2日目午前

 

アンコールワットの日の出

 2日目、5時にホテルを出発するので、4時30分に起きて準備。5時ちょうどにホテルの玄関を出ると、ドライバーのラックさんはすでに待っていてくれた。

  すぐに出発。遺跡地区に入るチェックポイントでチケットにパンチをいれてもらい、アンコールワットへ。5時20分着。あたりは真っ暗で、誰かがいるのか誰もいないのかわからず、不気味である。ラックさんは、屋台などのあるあたりで車をとめて待っているという。

 

 

 

  車を降りて20分ほど、たたずんでいた。そのうちに、大型バスがやってきて、日の出見学のグループがにぎやかに西参道を懐中電灯をともしながら歩いていく。私も彼らのあとを追う。西塔門を入ったあたりに、見学客がかたまっており、自分もそこで待機。ほどなく東の空が明るくなっていき、ワットの3つの塔が浮かび上がる。東の空は、グレーから次第に赤みを帯びていき、ピンクの中に黒いワットが見える。

 

 

 

 

   何枚か写真をとったあと、中央祠堂の下まで行く。昨日は急な階段を中央祠堂の上までのぼったのだが、このときは、しばらくあとに見えるであろう、中央祠堂の真上に昇る太陽を見るため、すぐに場を去る。聖地のところまで、戻るとすっかり明るくなっている。それでも、太陽は見えない。しばらく、聖地あたりで時間つぶしをしたあと、ようやく日の出。

 

 

 

 

  

  ほどなく、西参道から中央祠堂を見ると、てっぺんの上に赤い太陽が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

  日の出を堪能し終わると7時。駐車場に戻って、ドライバーのすすめる大衆食堂風の店で朝食。イエローヌドルのポークとミネラルウォータの大ボトルを注文。日本のチキンラーメン風の麺のうえに、豚肉と野菜のあんがかけらていて美味。

 

 

 

 

 

 

(12) クバール・スピアン

 朝食をおえ、7時50分にワット前を出発。堀に沿ってワットの外周を半周したあと、スラスランの池の横を通って、バンテアイ・スレイの前も通りすぎる。バンテアイ・スレイから先は、道路の舗装がされていない。それでも、しばらくは整備された道であるため、車はスピードを出して進む。やがて、道路が次第に悪くなってきた。道路にできた窪みをさけて。ジグザグ走行。それまでのスピードがうそかのようにゆっくり進む。

 9時前にクバール・スピアンの駐車場に到着。すぐに、車を降り、ハイキングコースのような道に入っていく。

 

 

  藪の中を通る道は、最初はゆるやかな傾斜で、ところどころに大きな岩を越えるようなところもあるといった感じだ。それが、しばらく行くと、ずっと急で足場も悪い道を進むことになった。本当にこの道でいいのか不安にかられる。

  道はあってないような感じなうえに、両側には地雷注意を示す赤いペンキがぬられた木が連続しており、不気味である。

 

 

 

 

 

  20分強のハイキングのすえ、川沿いにでた。水はあまり流れていない小川であるが、雨季にはもっと水量が多いのだろうか。川底に、彫刻があったり、川のふちの岩に彫刻が彫られたりしている。200mにわたって、水中遺跡が点々と続いている。

 

 

 

 

    なかでも、いちばんはっきりとした彫刻が残る岩が水の流れの上にあるのが見えた。しかし、その彫刻の一部はえぐりとられていて無残な姿になっている。その岩の裏側見えるところへいくと、さらにひどい姿が、、。

  1年ほど前にえぐりとられた彫刻のまわりだけが白くなっている。いまは、その岩のすぐそばには行けないようにロープがはられている。

 

 

  ここは規模は大きくないが、川の流れとともに見られる遺跡なので、とても興味深かった。

  右は、牛が彫られている石。こちらは、上の彫刻から少し下流のほうにあった。

 

 

 

 

 

 

 

 1時間ほど、付近をぶらぶらした後、駐車場へ戻る。上ってきたときより楽ではあるが、砂岩質の山のようで、傾斜の急なところは、すべりやすく、気をつけて降りなければならず、20分強で下山。

 

 

 

 

 11時に駐車場に戻った。予定以上に時間が過ぎていたので、休憩はとらずにすぐに車に乗車。クーラーのきいた車内で、ミネラルウォータを飲んで、休憩にかえる。

 

 

 

 

 

 

 バンテアイ・スレイに戻る途中の村にて。高床式の住居になっている。雨季の湿気をさけるためであろうか。

 

 

 

 

 

 

(13) バンテアイ・スレイ

 

11時30分、バンテアイ・スレイに到着。

見学の前に腹ごしらえ。遺跡の周りには大衆食堂や土産物屋が並んでいた。

そこで、フライドライスの昼食。

 

 

 

 

 

 

 食事をしていると、物売りの子供がしつこくつきまとってくる。絵葉書1ドルを何とか買わせようとして、絵葉書の中を全部見せて売り込む。写真集のほうは3ドルだという。

 結局、絵葉書を1ドルで購入。次の土産物屋で売り込まれたら、逆に見せてやろう。買わないかって。

 

 

 

 

 食事後、すぐに、バンテアイ・スレイの見学へ。有名な遺跡であるが、規模は大きくない。

 写真は、入口のところから内部を撮影したもので、一番奥がレリーフの美しい中央祠堂。

 

 

 

 

 

 

 

 入口を入ると参道の両側にはリンガが並んでいる。

 

 

 

 バンテアイ・スレイは全体的にピンク色をしていて、色も美しい。

 有名な「東洋のモナリザ」は写真右手のデバター像であるが、ロープがはられていて近くまで行って眺めることはできない。確かに修復工事が行なわれていたのだが、近くまでいっても工事に支障はないようなのだが、、。

 

 

 

 

 中央祠堂の両側にある経蔵は、はられたロープのすぐ前に入口がある。その入口の上にある彫刻が右の写真。たいへん細かな彫りがみられる。

 

 

 

 

 裏側からみた中央祠堂。ところで、バンテアイ・スレイへ昼前後に行くと、陰のできるところがほとんどなく、どこへ行っても、とても暑い。写真から暑さがわかるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 バンテアイ・スレイは、順路が一方通行になっている。中央祠堂をロープの外側からみたあと、西門から外に出る。そのあと、堀の外側を歩いて参道に戻るようになっている。写真は、堀の外側からみたバンテアイ・スレイ。

 12時50分、見学終了。とても暑かったので、車の中が天国。見学の疲れを車内でとる。

 

 

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