1日目 午後

 

(3) バプーオン

   昼食後、アンコール・トムの諸遺跡を歩いて回った。 まず、王宮内のパプーオン。入口から長い空中参道が続いている。空中参道とは、1mくらいの高さの柱の上につくられた参道だ。

 修復工事のために、遺跡の手前で、空中参道は進めないようになっているが、参道を降りれば遺跡の近くまで行くことができた。だが、内部に入ることはできなかった。

 

 

 

(4) ピミアナカス

 小さな遺跡で、急な階段を上れば上までいけるのだが、あまりにも暑くて、上るのをあきらめた。

 ガイドブックによると、階段は上れるが、頂上の回廊には入れないと書いてあることにもよる。

 

 

 

 

(5) 象のテラス

  壁面に象の彫刻がたくさん彫られている。象だけでなくガルーダの彫刻もある。

 彫刻を見るには下から見なければならないが、テラスの上に上がってしまって、象はどこなのって感じでさまよっていた。

 

 

 

 

 

(6) ライ王のテラス

  象のテラスの延長線上にあるのが、ライ王のテラス。

  こちらはテラスの上にライ王の像があることからその名がある。しかし、見ものの彫刻はやはり下から見なければならない。さまざまな神々の彫刻が壁面に彫られている。

 

 

 

 

(7) プリア・パリライ

  王宮の北側のひっそりしたところにある。ここへ行ったころが、最も疲労が激しく、歩くのがやっとといった感じであった。

 小さな遺跡で、苦労して歩いていったわりに報われなかったような感じだった。

 

 

 

 

 

 

 

(8) プリア・ピトゥ

   5つの遺跡が集まっているが、いづれも保存状況はあまり良くない。

  ここへいったときも、疲労が激しく、行かねばならないような使命感で歩いていたような感じであった。周囲には崩れ落ちた石材や彫刻が散らばっていた。

 

 

 

 

(9) プラサット・スゥル・プラット

  12の塔がならんでいる。象のテラス、ライ王のテラスとは道路をはさんで、200mくらい離れて、塔が並んでいる。

 何のためのものかはっきりしていない。暑かったために、印象があまりない遺跡である。

 

 

 

 

(10) クリアン

  倉庫のような感じの遺跡で、南北に2つある。内部にも入ってみたが、とくに印象はあまり残っていない。

  これで、アンコール・トムの中心部の遺跡を一通り、歩き回って見たことになる。 バプーオンからクリアンまで8つの遺跡を見て回るのに2時間かかり、14時30分にアンコール・ワットに向けて出発。

 

 

 

 

(11) アンコール・ワット

  10分ほどでアンコール・ワットの入口に到着。入口のところに食事場所が並ぶ。ドライバーには17時30分から18時ごろに戻るといって歩き始めた。

  入口から中央祠堂まで800mくらいありそうだし、第一回廊を一周するには1kmありそうだ。

  入口ではワットの塔は西塔門にじゃまをされて2つしか見えない。中央祠堂が見えないのだ。

 

 

  さらに歩くと3つとも見えなくなる。

 

 

 

 

 

  西塔門にやってくると、門の向こう側に中央祠堂が見える。そして門を出ると、3つの尖塔が現れる。

 

 

 

 

 

 

  さらに近づいていくと3つの尖塔が次第に大きくなっていく。参道の両側には、経蔵が現れ、次に聖池が見えるはずなのだが、乾季のため池には水がない。

 

 

  第一回廊の近くまでやってきて、かなり高いテラスに上る。テラスを上がると、すぐに第一回廊である。

 

 

 

 

 

 

  

このあと、第一回廊を見て回る。第一回廊の壁には、さまざま彫刻があり、それらを見ながら回廊を一周した。

 

 

 

 

  印象的だったのは、神々と阿修羅が大蛇を引っ張り合う綱引きのシーン。かなりのスペースをさいてほられていた。

  南大門の欄干の上にも、神々が大蛇を引っ張る像があり、ほかでも同じようなのを見かけた。

 

 

 

 

 

    第一回廊を回るのに1時間くらいかかった。次に十字回廊を見た。

  右は、田の字型になっている十字回廊の一部分。  

  

 

 

   第二回廊を一周してみた。こちらは彫刻もなく、ただ歩くといった感じであった。

  第二回廊では、両側に窓がついていて、内側の窓からは中央祠堂が見えかくれする。そして、急な階段を上り降りする人たちの姿もみえる。

  左は、連子窓ごしに十字回廊をのぞいたところ。なかなか面白いものだ。

 

 

 

 

 

 

  第二回廊を一周して元にもどってきたが、正面からは中央祠堂には上れない。正面の階段付近は立ち入り禁止になっているのだ。

  南側の中央にある階段にだけ、手すりがつけられている。そこで、その階段にいってみたが、手すりは降りる人専用のようになっていて、上る人は使えそうにない。

 

 

 

 

  ワットの中央祠堂は現役の寺院としても機能しているようで、お坊さんも上がったり降りたりしていた。

  なれた足つきですいすいと降りていったのには驚かされた。

  さて、自分はというと、人の少なかった南東の階段から上った。後ろを振り返らずに一気に上った。

 

 

 

  

  上まで上ってから、階段をのぞいてみたが、ぞっとするような急傾斜でよくぞこんなところを上ったものだと思った。右の写真は上から下を写したもの。急傾斜ぶりがわかるだろう。

  

 

  上ったところは第三回廊。この回廊では、外側に出て、腰を下ろして、休みながらあたりの景色に見とれるのに適している。

  回廊の内側には、美しいデバターもみられた。 

 

 

 

  回廊の内側に出ると、中央塔をまじかに見ることができる。

  

 

 

 

 

  

  中央塔の真下には仏像が安置されていた。せっかく苦労して上ってきた中央祠堂、いろんなところで休憩し、1時間ほど滞在した。

 

 

 

 

 

 

 

 

  さて、降りるとなると、上るときよりも大変。手すりのある階段へ行くと、降りる人が列をつくっている。列はなかなか進まないが、降りるときは足をふみはずさないように、ゆっくり降りなければならないからやむを得ない。 

 

 

 

   いざ、順番が回ってきて、降りるのに躊躇してしまうのも進まない理由だろう。さて、順番がきて、手すりをしっかり持って、後ろ向けに、一歩一歩、慎重に降りていく。どのくらい時間がかかったのだろうか。降りられたときには、ホッと一息つけた。

  急な階段を降りたところで、一休み。こんなに急な階段にしてあるのはなぜなのだろうか。落ちる人もいるに違いないのに。見ていると、あまりの急傾斜のために、上るのをあきらめている人もいる。

  しばらく休んだあと、一気に入口まで戻る。とはいっても、ラックさんの待っているところまで戻るのに20分くらいかかった。

 

 

 

 

アプサラダンスと夕食

   車に戻ったのが17時40分で、ワットには3時間滞在したことになる。結局、この日は、トムとワットあわせて7時間、見てまわったのだが、初日にして、すでに一番、メインになるところを見てまわったという感じである。

 車の中で、明日からのコースをラックさんと打ち合わせ。翌日はワットでの日の出を見るために、ホテルを5時に出発して、そのあとクバール・スピアンへ、といった具合に、あと4日間のスケジュールを話していた。18時にホテル帰着。

 

  カンボジアではアプサラダンスが復活しているので、どこで見られるかとラックさんに聞くと、ホテルのすぐそばで見られるとのこと。

  部屋に戻り、シャワーを浴びて、一休みしたあと、でかけてみた。ホテルのすぐそばのレストランで、食事しながら鑑賞できるようになっていた。見やすいところはツアー客が予約していて、ステージから離れた席からの見学であった。

 

 

 

 

  ただ、期待して行った割にはつまらなかった。ダンスそのものも、衣装や小道具といったものも者足らなかった。バリのダンスを知っているからだろうか。少々がっかりして、 レストランを後にして、ネット屋さんに立ち寄って、ホテルに戻った。

 

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