10 野々宮〜嵐山山頂〜上桂駅
 野々宮バス停からトレイル再開。この日は最終区間で阪急の上桂駅に向かう。

 バス停の前の道を渡月橋に向かって撮影。きれいに人がいない。渡月橋から続くこの道でこれだけ人がいないのは初めて見た。時間がまだ8時台だということもあるが、立ち並ぶ店の大半が休業中ということが大きい。
 
 
 上左   京福電車の嵐山駅にて。閑散としていた。

 上右   ホーム上に足湯が設置されていた。有料施設だった。

 左   コンビニは景観に配慮して目だたないようになっていた。青が基調のローソンだが、青で目立つのはマークだけ。
 
 
 上左   渡月橋のたもとから上流方向を見る。右側の細い水路がミニ発電用の水路。

 上右   ミニ水力発電所。渡月橋の北のたもとにある案内板で知った。

 左   歩行者のいない渡月橋の上。歩道を照らす明かりの電力がミニ発電所で作られている。
 
 
 上   渡月橋を南のたもとから見る。

 渡月橋のたもとに大堰(おおい)川とある。この川は南丹市までは大堰川だが、亀岡市に入ると保津川。保津峡をこえて嵐山地区に入ると再び大堰川と呼ばれ、渡月橋をこえると桂川になる。京都市の南で宇治川、木津川と合流した後は淀川になる。

 左   渡月橋の南側の嵐山公園でトレイルの案内板を探したが、なかなか見つからなかった。

 案内板がなくても困るような場所でなかったので、次に進むことにし、トイレを利用したら、トイレの案内図の下にトレイルの案内図がとりつけられていた。
 
 阪急嵐山駅。新しい駅舎なのだが、改札口の天井の電灯が六角形でレトロ感がでている。

 下左   歯科医院の外壁にトレイルの案内板がつけてあったところ。

 下右   すぐに、登山道への入口がある。狭い道で案内板がなければ、通り過ぎてしまうだろう。
 
 
 比較的なだらかなコースだが、30分ほど歩いて松尾山の手前の広場に出た。

 下左   ここからは松尾山頂を回り一周するコースになる。

 下右   時間の余裕があるので、嵐山山頂に登頂することにした。

 「嵐山」というと普通は、渡月橋付近の平地のエリアを指す。でも「嵐山」という山もある。それで、「嵐山」の山頂に登頂しようというわけだ。
 
 
 
 トレイルから外れて、嵐山山頂へ向かうルートの起点付近からは眺望がよかった。

 渡月橋が見える。山麓の少し下に見える森の付近が大覚寺。
 
 嵐山に向っては、いったん松尾山から下り、そのあと緩やかに上っていった。1か所だけロープを伝って上る箇所があった。(下山時に気づいたが、もう少し簡単な通り方もあった。)

 困ったのは、標識がほとんどないこと。トレイルでは案内板が至るところにあり安心感があったが、このルートはかなり不安だった。
 
 嵐山への上り口は2つあったのだが、1つ目は通り過ぎてしまった。こおじゃないかと思ったところはあったのだが、自信がなかった。さらに進むと、手書きの標識があり、上り口が2つあり、1つ目は通過して、ここが2つ目だということがわかった。この標識のおかげで嵐山山頂に行けた。
 
 嵐山山頂。標高382m。松尾山は235m、松尾山登山口は36m。約350m上ったわけだが、比叡山にはまったく及ばないものの、大文字山頂465m、蹴上が60mで約400m上ったときにかなり近いことがわかった。

 ここには嵐山城があった。14世紀に細川氏が利用していたらしいが、その後は廃城になった。
 
 
 上左   嵐山山頂の標識。トレイルコース外で見た標識はこれと上り口の案内図の2つだった。

 上右   山頂からは少しだが下界が見えた。渡月橋は見えない。渡月橋よりも南の方が見える。

 左   山頂から下ったところ。先ほどはここから上がるのだろうと思いつつ、標識がないので通り過ぎた。
 
 嵐山までのコースを逆戻り。トレイルから分岐して戻るまで1時間30分ほどだった。

 松尾山の山頂。木々の間からほんのわずかだが下界が見えた。
 
 松尾山の下の広場に戻り、そこから一気に急坂を下り、そのあとは尾根道を上がったり、下ったりしながら苔寺に向かった。

 写真は尾根道の途中にあったピークのひとつ。
 
 眺望のいいところがあり、目の前に京都タワーが見えた。京都のずっと北の方を長らく歩いていたのだが、いつの間にかかなり南の方までやってきていた。
 
 苔寺近くで尾根道から急坂を下り、平地に出たところ。あとは平地を歩くだけだ。

 
 
 平地に下りたところの案内標。これが京都一周トレイルの最終の案内標だ。

 トレイルはこの後、阪急上桂駅まで1.5qほどあるのだが、途中の折れ曲がる地点には案内標が設置されていない。

 10回のトレイル歩きで、道を間違ったのは2回だが、その2回目が、最後の最後の案内標が設置されていない区間でだった。

 そして終点の上桂駅にも設置されていなかったので、全区間走破の感激も今一つ感じられなかった。
 
 苔寺(西芳寺)の横を通る。川を隔ててだが、苔が一面にあってきれい。

 京都の世界遺産は17ヶ所の社寺から構成されている。このうち16ヶ所は訪問済みだ。訪問していない1か所は苔寺だ。

 往復はがきでの申し込みが面倒なのと、拝観料が3000円以上と異常に高いことなどで、避けてきた。横を歩いて、行ってみようかなという気持
ちも芽生えてきた。
 
 トレイルコースは苔寺をすぎ、苔寺バス停のところで右折して、丘に上らねばならない。でも気づかずに5分ほど直進してしまった。

 気づいてすぐ引き返した。トレイルの案内標がたててあったら間違うことはなかっただろう。なぜ建てないのか不明。

 地蔵院の前を通る。聞いたことがなかった寺だが、案内板に細川護熙元総理筆の襖絵があるいうことで苔寺と合わせて行きたくなってきた。
 
 阪急・上桂駅到着。10回にわけて歩いた京都一周トレイル(「京北」コースを除く)が終了。

 全区間85qほどを10回で歩いたので平均8.5kmほど毎回歩いた。

 終わった満足感はあるのだが、残念ながらこの駅にはトレイルの案内標がない。 
 
 
 
 昼食は、上桂駅から10秒の「宮本カレー」へ。
 
 店内。
 
 合いがけカレー。オリジナル、バターチキン、グリーンの中から2種選んでかけてもらう。ポークをトッピング。

 ゆで卵、里芋、なすのおひたし、紅しょうが添えられている。

 この店はもとは惣菜屋だったようで、和風のつけ合わせにしているようだ。和風の惣菜とカレーを一緒に食べるのもなかなかいい。カレーは辛くない。グリーンカレーも甘口。
 
 左左   お口直しとして出された出汁。昆布とかつおの出汁。

 左右   自家製ラッシー。

 カレーはもちろん出汁とラッシーも美味しくいただけた。
 
 上桂駅に戻り、桂行に乗車し、桂で特急に乗り換えて帰宅。
 
 阪急も特急は他社との競争で転換クロスシートだが、ローカル線の普通でも転換クロスでびっくりした。しかも、片側は1人席だし。

 これで、京都一周トレイル(「京北」コースを除く)を歩き終えてやれやれ。



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