を出てすぐの場所にあり、気になっていた「SASEBOX99+1」に行くことにした。 さきほど行った相浦近くに道の駅「SASEBOX99」があり、そこが姉妹店として作った店らしい。 |
世知原(せちばる)ピルスナー。 かつては世知原町があったが、今は佐世保市の北部になっている。名産品に世知原茶があり、それを利用したクラフトビール。 ビールは独自に醸造したものではなく、バドワーザーを利用し、かけ合わせたものだという。 色は、まさに抹茶という感じの緑。泡も緑がかっているので抹茶ドリンクに思える。飲むと、すっきりとしたビールなのだが。 |
上左 ぶりの漬け刺身。 上右 煮かき。 左 佐世保しぐれ煮。ぶりを濃口しょうゆで煮たもの。 |
あご酒。 あご(とびうお)の干物を焼いたものを熱燗の中に入れたもの。 酒は魚の味がするけれども、生くさいということはない。魚も食べながら酒をいただいた。 |
あご酒の酒は「本陣」を使っているとのこと。「本陣」は、佐世保市の潜龍酒造製。 下左 アジフライ。 下右 焼きかまぼこ。 酒の肴になる佐世保の郷土料理を何種かいただいた。自衛隊カレーも何種類かあり、最後に食べようかと思ったのだが、麺類にしようと思い、この店は切り上げた。 |
上左 バスターミナル近くの「笑ちゃん亭」というラーメン屋へ。 上右 店内。おでんもあったが、おでんはもう無理。皿うどんをいただいた。 |
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