2  ダ ウ ン タ ウ ン

 

 海外で現金を両替する代わりに、キャッシングをして、帰国後すぐに繰り上げ返済(三井住友VISAの場合、三井住友銀行の店舗のATMで可能)をしている。

 今回、200カナダドルをYVR(バンクーバー)空港のATMでキャッシング。そのさい、1.5カナダドルの手数料が必要でした。これを帰国後すぐに返済したら16414円だった。お金が用意できたら、すぐにダウンタウンへ。 (以下、カナダドルをドルと書く。)

 ダウンタウンに向かうのに使ったのは、カナダラインというスカイトレインの1路線。2009年に開業し、2010年の冬季オリンピックに間にあわせられた。空港とダウンタウンの終着であるウォーターフロント駅を結んでいる。

 上左 YVR空港駅にて。

 上右 車内の様子。

 右 最も前部から前方を見たところ。

 スカイトレインは無人運転が行われている。 完全に無人でどの電車にも乗員は乗っていない。一番前に座って前方を見ていたのだが、不思議な感じがした。同時に、果して安全なのかという、一抹の不安も感じた。

 空港近くは地上を走るが、市街地に入ると地下鉄になる。地下道を最前部に座って走るのもなかなか面白かった。

 空港から25分でウォーターフロント駅に到着。

   ウォーターフロント駅は、カナダラインのほか、エキスポライン、ミレニアムライン、長距離通勤用のウエストコーストエクスプレスの鉄道の起終点であるとともに、シーバスの発着所でもあり、バンクーバーの交通のかなめである。

 空港発の運賃が6.5ドル(土曜で割引いてこれ。本来はもっと高い。)と高かったので、何て高い運賃と思ったが、それは空港発だけ。市内発だと市内も空港も2.5ドル(土曜なので割引で。)だった。

 ウォーターフロント駅は、大陸横断鉄道の西側のターミナルだった駅として1910年に建てられただけあって、外観、内装とも豪華な造りになっている。カナダにこのような歴史を感じさせる駅があるとは思ってもみなかった。

 その後、大陸横断鉄道の駅は移転し、スカイトレインやシーバスで利用されるようになった。

 ウォーターフロント駅を出たところから北側の風景。

 手前から、スカイトレイン(エキスポライン、ミレニアムライン用)、ウエストコーストエクスプレス。その向こうに広い操車場が見えるが、かつては貨車が多くみられたのだろうが、今は閑散としている。

 操車場の上を通る橋がシーバス乗場への通路。右上のところがシーバス乗場。

 さぁ、市内観光。まず向かった先は、ウォーターフロントからほど近いガスタウン。バンクーバーの発祥地とも言われる歴史の古い街である。 端から端まで往復して1時間弱。

 右 ここの名物は蒸気時計。常時、蒸気を出しているようで、さらに15分ごとにチャイムを鳴らす。もちろん鳴るまで待った。

 下左 何? この細い建物は、、

 下右 ガスタウンの語源になったギャシー・ジャックの像。

 バンクーバーで一番簡単に見つかる軽食店は、ピザの店。そして二番目に見つかりやすいのはSUSHIの店だ。ダウンタウンだとすぐに見つかる。

 SUSHIの中で一番多く、メニューで見かけたのは、カリフォルニアロール。次いで、サーモン巻と鉄火巻。やや高級なお店だと、にぎりがメインで盛り合わせが多いが、単品だと一番多いのは、サーモンにぎり。

 一説には、バンクーバーは北米でSUSHIが一番うまいとか。

 こうなりゃ、SUSHIで決まり。でも、日本の値段と比べても高い店も多く、店を転々とした。結局、安そうなSUSHI店に入った。 セルフサービスの店だった(知らずにいたら店員が運んでくれたけど)。

 入店して、何を頼むか迷った、なにしろメニューの数が多いから。SUSHIだけかと思っていたら、丼物もいろいろあったからだ。

 Deluxe Chirashi Donがお得な感じがして、それを注文した。海鮮丼じゃなく、ちらし丼っていうのか。こういう言い方は初めてだ。

 これで9.5ドル (他に10%の税)とは、他店に比べてかなり安い店だったのだが、味はよかった。新鮮なネタを使っているし、ご飯もたき方をしている。 画像ではわかりにくいのだが、サーモンの本場らしく、サーモンが特に大きい。

 食後はトロリーバスでスタンレー公園に向かった。2km程度なので、行きトロリー、帰りは歩くことにした。運賃は2.5ドル。バンクーバーの都心部には普通のバスは走ってなくて、全部がトロリーバスなのだ。

 10分あまりでスタンレー公園の中心部に到着。バスのおり場にあった地図をよく見て回り方を考えている間に、一緒に乗ってきた乗客はあっという間にいなくなり、林の中のバス停に自分だけが残された。

 さぁ、困った。どの方向に向かうべきか、一か八か、方向を決めて歩き始めた。

 下左 歩いた方向で正解だった。水族館があらわれた。でも水族館はパス。ここはカナダ最大の水族館だという。

 公園内には遊歩道とサイクリングコースが張り巡らさられていて、ひたすら公園の東端にあるトーテムポールをめざした。

 上右 公園の北側には湾があるのだが、湾の上を水上飛行機が飛んでいた。ビクトリアに向かうのだろうか。

 右 湾をはさんだ北側にあるノースバンクーバー方面を望む。

 お目当てのトーテムポールの林立する広場に到着。

 たくさんあるトーテムポールは、ブリティッシュ・コロンビア州のアメリカインディアンの各部族に伝わるものを1本づつ建てているようだ。高さや装飾などがそれぞれ違っていて、トーテムポールっていろんななのがあるんだなってわかった。

 ここには、売店があって、暖かいコーヒーを飲んで、少し休憩。

 上左 湾を隔てて、カナダ・プレイスが見える。そこはウォーターフロントだ。ずいぶん近くてびっくりした。地図を見るとたしかに近いが、湾をこえての水上距離。

 上右 公園の芝生と水鳥。

 右 ヨットハーバーと小さな池で憩う水鳥の群れ。

 スタンレー公園からの帰りはロブソン通りを2kmほど歩いた。

 上左 ロブソン通り。公園から都心へと続く大通り。公園近くには、マンションなどが多く、都心が近づくと店が多くなってくる。

 上右 都心のショッピングセンター内。

 左 ロブソン通りとグランビル通りの交差点。ここがバンクーバーの心臓部。

 ところで、都心をバスに乗らずに歩いたおかげであることに気づいた。

 バンクーバーの都心部はその都市の大きさに比べて、繁華街が小さく、また賑やかでなはないのだ。とても北米を代表する都市のひとつとは思えないのだ。

 さらに、街を歩く人たち、特に女性がおしゃれではないのだ。今まで行った北米の街では一番、地味な感じなのだ。アジア系の移民が多いことと関係しているのかもしれない。

 さて、2泊するのは、ラマダ・リミテッド・ダウンタウン・バンクーバー。 かなり古そうな建物だった。たまたまだったのかもしれないがレセプションに日本人がいた。

 上左 ホテルの外観。

 左 室内。

 夕食のための外出までの2時間ほど、部屋で休憩した。そして夕食の場所探しを兼ねながら、夜間の散歩に出かけた。

 上左 グランビル通りは縦長の電灯で照らされていた。

 上右 ロブソン通りとグランビル通りの交差点のそばにあるロブソンスクエアには、巨大なクリスマスツリーの電球が灯されていた。

 右 そのツリーの少し南の美術館のそばにアイススケートリンクができていた。ただし最後の点検中で、この夜はまだ非営業。

 1kmほど歩いてイェールタウンまでやってきた。今、バンクーバーの最先端を行くエリアであるらしいのだが、夜だとはっきりとはわからない。

 万博のときの倉庫街を再開発したらしいのだが、どこがスポットなのか調べていなかったので、ただやみくもに歩いただけ。

 それで、適当な夕食場所は見つけられなかった。

 結局、イェールタウンは夜の散歩をしただけで、再び都心部のほうに戻った。

 何を食べようかとずいぶん悩んだのだが、結局、インド料理店に入った。

 バンクーバーにも多種類の地ビールがあるらしいのだが、入った店で扱っているビールはそう多くなかった。せっかくカナダにきたのだからと、輸入ものではなく、カナディアンビールにした。

 カナダの代表的なビールなのだろうか。とてもライトな感じのビールであった。

 

 まず、ベジタブル・サモサをいただいた。

 インドではスナックとして食べるようで、カレー味の野菜コロッケで、皮だけは餃子の皮を使って揚げたようなものってところ。

 小さく見えるけれども、そこそこの大きさがあるのだ。

 メインはプラウン・カレー。大きなエビを期待していたのははずれて、小エビのたくさん入ったカレーであった。

 ライスがついていて一緒にいただくと、かなりお腹が膨れた。あまり注文しなかったが、かなり満腹になった。

 このあと、ホテルに帰り、長かった1日目がやっと終了した。1日目は2回あったようなものだ。


 

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