日目前半 

  朝食は7時から。自助餐(バイキング方式)で、中身は中国風のものが中心である。宿泊客の大半は中国人か中華圏の客のような感じなので当然か。

  それにしても、華僑飯店という名がついているが、海外在住の中国系の客は多いのだろうか。どうも気になるがよくわからない。

   
  7時ちょうどに行ったら、まだ準備の最中で、料理の数が少なかった。このあたり、ちょっと気になるが、、

  オレンジジュースは味もイマイチだったが、何と熱いのだ。熱いオレンジジュースは初めての体験なのだが、中国では一般的なのだろうか?

  朝食後、この日のコースをよく頭に入れて出発。ホテルをでたところで、タクシーを拾って、まずは、霊隠寺(リンインスー)に向かう。西湖の西方にあり、ホテルからは7kmくらい。タクシー代は、4kmまで10元で、あとは500mごとに1元づつあがっていく仕組みだ。逆に、このことを利用して、距離を計算できる。このときは16元(約245円)。

  15分くらいで霊隠寺に到着。まず飛来峰景区の入場券を買い、景区のなかの石仏などを見ながら寺まで少し歩き、寺の参観券を買って寺に入るという仕組みだ。景区は35元、寺は30元だったので、実質的には65元(約920円)で、結構な値段だ。

  ここで赤帽集団に遭遇。中国国内の団体旅行客で、団体によって帽子の色が違い、青帽や緑帽などにもこのあと遭遇している。ひとつの団体の人数がとても多いのだが、中国人団体の場合は珍しくない。

  霊隠寺まで川沿いに石仏が続く。上の画像の左下のように洞窟もある。曇っていて、今にも雨が降りそうな空だが、涼しくて気持ちがいい。

  しばらく歩いて霊隠寺に到着。朝一番にやってきたが、すでにかなりの参拝客でにぎわっていた。

  線香に火をつける人が多いのだが、気をつけないと線香を持った人に当たりそうで気をつけて歩いた。寺の中には、羅漢堂などがあり、一通り見学。

  ところで、杭州の観光地のトイレは全体的にかなりきれいで、かつて中国のトイレで当たり前だった、汚い、臭い、見える、といったこととは無縁。すでに、日本の観光地のトイレの水準を超えている。上海や蘇州でも、同様のことは言えたし、昔の中国のトイレを知るものにとっては驚きだ。

  それに、日本語とハングルでの表示がある場所もかなりあった。外国人観光客への配慮、これもかつての外国人料金や、「没有(メイヨー)」攻めなど、腹立たしいことを知っているだけに、中国もここまで良くなったかと感じる。

  霊隠寺を出たところにバスが止まっていたので、バスで玉泉向かった。3元(約42円)。バスを降りてから1kmほど歩いて杭州植物園の入口に着く。ここで植物園に入園する。玉泉は、植物園の中にあるからだ。植物園は森林植物園といった感じだ。玉泉へは、植物園の中をさらに500mほど歩いて到着。

  玉泉は、単なる泉ではなく、泉と池のある庭園だ。庭園を一周。ここは有名らしく、閑散としていた植物園の中で、玉泉だけは割と多くの観光客が訪れていた。でも、ツアーコースには含まれていないようで、西湖周辺の名勝のなかでは、静かでよいところだ。

  ティーポットからお茶を注いでいる置物があった。小便小僧を連想させる。杭州は龍井茶(ロンジンチャ)が有名で、ここの泉の水を用いたお茶も美味しいらしい。庭園の中にも茶館があったが、先を急いでいたのでパス。

  続いて歩いて、「双峰挿雲」(十景4つ目の訪問)。西湖の西方にあるふたつの山を双峰といい、この山を望む名所が、西湖から霊隠寺に向かう途中にある。玉泉から1kmほど歩いて到着。残念ながら、曇っていて山はよく見えなかった。

  西湖まで歩いて向かったが、途中に盖叫天という人物の故居があったので、入ってみた。どういう人か知らなかったが、京劇の俳優として有名な人物だった。

  西湖岸までやってくると、そこは「曲院風月」。「曲院風月」には、前日もやってきていたが、ここはかなり広く、500m四方くらいの大きさがある。よって、前日見たところとは、また違うところを歩いた。

  やがて、蘇堤に出た。西湖の中を南北に突っ切る堤で、3km弱の距離がある。堤の幅は大部分のところで30mくらいあり、橋の部分などだけは10m程度だ。この堤によって、西湖の西側は、小さな湖になっているのだが、西側の部分を西里湖という。蘇堤という名は、北宋の詩人、蘇東坡が杭州知事だったときに建設したのでつけられた。

  ここは、「蘇堤春暁」(十景5つ目の訪問)とよばれる。春の明け方の景色が一番美しいというところから名前がついた。

  蘇堤からは、西湖に浮かぶ島がよく見える。あとで、遊覧船で島に渡る予定だ。

  次に「花港観魚」(十景6つ目の訪問)。ここは、西湖西南にある花家山からかつて流れ出していた川が注いでいた場所だったので花港とよばれる。そして、紅色の鯉などを見ることができるようになっている。ここもかなり大きな公園になっている。

  公園から蘇堤を見ると、蘇堤は木々で覆われていることがわかる。西湖の真ん中を木の列が横切っているように見える。山の上に見えているのは、雷峰塔。

  公園内では孔雀が放し飼いにされていた。人間に慣れている孔雀で、逃げて行ったりしない。

  蘇堤の南端から遊覧船に乗船。45元(約640円)で、この中には島の入場料も含まれている。遊覧船は蘇堤の南端以外に、蘇堤の北端、孤山、西湖東北の公園(華僑賓館の前のあたり)などから出ていて、どの乗場から乗っても、まず、湖の北のほう、孤山の近くにある島にわたる。この島を見学後、次々にやってくる船に自由に乗って、西湖の南のほうにある島に渡る。この島には、行き先別に別れた船乗場がある。行き先は、蘇堤の南端、北端、孤山、西湖北東の公園など。

  湖の北のほうの島に到着前の船からの眺め。

  島の真ん中にある湖心亭。工事中で中には入れなかった。島は一周300mくらいで、すぐに見終わったので、遊覧船で西湖の南にある島に渡る。

  遊覧船にはいろいろなタイプがあり、島の間を移動するのに乗船したのは、観光船らしい雰囲気の船。この船で、南の大きい方の島に渡った。

  南の島は大きくて島を一周すると2kmほど。この島は、「三潭印月」(十景7つ目の訪問)になっている。月がでている夜に、船から湖面に映る月が3つに分かれて見えるというところから名がついた。  

  この島は、島の内部に池があり、池の中心に建物がたっている。下の画像は、島の案内図。池の部分がかなり広いことがわかる。

  島を一周したあと、真ん中の部分にある建物にやてきたが、工事中で中に入れなかった。  このあと、蘇堤の南端にある船乗り場まで戻った。

 

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