4日目  高 山
高山散策
 この日は帰宅日。14時30分ごろまで高山の街歩き。

 朝食会場へ。

 下   和朝食一択で、運ばれてくる。

 素朴な朝食という感じ。左上に、ほおば薬みそがあるのが飛騨らしい。
 
 
 荷物をフロントに預けて、チェックアウト。

 高山散策は45年ぶりだが、前回のことはまったく記憶がないので、初めてきたようなものだ。

 最初に向ったのは、高山陣屋。天領だった江戸時代に役所だった。

 明治以降も役所として使われ、昭和44年まで、岐阜県の飛騨県事務所だったというからびっくり。
 
 玄関から中に入ると、すぐ右側に役人の仕事場がある。

 手前が地位の高い役人の部屋である"御役所"。向う側が地位の低い役人(地役人と呼ばれる地元の役人が多い)の部屋である”御用場”。

 昭和40年代まで、ここに机を置いて仕事をしていた写真があった。
 
 
 
 上左   台所は天井がなく、屋根の下に直結していた。

 上右   名人戦の対局場になった部屋もあった。

 左   その部屋。
 
 御白洲。

 奉行所などにあったが、ここは奉行所の役割も兼ねていたのか。白砂じゃなく、灰色の小石が敷かれていた。
 
 もとは年貢米を保管した蔵。展示施設になっていた。大きな蔵で、結構歩いた。
 高山陣屋前朝市。

 あとで宮川朝市も行ったが、こちらは小規模で食料品が中心。値段はこちらのほうが、少し安い感じだ。
 パプリカやトマトなど珍しい漬物があったので購入。ほかの土産物店では見かけなかった。

 農家のおばあさんが売っていて、息子が作った野菜を漬けたといっていた。
 
 宮川にかかる赤い中橋。
 
 酒蔵があったが、試飲や公開はしていないようだった。
 前日、部屋飲みした「山車」を製造している「原田酒造所」だった。それに、「山車」は「サンシャ」と読むことも判明。
 飛騨さしこの店。

 さしこは、織物に刺繡をほどこす飛騨の手芸。商品の撮影はしなかったので、言葉だけでは伝えにくいが。
 
 宮川朝市。

 川べりに出店が並び、高山陣屋前朝市よりも出店は多い。また、川と反対の側は、道路沿いに商店が並び、朝市に参加して営業している。

 下左   青果店で桃のジュースを出していた。

 下右   1杯、飲んだ。
 
 
 
 
 旧日下部家(日下部民芸館)。

 日下部家は、御用商人として両替商などを営んだ。この家は、明治8年の大火の後、明治12年に建てられた。
 
 
 落合陽一 の「ヌルのテトラレンマ 記号に帰納する人間の物語」という展示が、ここと吉島家住宅、カフェ「おんど」を会場に開かれていた。

 3ヶ所の共通券で3000円と、値段も高かったが、入館した。

 落合陽一は、万博でも「ヌルヌル」という展示館を出していて、それとのコラボレーションのようだ。 
 
 玄関を入ったところ。
 いろりの部分を拡大。いろりの火の代わりに映像が映し出されている。
 宴会のあとの食べ散らかしを再現したもの。
 テーブルの上には刀。手前の石の上には賽銭。
 
 神棚とその両側には映像による狛犬?。
 
 吉島家住宅。

 杉玉があるので酒造業をしていたとわかる。生糸、繭の売買も営んだ。

 明治38年の火災でかなり焼けたが、表は焼け残り、裏手は明治40年に増築された。

 ここも古民家利用の落合陽一の展示が行われていた。
 
 
 玄関を入ったところ。展示がなかったので、広い旧家の様子がわかりやすかった。
 仏像とその前に置かれた音響機器。
飛騨牛の昼食
 昼食は飛騨牛を食べるために「寿々や」へ。

 飛騨牛を食べさせる店はとても多いのだが。この店は、ほおばみそステーキがメニューにあり、目星をつけていたのだ。
 
 店内。

 ネット情報では、並んだとか予約していったとか見かけたのだが、行ったときにはすいていて、何の問題もなかった。もう13時前だったからかな。
 
 生ビール。暑い中を歩いていたので、とてもうまい。

 下   飛騨牛ほうば焼みそステーキ。135g。2900円。昼食としては
高めだが、是非食べたいので注文。

 ご飯、みそ汁は、暑くて食べる気がしなかったので、ステーキ単品で。
 
 焼きあがった飛騨牛。美味しくいただいた。
 下二之町重伝建のエリアへ。
 
 昔ながらの医院。

 下   高山昭和館。
 
 
 昭和にはどこにでもあったような食堂。
 
 昭和の家庭。丸い"ちゃぶ台"が懐かしい。TVでは、鉄腕アトムのビデオを上映していた。
 
 「おんど」。歴史的な古民家を利用したカフェだ。

 落合陽一の展示が少しある。旧日下部家、吉島家との共通券で、ここは800円分のカフェ利用券として使えるとのこと。
 
 展示作品。

 下   店内。写真右上の部分は作品。
 
 
 アイスカフェオレとココナツケーキ。

 チケットがあれば使える800円分に追加料金250円だった。

 これで高山散策は終わり。
帰 宅
 いよいよ帰宅の途につく。宿で荷物を受け取り、駅へ。

 「ひだ36」大阪行きに乗車。岐阜までは、「ひだ16」名古屋行きと併結。
 
 大阪行き4両、内自由席1両。名古屋行き4両、うち自由席1両、グリーン車1両。
 側面の行先表示。
 
 車内。

 行きは、指定席1両のため満席で、切符が買えなかったが、帰りは3両ということもあり、すいていた。
 
 往路は、大阪発「ひだ」の指定席がとれず、名古屋乗継にしたは、復路は大阪行き「ひだ」が確保できた。

 往復で経路が違うので、往復切符にはならず、連続乗車券になった。廃止が目前の連続(往復も)なので、これが最後かもしれない。
 
 岐阜駅での分離。

 左は名古屋行きで左方向へ向う。(岐阜までは右方向へ走ってきたので、名古屋までは座席が進行方向に対して逆向けになる。)

 右は大阪行き。
 
 名古屋行きが先に出発し、あとで大阪行きが出発する。

 名古屋・米原間は、近年は常に東海道新幹線を使うので、在来線に乗車するのは、20年ぶりくらいかな。関ヶ原付近の景色を久しぶりに楽しめた。

 今回の旅も無事終了。


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