5 日 目 後 半

 

  玄武湖公園のボート乗場では30分くらい待たされたが、何とか南京駅前の広場に到着し、ヤレヤレ。

  到着後、すぐに駅ビルの中の食堂に飛び込んだ。紅焼牛肉のセットを注文。まもなく運ばれてきたのは、すべてさめていた。この旅で食べた食事のなかでは、最低のものだった。それでも、急いでかきこんだ。

  軟座の待合室の入口に急いだ。硬座と軟座では、待合室が別々で、入口も違っているのだ。入口で切符のチェックがあり、入ると荷物の検査があるのは硬座の場合と同じだ。待合室はすいていたが、乗車する列車はすでにホームに入っているようだったので、ホームに向かう。ホームに出る通路も硬座と軟座が分かれている。

 

 

 

 

 

 今日、乗車するT705次は、蘇州にだけ停車し、上海到着は15時37分。南京・上海間を2時間17分で結ぶ最速列車である。

  南京にやってきたときと違い、上車・下車の区別が書かれていないので、2階建列車ではないことがわかる。

  不明だったのは、時刻表では、新空調軟座で快速の運賃は72元のはずだが、79元になっていること。これは謎だ。

 

  乗車する列車は、日本の新幹線に似たデザインである。指定されている号車に向かった。ドアのところで切符の検査がある。

   乗車すると、ほぼ全席がうまっていて、指定されていた席も座られていた。家族がまとまるために席をかわっているようで、了解して、開いている席に座った。

  軟座は、両側が2人掛けで硬座よりも座席の幅が広く、シートは名前どおり、軟座のほうがクッションがよい。

  席の配置は、車両の中心部は、2人席が向かい合わせになっていて、両端に近い席は、2人席が同じ方向を向いている。

  ただし、車両の一方の側の席が進行方向を向いているなら、もう一方の側の席は進行方向の逆方向を向いている。いわば集団見合い型になっている。

車両の真中にある電光掲示板は、ほとんど、旅途愉快!の表示が動いているだけ。停車駅や到着時刻を表示すればいいのに。

 

  南京を出て、しばらく後、どういう理由からか、10分ほど停車し、その後も、きわめてゆっくりの運転であった。

  その後、通常の運転に戻ったが、しばらく停車していたために、遅れは上海までに取り戻すことはできず、16時ごろの到着となった。

 上海到着後、すぐにホテルに向かった。今回は、上海駅近くのホテルに泊まった。  しばらく休憩したあと、17時ごろホテルを出発。

  地下鉄で人民広場に向かい、南京東路を歩くことにした。地下鉄は、南京に比べて、乗客がとても多い。地下鉄を降り、南京東路に行く交差点で待っていたら、日本語が耳に入った。南京では全く聞くことがなかった日本語が、上海ではまだきたばかりなのに、聞こえてきたことに驚いた。

  上海は、ほぼ2年ぶりの訪問だ。南京東路は上海を代表する繁華街で、2年前と比べてみて、新しい建物がいくつかあることにすぐ気付いた。

  繁華街を見て歩くのは楽しいが、この日は、上海雑技団の公演を見に行きたいので、早めに夕食をとることにした。

  前に入ったことのある麺類の店に入った。蘇式爆鱔麺を注文した。具のうなぎが別に出てきて、それを混ぜて食べるようになっていた。

 

  夕食に入るときにはまだ日没前であったが、食べ終わって出てきたら、すでにあたりは真っ暗になっていた。

  もう少し歩いて、外灘まで行ってみたかったが、上海雑技団の公演が19時30分からはじめることになっているので、会場の上海商城に向かった。

  地下鉄で静安寺まで行き、少し歩いて、上海商城に到着。当日券も多少、残っていて、それを購入。すぐに入場した。

  公演会場は撮影禁止であるので、劇場の外観だけを撮影して中に入った。

  上海雑技団の公演は、ここのほか、上海馬戯城でも行われていて、2年前は、馬戯城で見た。両方の公演を見て思ったのは、同じ見るなら、馬戯城のほうがいいということ。馬戯城は、サーカス専用施設で、思い切った演技が見られるし、動物の登場する出し物もある。とはいえ、この日の公演にも満足して、会場をあとにした。

 

  公演後、石門一路駅まで歩いた。少し腹がすいてきたので、そこの繁華街で、麺類をもう一度食べた。

  雪菜黄魚煨麺。白身魚の入った麺でとんこつ風のスープであった。

  このあと、地下鉄を人民広場で乗り換えて、ホテルに戻って、早めに休んだ。 

 

 

 

 

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