1 日 目  台 北 へ

 

  長らく台湾線専門で営業してきたJAAがJALに統合された。(一時は、デンパサール便を運航していて、搭乗したことがある。)今回は、JAAがJALに統合されてはじめての台湾への渡航だった。以前7回の台湾渡航のうち5回はJAAを利用している。

   JAA時代は、独自の機内誌"Asia Echo"があって楽しかった。昨年のこの時期に金門島を訪問したが、一昨年の渡航のさいの機内誌で金門島がとりあげられていて、風水爺を見て、これはシーサーかって思ったのが、金門島に行きたいって思ったきっかけだ。
  また、JAA独自のガイドブックを作っていて、JAA悟空のチケットを郵送してもらうと一緒に送ってきてくれていた。これがなかなかすぐれていて、普通のガイドブックでは載っていない店を開拓して工夫がみられた。志村けんを登用しての台湾紹介記事も面白かった。
  JAAの機内食は、親会社JALとは別のところで作っていたのだろうか、毎回JALよりは充実しているなと思っていた。また、座席のポケットには機内食や飲み物のメニューが入れてあって、搭乗すればすぐに見ていた。

  今回、JALに代わって、台湾路線の独自性がほぼなくなった。台湾がらみのキャンペーンをやったり、HPに台湾関係の記事を載せたりはしているが、機内サービスに関してはほかのJAL便との違いは消えた。

    JAA時代の末期に、これまで第1ターミナル利用だったのが、第2ターミナル利用に変わった。
    それで、今回は、はじめての第2ターミナル利用だった。かつては、いつも台北にくるたびに、ターミナルが貧弱だと思っていた。それに暗い印象も受けていた。

今回、第2を使って、新しいターミナルビルで明るく、売店なども第1よりずっと充実していると思った。第1と第2は、電車で結ばれているほか、両ターミナルは続いているので、徒歩での移動もできる。帰国のさい、ちょっと時間があったので、第1のほうに歩いて行ったが、
やはり第1と第2でかなり違いがあるなと思った。

    今回は、はじめて第2の利用だったので、いままで慣れていたバス乗り場などとは違うので探すのに手間取った。ATMもどこにあるのかはじめよくわからなかった。最近は両替は利用しないが、両替はあちこちででき不便なさそうだったが。
  今回泊まったのは、サンルート。日本でおなじみのビジネスホテルだ。日本のチェーン店と共通の会員割引の制度もあるようなので、この機会に会員になっておいた。

  サンルートにした理由は、ネットが使用できるから。ネットが利用できるホテルの情報を探していて、ここを見つけ、ネット使用可のホテルで一番安かったのがサンルートだ。

  海外ではまだまだネットの使えるホテルは高いところが多く、そもそも使えるかどうかの情報も少なく、期待してPCを持っていたら使えず、PCがお荷物になってしまうことは避けたい。

  実際、ネットは使えたし、LANコンセントや電源の位置も使いやすいものだった。思い存分使わせていただけた。

  さて、その他の感想はというと、内装などが日本のホテルとまったく変わらないためか、まったくストレスなく泊まれた。スタッフも皆、簡単な日本語ができるようだしよかった。

  食事は、地下に「大戸屋」という和食屋が入っていて、朝食に一度使ってもいいかなとは思っていたが、結局、現地風の朝ごはんが食べたくて、2回の朝食は近くの屋台と遠くの豆漿店に行った。でも、今度泊まるときは、一度はホテル内のこの店も使おうと思う。

  あと、このホテルのいい点は、ホテルの真ん前に桃園機場と松山機場を結ぶ国光客運の中山路口のバス停があること。行きは、このことを知らず、いつも利用する国光客運の台北駅行きに乗り富都大飯店で下車した。この場合でも歩く距離は300mほどで遠くないが、ホテルの真ん前にはかなわない。ホテルについたあと、外出した際、たまたま松山行きのバスを発見し、バス停も見つけたのだ。

  ひとつだけ難点をいえば、狭いことだ。同料金のほかのホテルよりは確実に狭い。だが、これから台北で泊まるときには、ネット使用可と空港行バス停が真ん前にあるという2点から、しばらくはここを使っていくだろうな。

  ホテルで旅装をとき、一休みしたあと、すぐにロープウェイの起点である木柵線の終点である動物園前に向かった。そして動物園前から300mほど。

  乗り場に着くと様子がおかしい。しばらく入口で待たされたあと、中に入れたが、プラスチック製の屋台などで使われる椅子が渡され、座って並ばされた。何らかの原因で止まっている。案内はしており、原因や復旧見込みも伝えているのかもしれないが、国語=北京語で言っているのだろう。何のことかよくわからない。
  そして1時間がたった。すでに並んでいた人たちの半分があきらめて、去っていった。自分も退去。入口のところに戻ると、掲示がでていて、落雷のため止まっていることがわかった。
  
  この時点では曇っているだけで雨は降っていないし、雷鳴も聞いていなかったのだが。この日は、あきらめて夜市に向かった。
  上れなかった猫空からの帰路、MRTを途中で下車して臨江街夜市に立ち寄った。そして、ここで夕食。以前ここは訪問して、食事もしているのだが、前に行った店がよくわからなかった。

  まずは、臭豆腐。臭豆腐は、普通の豆腐を一晩漬け汁に漬けたもので強烈に臭いらしい。もっとも、これも揚げると臭いが飛んでしまうので、食べるときには大丈夫。何度か食べたことがあるが、耐えられないような臭い思いをしたことはない。日本の厚揚げと同じようなものだ
  これに豆板醤をつけて食べる。店によっては醤油のようなものにつけて食べることもあるが、台湾の場合は豆板醤が普通のようだ。

  白菜漬がついていて、これがまた酸っぱくてうまいのだ。ドイツではキャベツの漬物であるザワークラウトがソーセージを注文すると必ずついてくる。このザワークラウトとまったく同じ味だ。


  
  同じ店で、餛飩麺も注文した。とてもあさりした麺だった。

  これだけで夕食を終えるつもりだったが、もう少し食べてみたく思い、夜市をぶらぶらした。
  意麺とは、卵でこねた麺。やや太めで、きしめんの半分程度の太さの平たい麺。黄色みが強い。

  「乾」と「湯」があり、「乾」を選ぶ。「乾」っても乾燥しているのでなく、茹でて水切りしたものだ。これにたれもかけるから底には少し液体が入っている。「湯」なら普通のスープ麺になる。店によっては、炒めて出すところもあるようだ。

  さらに貢丸入りにした。貢丸とは豚肉だんごだ。ほかに、魚丸入りもある。こちらは魚肉だんご。

  なんだか、複雑な選び方をしているように思うかもしれないが、「貢丸乾意麺」を指さしただけだ。

  量は少ないので、青菜などと一緒に注文する人が多いが、それでも他の店で別のものを食べないと足らないだろう。夜市で食べ物三昧をしている身にとっては、量が少ないのはいろいろ試せるので都合がよい。
 
    ホテルに戻り、バタン。疲れてしまったようだ。シャワーを浴びて、一日が終了。

 

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