3 日 目  小 青 島

 

  7時から朝食。前日の米粉に代わり、焼飯になっているのが違うだけで、ほかは前日と同じだ。

  この日は、10時30分にチェックアウトして、空港に向かう予定だ。朝食を終えてから3時間ほどあるが、その間に、前日は行けなった小青島やその近辺のみどころを駆け足で見てくることにする。そのあと、いったんホテルに戻ってからチェックアウトとしよう。

 

  前日とはうって変わって、この日は快晴だ。だから、前日よりもかなり暑いし、日焼けも気になる。

  前日もやってきた入口から、堤防を歩いて渡り、5分ほどで小青島に到着。

  小青島は、公園になっていて、一周10分ほどだ。

  ここから、桟橋までは直線距離ではかなり近くて300mほどの感じだ。ここから眺める、桟橋とその背景になっている高層ビル群もなかなか美しい。

  このあと魯迅公園に入った。公園内には、水族館の施設もあるが、それ以外は無料で、散策コースのようになっている。

 

 

 

 

 

  青島の海岸は、海水浴場になっている砂浜以外は、岩石海岸になっている。

  続いて、康有為の故居へ。

  康有為は、清末に変法による改革(洋務運動)を主張した。青島のドイツ統治がはじまって間もない1898年、光緒帝から改革を許可されたが、西太后らの反対にあい、クーデターにより失敗に終わった。

  近代化を主張した政治家だけあって、故居も洋風の建築だ。

  次に、小魚山へ。ここは海岸にほど近い小山で、上の画像のように、海水浴場がよく見える。青島の紹介画像でここからのものが多いような気がする。よく見ると洋風建築も多い。

  左は山の手側の眺望。右上の山が信号山で、その中腹に旧ドイツ総督官邸がぼんやりと見える。新しく建設された集合住宅も、中国でよく見かける画一的なものではなく、どことなく洋風建築を意識したようなものになっている。 

  魯迅公園のバス停まで戻り、桟橋までバスに乗る。このときに乗車した316路のバスは2階建て。2階建てのバスは316路だけである。ただし、316路でも、2階建てじゃないバスも走っている。

  316路のバスは、10kmほど離れた新市街地と旧市街地を行き来するのに便利で、3日間で一番よく利用した。

  ホテルに10時過ぎに戻り、荷物を部屋から出して、すぐにチェックアウト。

  空港行きのバス乗場はホテルから1kmほど離れている。途中で青島駅を通った。

  青島駅も歴史的建築でドイツ風のものなのだが、工事中であった。

 

 

 

 

  青島駅からはすぐに海岸に出られる。右の画像で海岸通りがカーブしているあたりに、空港行きのバスが出発している協和華天大酒店がある。

  11時前に乗場に到着したのだが、次の出発は11時30分だという。1時間に1本なので、多少の時間待ちはやむを得ない。まぁ、乗り遅れることはないだろう。

  空港発のバスは、こまめにいろいろなところで客を降ろしていて、自分も中山路で下車した。しかし、空港行きのバスは、協和華天大酒店を出発した後、途中で客を乗せるのは、青島バスターミナルだけであった。左は、車内から撮影したもの。

  空港発の場合よりもかなり時間を要し、空港に到着したのは12時45分ごろ。

  到着後、直ちに税関を通過、カウンターへ。そして、出国審査とセキュリティチェック。何とこれだけを15分ですませ、出発ゲートに到着したのは、13時。

  青島空港のゲートは、11番から18番まであるが、そのうち11番から13番が国際線用になっている。国際線エリアは小さい。なにしろ、国際線の行き先は、日本のほかは、韓国と香港しかない。

  この日の青島発関西空港行きの全日空機は、ゴールド塗装の機体だった。

  全日空機にゴールドの塗装をしたものがあるのは知っていたが、今まで搭乗したことはなかった。この日、はじめての搭乗だ。

  ゴールド塗装はとても新鮮な感じだ。普段は、どの区間を飛行しているのだろうか。

  機体全部を撮影したかったのだが、うまく撮影できる場所がなく、搭乗時にブリッジ内からなんとか、後部だけ撮影できた。

  機内食は、ビーフシチューに薄切りポテト。それに、かなりの分量のサラダ。それに、そば。結構いい機内食だった。

  このあと順調に飛行を続け、ほぼ予定通り、関西空港に到着した。

  今度は、青島を拠点として、山東省のほかのところへ行ってみたいと思う。

 

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