第2日前半  宝城では、お茶風呂でポカポカしてお茶畑へ

  部屋を5時40分に出て、バスターミナルに向かう。暗い中、雪がちらちら舞っていて、とても寒い。宿からバスターミナルがこんなに遠かったのかと思いながら歩いた。

  ターミナルまで10分くらいかかった。まず、切符を購入。宝城(ポソン)までは5400ウォン。そのあと、空いていた食堂に入りうどんを注文。そういえば、半年前にも同じ食堂に入って、うどんを注文したことを思い出した。  

 

  ターミナル内は、あちこちで工事中。光州のターミナルはかなり古いのだが、新装部分はとても明るい。右の画像で、前方の明るい部分が新装部分。宝城行きは、新装部分からの出発だった。

  バスには、和順(ファスン)、プクネ(漢字は不明)経由で宝城(ポソン)行きという表示。途中、2箇所で止まったのだが、この2箇所なのだろう。

  1時間30分で宝城の市外バスターミナルに到着。すぐに、次の目的地である麗水(ヨス)行きのバス時刻の確認。11時21分というバスがある。逃せば12時というのでもよさそうだ。

  同じターミナルから、宝城の郡内バスがいろんな行き先に向かってでているようだ。郡内バスというのは、市内バスの田舎版のようなものだろう。宝城郡の郡内バスは、お茶の産地らしく鮮やかな緑で塗られている。

 

  紙に書かれた時刻表を見ると、ユルボ(栗浦)行きは、8時10分。まだ30分近くある。ターミナルの近くをぶらぶらしてみたが、人の姿を見ない静かな田舎町だった。

  時間が近づいてターミナルに戻ると3台の郡内バスが止まっていて、ユルボとハングルで書いてあるバスに乗車する。お金を払うときに、ヘスノッチャタン(海水緑茶湯)と伝える。ユルボと言うより、確実に海水緑茶湯で下ろしてもらえるからだ。運賃は1400ウォン。

  ヘスノッチャタンという韓国語は、ロンリープラネット日本語版に書いてあった。地球の歩き方は、数年前のものを使っていて、古くなりすぎているのだが、今回、地球の歩き方の新版ではなく、ロンリープラネット日本語版を購入して、古いと地球の歩き方と併用した。宝城の記述があったりして、細かいデータが提供されているのが、最大の購入理由だ。もっとも、欠点もあることが、3日目に判明するのだが、、 

 
  光州からのバスで一緒だった客の何人かも同じバスに乗り込んだ。10分あまりで彼らは下車した。見ると、そこが大韓茶園のバス停だった。後ほど自分も茶園に行くので、バス停が判明して良かった。

  そのあとバスは、茶園の展望台などのそばを通り、やがて海岸に向かって山道を下った。下ったところのバス停で、運転手は、ある建物を指さしてヘスノッチャタンと教えてくれた。

 

  上の画像は、バスを降りた付近。ここから5分ほどで海水緑茶湯があった。帰りのバス時刻を確認しておく。9時50分が適当だろう。

  風呂に入る前に、海岸に行ってみた。韓国の北端の仁川から出発し、南海岸までたどりついたと思いながら、感慨にふけった。海水浴場なので、夏はにぎわっているのだろう。

  風呂の手前に、夏のみ営業するのであろう、ウォータースライダーなども備えたプールがあった。

 
  いよいよ到着。駐車場には、たくさんの車が止まっている。左の画像の円筒状の部分の1階が玄関だ。円筒には、ハングルで、ユルボヘスノッチャタン(栗浦海水緑茶湯)と書いてある。

  入浴料は5000ウォン。エレベータで風呂場に上がる。下駄箱の鍵がそのまま脱衣場のロッカーの鍵にもなっていた。日本の銭湯の雰囲気がそこにはあった。

  縁台があって、湯上りの人がジュースを飲んでくつろいでいる。体重を量っている人もいる。

  風呂場は、日本の温泉場の風呂と同じような感じである。大きな湯船は2つあった。1つは海水湯。こちらは見た目には、普通の湯と変わりはないが、なめてみると塩辛く、海水であることがわかる。120mの地下から海水をくみ上げて利用しているようだ。

  もう一方は緑茶湯。こちらは、濃い茶色をしていて、見た目は、紅茶湯かコーヒー湯であった。こちらは海水に緑茶を混ぜているとのことだが、味はわからなかった。ほかではやっていないためだろうか、緑茶湯のほうに人はかたまっていた。

  ゆっくり湯船につかる。韓国の片田舎で入る朝風呂、とても気持ちがいい。窓からは、海岸が見える。30分あまり風呂場にいたら、体はポカポカして、芯から温まった。  

 

  9時50分のバスで大韓茶園へ。バスに乗車するときに、ノッチャタウォンといって乗車。850ウォン。

  10分あまりで到着。先ほど確認していたので、運転手に言ってもらう前に下車場所はわかっていた。バス停には、右のような看板があった。

  ここは、韓国で最大のお茶の産地として有名なのだが、最近は、そのことにくわえて、映画・ドラマ・コマーシャルフィルムの撮影地としてよく使われるために訪問する人が多いようだ。最近ナは・ドラマ「夏の香り」の撮影に使われている。

  バスから降りたのは自分だけだったが、反対側のユルボ方面行きを待っている人たちは、光州から同じバスできた人たちだった。普通は先に茶園へ行って、あとで風呂に入るのだろうか。光州からの日帰りコースになっているのかもしれない。

  宝城11時21分の麗水行きバスに乗るためには、ここを10時45分のバスに乗らねばならない。でも、無理なら次のバスにしようと考えて歩き出した。

 
  駐車場にはたくさんの車が止まっていた。バス停から10分ほど歩いて、入口に到着。漢字で、大韓茶業株式会社と書いてある。

  茶園内は周遊コースになっている。入口から直進して長い階段を上った。そして、ゆるいスロープをのんびり下った。逆に回れば、ラクチンだったと後でわかった。

  延々と広がる茶園はとてもきれいだが、ところどころに、茶色い葉が見える。やはり5月が一番だろう。  

 

  一周して、まだ少し時間があったので、売店に入って少し土産を購入。お茶入りアイスを食べようかなと思っていたが、営業していなかった。  

  10時45分に間に合うようにバス停に戻った。ほどなく宝城行きのバスがやってきたので乗車。850ウォン。

  このときのバスは見るからに古いバスで、外観は撮り損ねたが、内部は右の画像だ。

 
  宝城に着いてすぐに麗水行きの切符を購入。7600ウォン。11時21分発だが、11時10分ごろにバスはやってきた。ほかからやってきたバスで、何人か下車してから乗車。

  行き先表示を見ると、唐津(カンジン)、宝城(ポソン)、筏橋(ポンギョ)、順天(スンチョン)そして麗水(ヨス)というバスだとわかる。

 
  麗水までは1時間50分。この間、麗水でのまわり方を考えたり、この日は麗水の駅前で泊ることを決めたりしていたら、あっという間に時間がたった。

 

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