9 日 目   生 月 島 

田平教会と春日集落
 朝風呂へ。開場後、誰もこないうちに、入浴して撮影。

 こちらは大浴場。地下にあり、窓の向こうは海中で、魚が泳いでいる。水族館のような感じだ。
 
 こちらは露天風呂。
 曇っていて、はっきりとはしないが、日が上るのが部屋から見えた。大半は九州本土。
 
 朝食。テーブル上に並べられていた。

 下左   川内かまぼこも出されていた。ストローを束ねたもので巻いているのが特徴。ストローをはずしていただいた。

 下右   朝食会場。大宴会場を利用していた。
 
 
 上左   8時前にホテルを出て平戸桟橋のバス停へ。8時17分発の江迎行きに乗車。これが1日2便(見学可能時間に限ると1便)の田平教会の前を通るバス。

 上右    8時32分に「天主堂前」着。バス停らしいバス停名だ。

 左   道路に面しているのは教会の裏側。
 
 奥の方に向かい、教会の正面を見る。

 1918年に造られたレンガ造りの教会。屋根はかわらぶき。設計施工は鉄川与助。

 ここは世界遺産ではないが見学には予約が必要。有名な教会だが。潜伏キリシタンの歴史がない地域なので世界遺産にはなっていない。
 
 内部の見学はできなかったので、案内板の写真を拝借。
 
 移動する前に側面を撮影。木が邪魔しているが、一部の白い部分は木造であることがわかる。
 
 「天主堂前」バス停から平戸方面へのバスは夕方までないので、20分ほど歩いて国道のバス停へ。

 途中、農業高校の広大な農園の中を通る。

 下左  「萩田」バス停より平戸桟橋に戻る。

 下右  バスがくるまでの時間を利用して、すぐ近くにある松浦鉄道の西田平駅へ。少し見学して、バス停に戻った。
 
 
 平戸桟橋に戻ったのは10時前。このあと、夕方まで生月(いきつき)島と平戸島だが、生月島に近い場所にある世界遺産の春日集落に行き、平戸に戻り、前日に回り切れなかったところに行く。

 生月島へ向かうバスは生月バス。このバスはICカードは使えない。
 
 生月バス車内。

 下   車窓から中江の島が見えた。平戸島と生月島の間、双方から2kmほどのところにある。

 禁教期の初期にキリスト教徒の処刑が行われた。その後、春日集落の潜伏キリシタンの聖地になり、お水取りの儀式が行われたりした。

 渡航は禁止されているが、すぐそばまで行って見学する貸切ボートはあるようだ。
 
 
 
 上左   生月大橋を渡って、生月島に入ってすぐの「生月大橋公園前」で下車。

 上右   「島の館」という生月島の博物館へ。メインは捕鯨関係だが、さっと流してみて、潜伏キリシタンのコーナーをじっくり見た。

 写真は潜伏キリシタンが、信仰の会合を開いたときの座席。役割ごとに席が決まっている。一部では今も行われているようで、会合の写真もあった。

 左   仏壇と見せて、「御前様」というご神体を描いた絵を信仰する祭壇。
 
 あとでガスパル様に行くのだが、処刑されたガスパル様の墓から1本の松の木が生えて、育ち、信仰の対象になった。しかし、昭和になって、木が枯れた。芯が腐っていなかったので、芯を使って、十字架が作られた。その1つがこれ。もう1つは、あとで行く山田教会にある。

 下左   博物館から道の駅までの間に遊歩道があり、歩いた。ところどころで、木々の間から海が見える。

 下右   道の駅「生月大橋」。小規模な道の駅だった。
 
 
 生月大橋。向こう側が平戸島で。橋のたもとの右手1kmくらいのところに春日集落がある。

 橋の中央部で工事をしていて、写真では黒くなっている。

 下左   先ほど下車したバス停から、平戸高校行きに乗車。中型バス。

 下右   車内。
 
 
 
 上左   案内所最寄りの「小春日」で下車。

 上右   春日集落の案内所。地図などを入手。

 左   案内所の下部にも棚田があったのだが、大規模な棚田は1kmほど歩いたところだとわかる。車道を歩き、ようやく棚田の端までやってきた。

 写真で左端の真ん中部分から、見えている山裾の向こう側に上部の棚田があるので、そちらに急いだ。
 
  車道から、傾斜のあるの農道に入り、高度を上げていく。

 棚田の中央部までやってきた。たまたま水を噴出させていたところに遭遇。
 
 棚田の上部が見えるところまで歩いた。石組みの棚田が海岸から写真右端の真ん中あたりまでずっと続いていた。

 一番奥の山が安満岳。頂上には寺跡、神社、キリシタン石碑が併存している。また安満岳そのものが潜伏キリシタンの信仰対象になっていたということで、自然崇拝と融合していたようだ。
 
 棚田の上部で、段々がよくわかるように撮影。圧巻の棚田だ。石段の段差は2mほど。米の成長期にやってきたら、美しい緑なんだろうなと思う。

 春日集落には教会がない。潜伏キリシタンが発見された後も”隠れキリシタン”の信仰形態を続けたので教会が造られなかったのだ。
 頭上を見ると人形岩が見えた。頭の部分が大きく、なぜ落ちないんだろうかと思う。そばまで行けるようだが、バスの時刻が迫っていて、行くことはできない。
 
 「春日」バス停へ、途中少し走りながら向った。バスには間に合った。

 バス停近くからは、海岸が見える。春日集落の一番下の部分だ。山が海に張り出しているところには春日神社が見える。海岸のそばまで棚田が続いていることもわかる。

 
 
 
 上左  「春日」バス停。

 上右  先ほど乗ったバスが折り返しでやってきた。

 左   生月大橋を渡って、生月島に戻った。

 ガスパル様に行くつもりで、最寄と思うバス停で下車しようとしたら、ガスパル様はもう少し先で下りた方が下り道になるからよい、とバス停から少し先で下ろしてくれた。自由乗降区間のようだったので、できたのかもしれない。
 
 上左  ガスパル様の十字架の記念碑。

 ガスパル西は江戸初期に処刑された指導者なのだが、禁教期にも墓が守られ、1993年に十字架の記念碑が建てられた。

 上右  2008年にガスパル西が福者となったことの記念植樹。

 左   ガスパル西の墓。
 
 ガスパル様からは、中江ノ島もよく見える。長さ400m、幅50mの島。
 
 30分ほどかけて山田教会まで歩いた。1912年に鉄川与作の設計施工で完成したレンガ造りの教会。

 下左   正面付近は石造り。

 下右   ガスパル西の息子のトマス西も布教活動をし処刑された。1987年に聖人になったが、その記念碑。
 
 
 バス停を探して、幹線道路のほうへ向かっていたら高さ18mの生月観音があった。1980年にできたもので、由来を見ると、観光目的のようだ。

 下左   幹線道路にでたら、あとわずかで生月大橋だった。「大気圏」という店に入る。

 下右   店内。
 
 
 あごだしラーメンが売りのようで、注文。

 あっさり系の醤油ラーメンで、魚の香りはするけれども、魚くさいということはない。具は中華そばといった感じのもの。美味しくいただけた。

 下左   店のそばの「汐見町」バス停。

 下右   この日何度か乗車した生月バスに最後の乗車。
 
 
 
 
  上左   前日に平戸市街地の観光はほぼ終えたのだが、時間切れで少し残っているので、残りを観光する。

 フランシスコ・ザビエル像。丘の中腹にあり、階段を上っていく。

 上右   三浦按針の墓。さらに階段を上がったところ。墓の周辺はライトアップされている。

 左   按針広場。墓からライトが続いていている。花壇も整備されている。
 
  階段を下り、オランダ井戸へ。オランダ商館の近くにあり、手前のは船などへの水くみ用、後の小さなのはオランダ商館の調理用だとか。

 下左   オランダ船がついた埠頭。

 下右   常灯鼻。オランダ船が入港するときの目印になった灯台。
 
 
 
 
 泊まった海上ホテルの別館。この3回の真ん中付近の部屋に泊った。

 飛び出している別棟が露天風呂、その左に大浴場に下りる階段があり、大浴場は水面下にある。

 外から別館には入れない。写真左側に写っている本館の玄関まで100m少々進み、玄関から引き返さねばならない。

 このときは1時間ほど部屋で休み、夕食に外出。なかなか面倒な宿で、もう泊ることはないだろう。
 
 前日の店はよかったので、それ以上の店は望めないかなと思いつつ、別の店「桃源郷」へ。

 下左   刺身盛合せ。美味しかったのだけど、1人分としては量が多かった。種類も多ければ、いいんだけど、種類は少なくて、ちょっと飽きる。

 下右   生ビール。
 
 
 串焼き。ねぎま、豚バラ、エノキベーコン。
 
  左左、左右   じゃがいも焼酎「じゃがたらお春」。平戸市の福田酒造製。じゃやがいも焼酎は初めて。
 
 カレーうどん。

 メニューにあったので、最後に注文した。 

 

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