13日目  マッターホルン

 

ゴルナグラート
 マッターホルン展望とトレッキングのため、8時24分発のゴルナグラート鉄道に乗車。

 ツェルマットの村から見るマッターホルンは中腹から上には雲がかかっている。この時点では、展望はあまりよくなさそうだけれども、トレッキングを楽しもうと思っていた。
 
 車両は窓が大きなパノラマタイプであるのが特徴。

 最初のうちはマッターホルンに雲がっかっていたのだが、次第に頂上が見えだした。
 雲がかかっているのは中腹付近で、上の方は雲の上で、きれいなマッターホルンが見えてきた。

 ただ、トレッキングする予定だったローテンボーデンからリッフェルベルクの間は積雪があり、トレッキングはできないとわかった。
 8時57分、ゴルナグラート到着。標高約3100m。マッターホルンは4478m。

 中腹の雲も消えてしまい、きれいなマッターホルンが見える。
 
 ゴルナグラートでは、まず駅のそばから、そのあと少し上がった展望台からマッターホルンを眺めた。とてもきれいな姿で見ることができた。
 
 氷河も見ることができた。"氷の川"だということがよくわかる。
 
 9時55分発の列車に乗車。新型車両のようだ。
 
 10時、ローテンボーデン着。マッターホルンの見え方はゴルナグラートからと同じ。

 ここからトレッキングの予定だったが、積雪で不可能なことは上りのときにわかった。

  でも、この駅の近くに逆さマッターホルンの見えるリッフェルゼーがあるので行ってみたかったからだ。たぶん、雪に埋もれているかなと思いつつ、この目で確かめたかったのだ。
 
 リッフェルゼーは氷が一部溶けてはいたが、逆さマッターホルンが見られるような状態ではなかった。

 駅からここまで50mほど下りるのだが、積雪のため、かなり苦労した。
 
 駅から見たマッターホルン。

 本来はローテンボーデンからトレッキング開始だったが、とりやめ。10時52分発の列車で下山。11時31分、ツェルマット着。
イベントを少し見る
 早くにツェルマットに戻ったので、本当なら翌日の予定であるマッターホルン・グレッシャー・パラダイスに行くことにする。

 ゴンドラ乗場は街の中心から1kmほど南で、教会の前を通る。何か集合写真をとっている何なのか不明。
 
横では楽隊がマーチを演奏し、楽隊の尖塔には民億衣装を着て花束を持った女性がいる。

 花束が授与され、このイベントが終わったようだ。
 
 続いて、ワインが用意され、イベントの参加者や居合わせた観客にふるまわれた。
 
 なんだかわからないが、自分もワインをいただいた。予定外のワイン。
 
 このあと、ゴンドラ乗場に向かうため、墓地の前を通りかかると、アルプホルンでヨーデルを演奏していた。まったく予定外だったが、スイスの民族楽器を見て、民族音楽を聞けた。
 
 墓地には登山家の墓もあるようで、ピッケルが沿えられ、花が飾れれていた。

 先ほどの音楽は、なくなった登山家たちの慰霊のためだったのかな。
 
 日本人橋からマッターホルンがきれいに見える。ここから南へ500mほど歩く。
マッターホルン・グレッシャー・パラダイス
 マッターホルンの展望台としては、昔からゴルナグラートがあり、午前中に行った。

 これと別に、2015年にマッターホルンにもっと近い場所に完成したのがマッターホルン・グレッシャー・パラダイス。

 標高はゴルナグラートが約3100mでパラダイスは約3900mかなり高い。

 上がるには、ゴンドラ、ロープウェイ、ゴンドラを乗り継いで上がる。まずは、1つ目のゴンドラ乗車。
 
 つぎにロープウェイに乗車。ツェルマットは標高約1600mだが、ここは約1900m。
 
 ロープウェイを下りて、大型のゴンドラに乗換え。ここは標高約2900m。すでにこの付近は一面雪。
 
 パラダイスの諸施設がある峰。あんな尖ったところにあるんだとびっくり。
 パラダイスに到着。標高約3900m。富士山よりも高い。

 自分が行ったところで、一番高いのは、つい1週間前に行ったユングフラウヨッホで約3500m。それも抜いて、自己最高の標高に達した。

 ここの特徴は、イタリア側からも上がってこれること。イタリア国旗のところを進むと、イタリア側へ下るゴンドラ乗場がある。これは間違って乗ったら大変なことになる。
 
 
 エレベータで展望台へ。十字架の左にマッターホルンが見える。展望台が約3900mで、マッターホルンが4478mで高低差が少ないので、同じような高さに見える。
4478
 ツェルマットやゴルナグラートから見ると、この写真では右の白い部分が正面にくる感じなのだが、ここからだと見える角度が違う。
 
 展望台からは360度すべての方角を見られるが、どの方向を見ても4000m級の高山が並んでいる。
 
 雪原に出るころができるので、雪の上を少し歩いてみた。ここはスキー場にもなっていた。

 左上のあたりに、先ほど見たイタリア側へ下るゴンドラの乗換場所があり、そこからはイタリア領。
 
 レストランがあったので、自己最高地点での食事がしたくて、食べて行く。今までの自己最高は、1週間前に行ったユンフラウヨッホのレストラン。
 
 スイスの郷土料理の"レシュティ"があったので、注文。トッピングでトマトと卵を加えたら、もとの姿がわかりにくくなってしまった。
 
 下の部分。じゃがいもをポテトフライのように細きりしたものを固めて焼いて、お好み焼き状にしたもの。

 かなり量があって、お腹が膨れた。
 
 飲物はツェルマットビール。

 レシュティ 本体16にトッピングが各3で計22、ビール7で合計29CHF(約5100円)。

 イタリアからもやってくる人がいるので、キャッシュの場合は€も使える。€のほうが少し有利だ。クレカだと自動的にCHFになる。
 
 ゴンドラ、ロープウェイ、ゴンドラを乗り継いでツェルマットに戻る。

 食事中にマッターホルンが見えなくなったようで、ゴンドラからはまったホルンの上部は見えなかった。
 
 宿へ戻る途中、日本人橋から眺めると、やはり上部は見えない。

 この日は、午前はゴルナグラート、午後はパラダイスからきれいな姿のマッターホルンを見ることができてよかった。

 宿に戻ったあと、レシュティの腹持ちがよく、夕食は抜きにした。

 

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