11  黒 砂 漠 ・ 白 砂 漠

 

この世にこんな風景があったのかと驚いた一日

 

この日は、一日かけて、四輪駆動車で黒砂漠・白砂漠を回る。朝食をとる場であろう中庭で座って待つが、こちらから従業員に声をかけるまで、準備が始まらない。始まってからも、もう少し、と言ったきりなかなか朝食がでてこない。ようやく、ホットケーキと少々のおかずがでてきた。すぐに食べ終わる。しばらくしてドライバーがやってきて、出発。

バフレイヤの町を出るとすぐに延々と続く砂漠。しばらく行くと黒い山がいくつか見えてきた。黒砂漠だ。

黒砂漠のひとつの山。20分ほどかけて上る。頂上付近はかなり傾斜がきつく、砂地の山なのですべりやすくて危ない。砂自体は黒いのではなく、含まれる鉄分のために遠くから見ると黒く見える。

頂上からの眺めがすばらしい。360度回転して眺めを楽しんだ。あたり一面、黒い山である。まさに黒砂漠である。月面の世界のような感じである。

小さなオアシスに立ち寄り、少し休憩。家は見えるが、人々の姿が見えない。どうしているのだろうか。

やがて砂丘に出た。一面の細かい砂。砂漠にはいろいろな顔があるものだ。

続いてクリスタルマウンテン。山全体がクリスタルでできているという。砂砂漠の一角に何の変哲もない山が見えてきたが、これがクリスタルマウンテンだという。

山全体というのは大げさだが、あちこちでキラキラ光っているのがわかる。下の画像の穴のある石が一番光っていた。

クリスタルの部分を拡大したもの。こういう状態のところが山のあちこちで見られる。盗掘の心配はないのだろうか。

そして、本日の目玉である白砂漠。白砂漠ってもかなりの範囲に広がっていて、いろいろなところがある。まずはアガバット。ここからあとは、道路から離れたところを回ることが多くなり、ほとんどが砂漠の中の道なき道を進んだ。

ここでは大きな岩が見えるが、地面には砂に混じって、花のようなフラワーストーンという化石が落ちていたりした。貝の化石もあるらしいが、発見できなかった。

大きな石の陰にはいって、簡単な昼食。ドライバーが作ってくれた。サラダとパン、ミントティー。一緒に食べたあと、再び砂漠のドライブ。

上の画像は、車の助手席から撮影。砂漠の中を走るが、他の車の通ったあとが目印。

続いて、マッシュルームの形をした石灰岩の岩が集まっているところに出た。変わった形の白い岩の森のような感じだ。ここは旧白砂漠らしい。

こんな形の岩の集まっているところがこの世にあったんだと驚いた。しばらく見とれていたが、日差しが強く、次にすすんだ。

次は、石灰岩が露出している新白砂漠へ。前方の白い山は全体が石灰岩からできている。

石灰岩の山に登ってみた。なんと岩が冷たいのだ。砂漠のど真ん中で、岩が熱くなく冷たいとは驚き。はだしになって冷たさを楽しんだ。

さらにいろいろな形をした岩を見ながらバフレイヤに戻った。バフレイヤへは2時間ほどかけて戻るが、この先ファラフラ・オアシスへは30分ほどで行けるらしい。

自然の偉大さを感じた一日だった。バフレイヤに戻ってから、食事にでかけ、現地の人々向けの食堂で夕食をとった。残念ながら、画像を失ってしまった。夜は、またもや蚊の襲撃をうけて大変だった。

 

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