5  ケーブル比叡〜大原戸寺町 

 「北山」コース起点のケーブル比叡に向かう。

 そのため出町柳から乗った叡山電車は、展望電車の「比叡山きらら号」だった。右側の席が外側を向いているのが特徴。

 下左   ケーブルに乗換。

 下右   ケ―ブル比叡に到着。
 
 
 駅舎の東側に「北山」コースの1番の標識があった。今回からは「東山」コースから「北山」コースに変わる。

 ケーブル比叡駅の北側にはロープウェイ駅があり、比叡山頂に向かう。

 今回のルートでは延暦寺の端をかすって歩くのだが、延暦寺はしっかり見学したい。根本中堂などをはるか昔に見たことがあるが、横川も含めて1日がかりで、京都トレイルの特別編として見学するので、そのときにはロープウェイも利用する。(実際、このコースを歩いた翌日、特別編を実施した。)
 
 歩きはじめて10分ほどすると、ロープウェイのロープの下を通る。駅が見える。反対側を見ると比叡山頂の駅があるのだが、良く見えなかった。
 
 かつてあった「比叡山頂人工スキー場」の跡。

 上の森の木の上を見る白いものが見えるが、ロープウェイの山上駅だろう。
 
 展望のよいところがあった。中央から少し右に平地が見えるが、この日の最終地点の大原付近だろうか。
 
 雲母越(きららこえ)という道を歩く。
先ほど乗った叡山電車の「きらら号」もここから名付けられたようだ。「雲母」は鉱物名をさすときは「うんも」だが、そうでない場合は「きらら」と読むことが多い。

 やがて、京都・滋賀の府県境があり、滋賀県側に「鎮護国家」の碑があった。仏教が国家と結びついた時代もあったこと、そして延暦寺がその中心であったことをうかがわせる。
 
 延暦寺の寺域に到着。

 写真左手から歩いてきて、左折して車専用の比叡山ドライブウェイを越える端を渡る。渡らずに直進すれば東塔にいたる。

 橋を渡るとすぐに山王院、少し歩いて階段を下ると浄土院がある。別日に延暦寺はしっかり見学するので、その日回し。
 
 
 上左   西塔の本堂の釈迦堂の手前で、階段を下りて椿堂を通るルートが指定されている。どうも、拝観券のチェックポイントを避ける目的のようだ。

 上右   椿堂。

 左   釈迦堂。拝観券をもっていないので拝観はせず、別日回し。
 
 
 上左   奥比叡ドライブウェイの下を通るトンネル。

 上右   この付近の木の大部分はモミ。モミは日本独特の針葉樹だと案内板で知った。

 左   横川の近くまではドライブウェイに沿った歩きやすい遊歩道が続く。
 
 京都の市街地の一番北のほうの宝ヶ池、岩倉付近がよく見える。京都国際会館でわかったのだが、写真でははっきりしない。

 下左   すぐそばに玉体杉がある。行者はこの展望所で京都御所の方角を拝み、天皇のご安泰を祈るとのこと。また、杉も日本独特の針葉樹ということも知った。

 下右    この日、歩き始めたところの近くである比叡山頂が見えた。よくここまで歩いてきたものだ。
 
 
 右手の道を進むと横川。ここまでは軽いコースだった。ここで昼食。

 ここから横高山、水井山に上っていくのだが、かなり傾斜のあるコースで、しかも滑りやすくて大変だった。

 京都トレイルを歩き始めて、初めて手も使った。軍手をもってきていてよかった。
 
 横高山山頂。767m。
 
 横高山を下ったあと、またきつい傾斜を上って水井山山頂に到着。794mで、京都トレイルの最高地点。
 
 仰木(おおぎ)峠。

 京と近江を結ぶ街道の古い峠のひとつ。大原から東へ向かい仰木に至った街道にある。

 下左   大原三千院に向かう道は緩やかなのだが、京都トレイルはボーイスカウト道と呼ばれる急坂の道を下る。滑りやすく、ゆっくり下った。

 下右   ボーイスカウトが植林したので、ボーイスカウト道といわれるようだ。
 
 
 上左   急坂を下ったあとは、なだらかになりホッとした。

 上右   集落に入るところにゲートがあった。イノシシやシカなど害獣が入らないように柵があり、道のところはゲートになっていて、開けて、通ってから閉めるようになっていた。

 左   戸寺バス停。京都バスに乗車。
 
 バス停の斜め向かいに「志野」という、ぽん酢やドレッシングの販売店があったので、買って帰った。



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