3 シュタージ(旧東独の秘密警察)跡を訪問
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シュタージの刑務所 |
この日はシュタージ(旧東独の秘密警察)の刑務所と本部の跡を見学する。 朝食は前日と同じく、ツォー駅のBack Werkでサンドイッチを食べてすませた。 下左 1日券、7ユーロを購入し、刻印機で日付を入れた。Sバーンでもよいが、停車駅の少ない中距離列車で移動。 下右 前日も行った旧東ベルリンで最大の繁華街のあるアレクサンダープラッツで下車。 |
ベルリンにはかなりの路面電車網があるが、ほとんどは旧東ベルリンで走っている。旧西でも路線があるが、統一後に新たに建設された路線だ。ただし車両はすでに旧東独製の古いものは一掃されていて、新しい車両ばかりだ。 下左 乗車した電車の車内。 下右 ほとんどの区間は、道路の中央に専用軌道があるのでスピードは速い。停留所の安全地帯は道路より少し高い程度だ。 |
左 30分ほど乗車して、シュタージ刑務所の最寄停留所に到着。アパート群の中の停留所だ。Gedenkstatte Hohenchonhausen とあり、850m歩くようだ。 上 高層アパートが並ぶのは、旧東側で多い景観だ。こうした中を10分ほど歩いた。 |
やがて、かつてのシュタージ刑務所らしき写真が道端に掲示してあった。どこだろうかと思ったら、周囲の建物などから判断して、いま自分がたっているところから、進む方向を撮影した写真だとわかった。 |
写真の下の方に、石畳が途切れている箇所が写っているが、これが昔の写真でブロック壁があった位置のようだ。かつては、ここから先は壁で囲まれた秘密エリアになっていたようだ。 |
この写真の一番奥にある建物が、自分のたっているそばの建物で、写真右手が秘密エリアのようだ。 |
これが、自分のたっていたそばの建物で、1つ上の写真では一番奥に写っている建物だ。この建物も秘密エリア内に入っている。当時は病院だったらしい。 |
ここから入場。昔はこの入口はなく、見学用に作られたようだ。入口の左手のほうに、入場券売場がある。 下 入場券と胸に貼るシール。6ユーロ。見学はガイドに引率されてのツアー形式なのだが、1時間ごとの出発で、運が悪く、ツアーが出発したところで、50分ほど待たねばならず、暇つぶしに苦労した。 |
11時からのガイドツアー開始。ガイドはここに拘留されていた人がしているので、熱が入る。要所要所で詳しい説明があるのだが、ドイツ語の説明はわからず、ちょっと退屈。 この建物は入口から入った時にすぐに目に入っていたのだが、これが旧館だった。 |
地下に行くと両側に監房がならんでいる。湿気があり、うす暗いところだ。 下左 監房の1つ。ここは窓がなかった。こういうところに閉じこめられると、精神的におかしくなり、自白させられやすいだろう。 下右 外に出た。地上すれすれのところに鉄格子がついているのが監房。上に窓がついている部屋もあるのだが、のぞいてみた部屋は窓なしだった。 |
上左 囚人の護送車。荷物の配達車と違いがなく、街中に止まっていても気づかれにくい。 上右 車内。囚人は窓のない小部屋に入れられ運ばれる。小部屋は2つついている。 左 こちらは新館。 下左 新館の監房が並ぶ廊下。足音が気づかれにくいようにリノリウム貼りになっている。 下右 監房内。窓があり、旧館よりはマシな環境だ。 |
新たに収容された人の写真を撮影する部屋。 下左 シャワー室。 下右 取調室。ここで何時間も取り調べが行われた。 |
上左 狭い空間の上に金網がはってある。囚人の運動場のようだ。 上右 客車が1両止めてあった。囚人を護送するのに使われたのだろうか。 左 刑務所内から見た外壁と監視塔。 ガイドツアーは2時間くらいかかった。きた道を路面電車に乗るために引き返した。 |
シュタージ本部 |
上左 シュタージの刑務所を見た後は、路面電車の停留所まで戻り、Sバーンとの乗換駅へ向かった。 上右 乗換駅はフランクフルターアレー。 左 Sバーンのホームでは環状線の方向が→で示されている。日本では内回り、外回りというが、それよりわかりやすい。 |
また、廻り方の違いで系統番号が違うのも面白い。でも、最大の難点は、環状線だけでなく、環状線から他の線に乗り入れる電車も運行されていて、しかも電車は形も色も違いがないこと。先頭車には系統番号や行先が表示されてはいるが、確認はしにくい。 |
上左 SバーンからUバーンに乗り替える。 上右 Uバーンの電車はベルリンどこでも共通のようだ。 左 マグデリーナシュトラッセで下車。すぐにもとは国家保安省であった大きな建物が道路に沿って建っている。 |
シュタージの本部があった建物が見えてきた。正面のビルがそうだ。 |
Uバーンの駅は、写真の右下付近にあり、一番下の建物に沿って左下まで歩く。そのあと、左端に沿って左端の真中まで歩き、また右へ向かう。真中に2つある▽の右側の建物がシュタージ本部だ。またこれらの建物群は東独の国家保安省だった建物だ。 |
上左 扉のないエレベータ。使われていないが、これは怖い。 上右 監視対象になった人々の記録ファイル。これが大量にあり、閲覧もできるようになっているという。 左 シュタージの長官室。思っていたよりも質素な感じだ。奥には会議室などが続いている。 |
さまざまなものに取り付けられていた盗聴器。ただただ話を聞くためだけの仕事をしていた人の写真もあった。 下左 取り調べた人の臭いを採取していたという。臭いのしみこんだ布。 下右 臭いの採取方法の説明。こんなことをして、何に使ったのだろう。 |
屋外には展示パネルで、ベルリンの壁が崩壊していった過程を説明していた。 下左 壁が崩壊する直前に繰り広げられていたデモ。 下右 アレクサンダー広場の世界時計付近に集まったデモの群衆。 シュタージ本部の見学を終えるともう夕刻だった。 |
スーパーで食べ物を買って部屋食 |
シュタージ本部を見たあと、Uバーンでアレクサンダープラッツへ出て、何か食べて帰ろうかと思ったが、食べてみたい店がなかなかない。1時間くらいウロウロしたが、結局、ツォー駅のスーパーで食べ物を買って帰り、ホテルの部屋で食べることにした。スーパーの撮影は禁止のため、写真はなし。 ハム、チーズ、それにマスをマヨネーズであえてあるようなものを購入。マスは美味しかったし、このような食べ方で食べるのは日本ではないのでなかなかよかった。 |
上左 ビールも瓶ビールを買って帰った。ベルリナー・ピルスナー。グラスにも同じ銘柄が書いてあるが、グラスはたまたま部屋にあったもの。ベルリンで最も一般的な銘柄だろう。 上右 クロムバッハー・ドゥンケル。クロムバッハーはケルンの方のメーカーらしいので、ドイツ中で知られた銘柄かもしれない。黒ビールもあったので、黒を選んだ。 左 寿司。サーモン握りとアボガド巻。まぁ、普通程度のできか。 |
いちご。日本で食べるいちごと比べて、大きさが不ぞろいで、形もさまざま。味は、かなり酸っぱい。日本の甘いいちごにはほど遠い。 |
fritz kola という見かけないコーラを見つけたので買ってみた。ドイツ独特のコーラなのだろうか。黒ラベルで男2人の顔のマークはインパクトがある。またvielviel
koffein とあり、カフェインがとてもたくさん入っているということだ。しかし、苦みがきついわけではなく、甘味のあるコーラだ。コカコーラとは全く違う味だというおとはすぐわかる。 こうして部屋で食べるのも楽しいし、外食よりは安上がりなので、ヨーロッパ旅行のときには旅行中に1回くらいは部屋食をすることが多くなってきている。 |
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