1  ブルネイへ

 

まずはシンガポールへ

 2013年末から2014年始にかけて、年越しでマレーシアとブルネイに出かけた。マレーシアは数回訪れているが、今回は東マレーシアともいわれるボルネオ。ボルネオは2007年に訪問していて、今回が2度目になるが、前回はサバ州を中心としていたのに対して、今回はサラワク州を中心とした。サラワク州は前回もクチンだけは訪問したのだが、今回は前回はいかなかった、ミリ、ムル、シブを訪問する。

 まずは、シンガポール、クアラルンプル経由でまずブルネイに向かう。最初の区間の関西/シンガポールはシンガポール航空を利用する。行先がきまらないうちに、シンガポールまでの特典航空券だけはとっておいたのだ。

 関西空港に着き、すぐにシンガポール航空をカウンターへ。ビジネスクラスのカウンターは1人待ちで、すぐに手続き。なんとスター系のシンガポール航空のカウンター業務はJALに委託されていて、JALの制服を着た職員が行っていた。シンガポール航空のチケットに手書きで「NH*Gold」と記入したり、”特典航空券なのでANAマイルはつきません”とJAL(の子会社)の職員が説明するのは何か変な感じもする。指定のラウンジは、これまたJALのサクララウンジなのが意外なのだが、時間があるので、ANAラウンジにまず行ってみた。入口の案内で、逆にワンワールドであるマレーシア航空やカタール航空はANAラウンジを指定していることがわかる。

 関西空港のANAラウンジを利用するのは2度目。1回目は、1か月弱前にエバー航空を利用したとき以来だ。

 入室すると、ANAラウンジは22時30分までなので、”JALさんのサクララウンジへ”と案内された。トルコ航空の出発が22時30分なのでそれにあわせているのかな。

 1か月弱前に入室したときと食べ物はまったく同じだった。逆に閉店時間も近いからなのだろうが、品切れのものもあって残念であった。早々に切り上げ、サクララウンジに引っ越すことにした。ANAラウンジとサクララウンジのはしご利用はあまりできない体験だ。
 ANAラウンジからサクララウンジにやってきて、入口を見ると、スター系ではシンガポール航空のほか中国国際航空がサクラを指定している。

 

 

 

 

 

 

 

 深夜便の場合はサクラが指定されることが多いのか、かなり混んでいた。

 関西空港のサクララウンジはよく利用するが、いつもはJALの搭乗券を見せての入室。この日は、シンガポール航空の搭乗券とスタアラゴールドのマークのついたカードを見せての入室で、これまた変な感じではあった。

 食べ物は、3.4か月利用しない間に変わっていて、焼き鳥や野菜サンドイッチ、フルーツなどが登場していて、かわりにカツサントなどが姿を消していた。ときどき変わると変化が楽しみだ。

 23時ごろに搭乗。ビジネスクラス-子供づれ-資格保有者-後方一般客-前方一般客の順であった。

 下左  2-4-2の座席で前方通路側をリクエストしていたら、エコノミークラスの前から3列目の通路側が指定されていた。

 下右  フィリピンを過ぎたあたりで機内食。経路が少し複雑なのはどうしてだろう。

 シンガポール航空は前回の利用が1995年で実に19年ぶりの利用だ。悪い要素はなく、快適なフライトであった。少しではあるが眠ることもできた。同じスター系のタイ航空はよく利用するが、総合的に見てタイ航空よりもレベルが高いように思った。

 機内食は、和洋の選択で、洋食にした。よくあるオムレツであるが、オムレツとしてはなかなかいいんじゃないかと思った。

つぎにクアラルンプルへ

 上左  シンガポールには5時30分くらいに到着。KLへの便の搭乗まで4時間ある。

 上右  到着したのは第3ターミナル。乗継のマレーシア航空は第2ターミナルから出発なので、スカイトレインで第2ターミナルに向かう。

 左  チャンギ空港の各ターミナルはつながっていて、歩いての移動も可能なのだが、かなり距離があるので、スカイトレイン利用が便利。

 上左  乗継カウンターでマレーシア航空のKL行きと、KLからバンダルスリブガワン行きの2枚の搭乗券を受け取る。短距離だがどちらも国際線。チャンギ空港も何度かきているので、見て回るところもなく、すぐにマレーシア航空のラウンジに向かった。

 上右  KLのマレーシア航空ラウンジに比べるとずっと小さく、料理もたいしたことはないが、ビールがおいてあるのはうれしい。KLではバーで特注しないとアルコールはないから。

 左  フルーツとジュース。3時間あまり滞在したが、利用客はほんの数人だった。

 上左  チャンギ空港やKLIAは、ゲート別の保安検査があり、ゲートは出発時刻の1時間前に開き、20分前に閉まるとされている。このやり方は、ラウンジでぎりぎりまでのんびりしていられないのが難点だ。ただ、チャンギ空港の場合は、待合室でWiFiがフリーで提供されていて、快適性はともかくとして、時間をもてあますことはなかった。

 上右  搭乗したクアラルンプル行き。本来の出発時刻になってようやくやってきた。

 左  出発は40分ほど遅れた。B737で片側3人の中型機であった。

 

 

 

 

 

 左  マレー半島西海岸にそって北上した。画像はバトゥ・パハとおぼしきあたり。

 上  機内食はなく、ピーナツの小袋と飲み物がサービスされた。

 出発が遅れたため、KL到着も20分ほど遅れた。本来なら、KLIAでの乗継時間は1時間15分あったのだが、遅れたために55分となり、もうゲートが開いている。

 普通に乗り継ぐだけなら55分もあれば十分なのだが、今回はこの乗継時間を利用して、マレーシアのSIMを買おうと思っていたので、気が気でなかった。

 入国審査場の直前でSIMを売っているというネット情報をもとに行ってみると、MAXISのブースがあり売っていた。

  いくつかのプランがあったが、30リンギットで1GBという最低のプランを購入した。ネットのほかに、5リンギット分の通話もできるという。上のカードの裏側には登録番号などが書いてあり、ブースの店員がその番号を使って設定を全部やってくれた。下のカードの番号は、日本に電話する場合は、0081の前に132をつけるってこと。これでSIMは入手することができた。

 ブースにやってくるまでに10分、前の客の待ち時間が5分、自分の対応に10分かかり、出発30分前になっていた。ゲート閉鎖まであと10分。ここへきて、ピンチ! ブースは入国審査場の手前にあり、ゲートのあるフロアの下のフロアなのだ。下のフロアにはエスカレータで下りたのだが、上のフロアにあがろうとすると、”戻れません”と表示があるではないか。

 どうすれば、上のフロアに戻れるのか。いったん入国して、再出国なんてなれば、もう間に合わない! 空港職員がいたので、すがる思いで、上のフロアに行くにはどうすればよいか聞いてみた。エスカレータの横の階段を上がればよいということだった。ホッと安心して、階段をあがり、ゲート閉鎖には間に合った。空港職員の返事は、正しいものなのか、間違っているのかよくわからないので、自分のように、KLIAでの乗継のさいにSIMを買うのはおすすめできない。

ブルネイ到着

 上左  大慌てでゲートに到着すると列はすでになく、保安検査と搭乗券のチェックを受ける。待合室に行くと、もう搭乗もほぼ終わっていて、機内に入ったのは最後から数えて2,3人目であった。ホント、乗継のときには無理なことはしないことにしよう。

 上右  搭乗のマレーシア航空。ロイヤル・ブルネイとコードシェア。計画段階でチャンギ空港からのロイヤル・ブルネイ便の利用も考えたが、とても料金が高く断念した。

 左  機内食。おかずは魚のフライ。飲物にはビールがあったので、ブルネイ滞在の2日間は禁酒になるので、最後のビールを頼んだ。どの航空会社でも、ビールを頼むと缶ごとサービスされるが、この便だけなのか、マレーシア航空全体でそうなのかわからないが、コップ1杯だけ渡された。貴重な1杯をいただく。

  ブルネイのバンダルスリブガワンに到着。ブルネイの空港はピカピカで新しくできた空港であった。

 ここで2泊するジュビリーホテルのドライバーを探す。送迎を頼んであるからだ。ジュビリーホテルを選んだ理由は送迎が無料だからだ。タクシーだと30ブルネイドル程度(2900円程度)いるし、路線バスは本数が少なそうだし、大助かりだ。チェックアウト後も距離は短いがバス停まで送ってもらった。

 上左  ドライバーに会うことができ、まず両替をしたいことを伝えた。両替のブースが到着ロビーに見当たらなかったからだ。まず、エスカレータで2階へ。新しい出発ロビーのようで、まだ工事中であった。

 上右  さらに工事中の通路を通って、出たところが現在の出発ロビー。画像の左上に写っている売店の左端に両替所があった。1万円を両替すると35ブルネイドル。これで2泊3日の滞在中の経費を出す。ホテル代はすでにagodaで支払い済み、大きな出費があればカードを使うので何とかなるだろう。

 左  ホテルの車に乗車して市内へ。車に乗車したところから空港ビルを撮影。

 空港からホテルへは10kmほど。途中、翌日に訪問する予定の巨大な新モスクが見えた。

 ホテルまでの車窓を見て、基本的にはマレーシアと同じような感じの国だと感じた。違うのは、(1)マレーシアよりも車社会になっていて、ホテルに着くまで歩いている人がほぼ皆無だったこと。ガソリンが極めて安いのだろう。(2)建物の大部分は新しい建物であること。オイルマネーが流入した以降に建設された建物が大部分なのだろう。(3)アルファベットとともに、アラビア文字も多く使われていることなど。禁酒国ということと合わせて東南アジアの中の中東って感じだ。

 上左  ホテルの送迎用の車。

 上右  ジュビリーホテル。

 左  ホテルの室内。15時ごろに到着し、1時間ほど休憩。外出するために、熱帯スタイルに着替え、ネットが使えることを確認。

バンダルスリブガワン街歩き

  しばらく休んだ後、街歩きに出発。ジュビリーホテルから5分ほど歩くと、市街地の中心部の北端に到着。このエリアがバンダルスリブガワンで人が集まるところ。500m四方くらいのエリアで、ショッピングセンターやホテル、バスターミナルなどがあり、このエリアだけは歩いている人もいる。

 画像左手のビルがこの街で一番高いビルで15階くらいか。

 10分も歩くと、市街地の南端に着いた。この南はブルネイ川が流れている。中心部には古い建物も見られる。

 ここで旅行社を探して歩き回った。半日ツアーで、テングザルを見に行くツアーがあるのだ。ネットの旅行記でこのツアーを利用している報告をよく見るので、翌日にこのツアーを利用するつもりだった。ところが4軒見つけた旅行社はいづれも休み。この日は土曜日。土曜日は休みの店が多いのだ。この時点で、翌日のテングザルツアーはあきらめ、もともと半日で市内を歩き回ろうって考えていたのを1日かけて回ることにした。

 ブルネイ川の向かい側には水上集落がある。対岸に街があるのではなく、対岸の接して、川の上に集落があるのだ。翌日、見学することにする。

 下左  ショッピングセンターの中。ここでしばらく涼むために休憩。

 下右  この街のメインストリートを歩いた。目立つのはアラビア文字、アルファベット、漢字の3種類で書かれた看板。

 メインストリートは10分も歩けば終わってしまい、あとは人がほとんど歩いていないエリアを15分くらい歩いて、ガイドブックにナイトマーケットと書いてあるエリアに向かう。

 ナイトマーケットは、露店ではなく、常設の店舗。ほとんどが食べ物関係だったので、ここで夕食をとっていくことにした。

 到着したときはまだ人が少なく寂しかったのだが、マーケットの中を見て回っているうちに人が増えてきた。そばには、ナイトマーケット用の駐車場がある。禁酒国だから飲酒運転もおこりえない。

 店頭に魚を並べ、好みのものを選んで調理する店もたくさんあったが、魚が結構高くて、魚はとりやめ。画像の店で安い料理を注文することにした。

 食べたのは、シーフード野菜炒め。

 下左  ご飯。

 下右  飲物はジャスミンティー。缶は冷えてなくて、氷入りのグラスが運ばれてきた。合わせて6ブルネイドル(約550円)で、マレーシアより割高だ。

 飲物店。牛乳と何かのフルーツが混じった紫色の飲物を飲んだ。何の飲物なのかよくわからなかったが、とても甘かった。

 このあと、ホテルに歩いて戻るのだが、すでに暗くなっていて、車はバンバン通るのだが、歩いている人がいなくて少々不気味な感じがする。

 ホテルの近くまで戻ってくると、ブルネイの国会議事堂らしい建物があってライトアップされていて美しい。ホテルに戻り1日目を終了。

 

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