エ ロ ー ラ

  アウランガーバードは、インドを代表する2つの石窟寺院、アジャンタとエローラを訪問する際にゲートウェイになる街だが、バスから見た限りでは、インドのほかの地方都市ととくに変わりはない。

  エローラまでは1時間ほどだ。  

  エローラに向かう途中、ダウラターバードという砦のそばを通った。バス車中からの撮影のため、見づらいが、山頂に砦がある。周囲は切り立った崖になっている。

  砦は、平原の真っ只中にある岩山を砦にしたものなのだ。高さ200mくらいで、上ることも可能だが、今回は残念ながら時間がなくパス。またの機会にやってくることにしよう。

  バスはデカン高原を走る。背の低い地面を覆うような木は点在するが、普通の樹木は見られない。乾季の乾燥の厳しさをものがたっている。
  エローラに到着。アジャンタはすべてが仏教寺院だったのだが、エローラには、仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の寺院がある。

  まずは、仏教寺院のグループから見学開始。

  仏教寺院群は7,8世紀のものだが、インドで仏教が衰退していったころだ。未完成のものは建造中に仏教が衰退したのだろうか?

  ヒンドゥー教、ジャイナ教の寺院群は9世紀のものらしい。

  残念ながら、エローラでは壁画はほとんど残っていない。残されているのは石造の建物と彫刻だ。その点ではアジャンタのほうがすばらしい。

  逆に、エローラの石窟寺院はその規模が巨大で、人力に頼った時代によくそこんな大きなものを掘ったものだと感心する。しかも、精巧にできているのだ。この点ではエローラのほうがすばらしい。

  奥の部屋の中にあった仏像。
  仏の立像。
  未完成の石窟。何か建築途中のビルのようだ。

  

  内部の建造中のまま放棄されたようだったが、仏像が残されていた。
  インド人観光客のグループ。
  規模が大きなエローラの石窟寺院のなかでも、群を抜いているのがカイラーサナータ寺院である。幅50m、奥行90m、高さ30m。ヒンドゥー教寺院群の中心である。

  しかし、この寺院は、1つの岩を掘ることによってつくられているのだ。岩の上部から穴を掘っていき、その際に寺院の形になるようにしたのだ。そして、周囲の平地と同じ高さまで掘ったときに、寺院が完成したのだ。

  洞窟の中に寺院があるわけではないから石窟寺院といえないかもしれない。だが、岩を掘って寺院を造ったという点では石窟寺院であり、しかも、エローラで最大でかつエローラを代表する寺院である。

  よくぞ、このようなものを掘って造ったのもだとしばし感激した。しかも、壁の部分には彫刻もしっかり刻まれている。寺院の細かい配置とか、しっかり考えたうえで掘っていかないとできないだけに、その技術に驚かされる。

  この寺院の両側には、寺院の周りの丘に上る小道がついている。そこから丘に上がって、撮影したのが右図。

  寺院と同じ高さの丘に上がると、遺跡の大きさがより実感できる。

  インド人もお疲れのよう。
  カイラーサナータ寺院の正面は広場になっている。  
  インド人女性のグループ。
  見学後は広場で一休み。
  デカン高原をまた走りアウランガーバードに戻る。夕刻のインディアンエアラインズ機でデリーに向かった。

 

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