4日目

 

  この日は当初は、蘇州へ行くことを考えていた。青年会賓館の1階にたまたま、上海駅の軟座切符売場があったので、到着日にさっそく切符を求めに行ったのだが、適当な列車はすべて満席だった。後日、上海駅にたちよって硬座の切符を買おうとしたが、長蛇の列に恐れをなし、列車で行くのはあきらめた。バスも考えたが、どのバスターミナルから乗ればいいのか、はっきりしなかったし、行きは乗れても、帰りが乗れないとかいうことがあれば困ると思い、蘇州は見送った。

 代案で上海の西郊外の水郷村である周庄に行くことにした。水郷村には、ほかに西塘、朱家角など何箇所かがあるのだが一番有名な周庄を選んだ。7時からの朝食を急いでとて、すぐに出発。人民広場駅から地下鉄で上海体育館へ行き下車。上海体育館からは、各地への日帰り観光バスがでているのだ。

 観光バスの切符売場は、長蛇の列。8時に売場に着いたが、切符が買えたのは8時30分。バスの出発は9時。行き先別に乗場が決まっていて、周庄行きのバスがたくさん止まっているところに向かったが、自分の乗るべき1号車がない。何度も行きつ戻りつしたが、10号車くらいまでのうち、1号車だけがない。実は、1号車は馬戯城発だったのだ。切符にそのことは書いてあったのだが、9時直前になってもバスがこないので心配であった。結局、9時にバスがやってきて、何人かを乗せてすぐに発車。

 西郊外へ行楽に向かうバスや車はかなり多く、やや渋滞気味であった。結局、1時間30分くらいで着くはずの所が2時間かかって、11時に周庄のバス駐車場に到着。駐車場の付近はまったく水郷村の雰囲気はない。

 川を隔てて、塔があったので、そちらが村かなとか思ったが、そこに着いてみると、そこは、最近、作られた新しい街並みで、塔も新しく作られたものであった。

 この付近はまだ、周庄の水郷エリアではないが、雰囲気はかもしだされていた。

 

 

 

 

 

  観光スポットが集まっている水郷村の入口までは、1kmくらい歩かねばならなかった。この門のところで、切符のチェックがあり、水郷村のエリアに入場することになる。

 観光バスを利用した場合は、水郷村の入場チケットがバスの切符についてくるので、改めて買う必要はない。

 

 

 門から少し歩いたところに運河があった。かなりの人出でにぎわっている。運河には次から次へと、手漕ぎ船が行きかっている。

 あとで、船の切符売場にいったが、2,3の窓口のまわりに黒山の人だかりができてて、びっくりした。

 

 

 

 周庄博物館。最初にここに入場。日常生活の道具や付近の遺跡の出土品などを展示。

 それぞれのみどころで、切符のチェックがあり、切符に各みどころごとに入挟がおこなわれた。結局、バスの半券には10ケ所くらい、挟みがはいった。

 

 

 

 

  周庄名物の草餅団子。4ケ1元。中には餡が入っていて、和菓子としても通用する味であるが、油でいためているのが、日本の団子と違う点。

  ここで失敗。値段がわからなかったので、5元を出し、一人分といったつもりなんだが、売り子は5元分と思い込んで、あっという間に20ケを発泡スチロールにつめらてしまった。やむなく、少しづつ食べていった。

 

 

  澄虚道院。道教の寺院。

 

 

 

 

 

  

   周庄棋院。内部は中国体育博物館となっていたが、中国ではスポーツとされている将棋の博物館。さまざまな将棋のほか、なぜか中国の古代から現代にいたるお金も展示されてる。

 

 

 

 

 

  周庄棋院の2階から見た光景。左手に迷楼が見える。

 

  

 

 

 

 

  全福寺。かなり広い境内のある仏教寺院。

 

 

 

 

  境内の食堂で、素麺を食べた。薄めのだしで、具は野菜とキノコを煮たもので精進料理風の素麺である。

 

 

 

 

 

 

  葉楚滄故居。周庄出身の国民党の幹部の故居。道路に面した部分の幅はさほど広くないが、ひとつの部屋の奥に次々と部屋が現れ、奥行きの深い住居であった。

 

 

  

   瀋庁。清代の瀋氏の屋敷。ここも奥行きが深い住居であった。そして、すごい人出で、押されるままに動いたような感じであった。

 

 

 

 

 

 



  張庁。帳氏の屋敷。こちらもすごい人出であった。

 

 

 

  双橋。写真の橋のほかに撮影している位置にも橋があって、2つの橋がつながっているので双橋といわれる。

 

 

 

 

 

  切符には16時30分現地発となっていたので、15時30分に観光を切り上げて、駐車場へ向かった。5時間の観光時間では、ゆっくりと休む間がなく、あわただしかった。

  予想以上に、みどころが多く、人出も多かったので、一通り見て回るだけでも、5時間で精一杯という感じだった。  

 

 

  駐車場に着くと、次から次へと帰りのバスが出ていて、駐車場に戻ってきた人から、順番にバスに乗り、満員になり次第出発するというスタイルであった。

  朝、乗ってきたバスが少し離れて止まっていたので乗ろうとしたら、馬戯城へ直行で、上海体育館へはいかないという。上海体育館へは、朝のバスじゃなく、続々でているバスに乗り込めとのことだ。切符に帰りの出発時間が書いてあるが、単なる目安みたいだ。結局16時すぎのバスで上海に向かった。

 

 

  上海体育館には、18時前に到着。地下鉄で人民広場へ。南京路を歩いて、外灘に向かう。途中で食事。

  南京路の一角で、南京路の過去、現在、未来という展示をやっていて、かなりの人が見ていた。かつては、南京路を路面電車が走っていたようだ。

 

 

 

 

  叉焼飯を注文。どっさりと叉焼が盛られていた。

 

 

 

 

 

 

  豚骨のスープ。

 

 

 

 

 

 

  

  外灘へ行くと、またしてもすごい人出。日が暮れてからは、路上で光物を売る人が多い。

 

 

 

 

  黄浦江の遊覧船に乗船。21時発で1時間あまりの船旅であった。

 

 

 

 

 

 

  時計台は上海海関。左のドームのある「建物は、旧香港上海銀行上海支店(現在は上海浦東発展銀行)。

 

 

 

 

 

 

  南浦大橋。ここで船は引き返す。

 

 

 

 

 

 

  対岸へ向けての光の演出も見られて面白かった。

 

 

 

   東方明珠塔。右端に見えるのが金茂大廈。

 

 

 

 

 

 

 

  和平飯店の右側が北楼、左側が南楼。その間の道が南京路。

 

 

 

 

  南京路を歩いてホテルに戻った。結局、上海の1日目から4日目まで毎日、外灘と南京路にやってきた。

 

 

 

 

 

  にぎやかなネオンの南京路を歩いて、最後の夜をすごした。

 

 

 

 

 

 

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