8日目  ウ ブ ド 最 終 日 と 移 動

  

6時から郊外を散歩
   いよいよウブド最終日。計画では13時ごろのベラマ社のシャトルを利用するつもりだったが、空港まで行かないことがわかり、別のバンを予約したので、ウブドを10時30分に出発することになってしまった。

 午前中は郊外を歩いて、昼食をいただいてからウブドを出発するつもりだったが、それは無理となった。それで、早朝6時すぎにホテルを出て、郊外を歩くことにした。

 8時台には渋滞がおこっているモンキーフォレスト通りも、6時台はまだ車がほとんど走っていない。
 
左、上右   モンキーフォレストに近づくにつれ、道路や屋根の上にサルが増える。サルが目の前に飛び出してきたりもするので危ない。

 左  モンキーフォレストの横の側道を歩いて、モンキーフォレストの南側に出た。途中、金網の外から中を見ると、開園前のモンキーフォレストはサルの天国になっているようだ。ガイドブックでは、閉園時間は、無料で入場できると書いてあるが、入場すればサルに取り囲まれたりする恐れもあるので、閉園時間帯には入らないのがよいと思う。
 
  住宅街をどんどん南へ歩いていく。学校のそばを歩いていたら、小学生がバイクで登校してきた。小学生がバイクを運転してもよいのだろうか。

  下左  ニュー・クニン村に入る。少し大きな民家は、入口の両側に狛犬のようなものが置かれていて、さらに灯篭も置かれている。

 下右  さらに南に進むと、バリ島南部からウブドに向う際に通る幹線道路に出る。幹線道路を西に進む。ウブドにやってくる際に通った覚えのある橋を渡った。
 
 
 
  上左  橋を渡ると、シンガクルタ村。石の置物を作っている店が並ぶエリアがある。

 上右  さらに進むと集会所があり、その角を北上する。


 左  集会所の北はほとんど田んぼ。
 
 次第に道が狭くなっていき、とうとうあぜ道になってしまった。少し心細くなるが、i-phoneの地図で正しいことがわかるので、そのまま進んだ。カティ・ランタン村のようだが、村の中心部とは離れたエリアのようだ。

 この東1kmほどのあたりにモンキーフォレスト通りがあるのだが、まったく別世界だ。 

 下左  少々心細い思いをしながら歩いたあぜ道も終わる。ブヌスタナン村に入ったようだ。

 下右  再び田んぼの中の道を歩く。
 
 
 やがてチャンプアン村に入った。チャンプアン橋でウブドから西に行ったところの村だ。民家の密集度も高まってきて、ウブドの中心部に近くなったことが感じられる。
 
 食料品店があり、買物客も複数やってきていた。

 このとき、時間は8時すぎ。ホテルを出てから2時間ほど散歩したことになる。ウブドの出発はかなり早まったが、行きたいと思っていた散歩ルートを歩けてよかった。まもなくチャンプアン橋があり、ウブドに戻った。
朝食はミー・ジャワ
 チャンプアン橋を渡って、ウブドに戻った。2時間歩き続けたというのに、まだ8時過ぎだ。

 このままホテルに戻っても朝食タイムだが、外に出たついでに朝食をすませることにした。王宮に着くまでに、よい店があればと思っていたが、朝から開店している店はほとんどなかった。開店しているかわからない店も多く、何軒か中に入って尋ねてみたが、連続して、まだだと言われた。
 
市場の屋台食をもう一度食べようかとも思ったが、もう少し歩いてみることにした。ジャワ料理店のワルン・イゲランチャまでやってきた。まだ開店準備中のようだったが、聞けばOKということで、この店で麺を食べていくことにした。

 下左  壁には絵画がかけられいたりと、芸術村ウブドの店という感じがでている。明るくきれいな内装だ。ムスリムの店で、ハラールの表示があり、酒類はおいていない。

 下右  道路側に出たテラス席もあり、そこに席をとった。
 
 
  注文したのはミー・ジャワ。25000ルピアで、飲物がついてくるのでお得感がある。飲物はホットのものから選ぶようになっていたが、歩いてきたところで冷たいものが飲みたかったので、アイスティーができるか聞くとOKであった。

 金属製のカップに入っているのは、生野菜を刻んだもの。アイスティーの向う側の液体はシロップ。
 
 ミー・ジャワ。ジャワ島ラーメンということだろうが、麺は日本のラーメンと同じような小麦の黄色い麺。卵も入っているのかもしれない。

 スープは、鶏ガラスープに香辛料をきかせてあるような味。具にキャベツがたくさん入っていて、魚のフレークやトマトのみじん切りも入っている。量も多く、なかなか美味しくいただけた。
 ホテルに戻る途中、ウブド市場の地元客向けのエリアに立ち寄った。2日前に、ナシチャンプルを買った屋台の女性が自分のことを覚えていて、また買っていかないかと手招きした。ナシチャンプル以外に、おやつセットのようなものも売っていたので、ホテルに持ち帰って食べることにした。
 
 サッカー場のところまで戻ると男子生徒が行進練習していた。今回の旅では、女子生徒の行進練習をいろいろなところで見かけたが、男子生徒の行進を見るのははじめてだ。

 独立記念日の行事で行進するのだろうが、手の振りも大きくないし、全体がそろっていないので、大丈夫かと思う。

 下左  ホテルに戻ると9時過ぎ。空港行きのバンが迎えにくるまでまだ1時間少々ある。

 市場で買ったおやつ。内側が防水の油紙で包んである。

 下右  赤米以外は、甘いお菓子だった。部屋をでる準備をして散歩に出かけたので、1時間ほどネットをして過ごした。
 
デンパサール空港へ
 10時30分に出発ということは、現地ツアーの場合と同じく、自分のホテルには、その10分前にバンがやってくるだろうと思っていたら、予想通り。部屋に電話がっかってきて、すぐにチェックアウトし、バンに乗り込んだ。

 ウブドの中を動き回って、客を拾っていき、ウブドを出たのは11時を回っていた。客は自分以外は、全員がヨーロッパ系。ただ、話の中身からオーストラリア人も含まれているとわかった。

 下左  ウブドの少し南の村で渋滞があったが、どうもオダランが行われていたようだ。ウブドに滞在中、オダランには遭遇しなかったが、車窓から一瞬だけ見ることができた。

 下右  サヌールでは、客の1組を下した。泊まる宿まで送っていった。次回のバリ島訪問ではサヌールに泊まってみるのもいいかなと思う。
 
 
 12時すぎにデンパサール空港に到着。初日にこの空港に着いたのは夜だったのでよくわからなかったが、かつて利用したときとは様変わりして、きれいな空港になっていた。国際的な観光地の玄関口として恥ずかしくない空港になっていた。

 下左  バンが着いたのは国際線ターミナル。観光客の大半は国際線を使うから当然なのだが、自分はこれから国内線へ移動しなければならない。写真のような寂しい通路を10分ほど歩かねばならなかった。
 
 
 
 上右  国内線のチェックインの前に便の変更をしてもらわねばならない。本来、予約してあるのは、デンパサール発18時20分のGA417であったが、これだと6時間ほど待たねばならない。

 そのため、早い便への変更を申し出たのだ。すぐには、変更できないようで、待つように言われた。どこで、待つのかというと、カウンターのそばで待てとのこと。日本では考えられないような対応だが、まぁ仕方ない。

 12時半ぐらいにカウンターにきて、13時すぎまで待って、ようやく呼ばれた。14時と14時30分の便は満席で、15時35分発のGA411に変更できるとのこと。3時間近く、早くジャカルタに行けるのでよかった。JALでジャカルタ発の夜便をデンパサール発でとると、通常はGA411が指定される。でも、今回はジャカルタで1泊して、翌朝の昼便で帰国する。それにしても、デンパサール空港で長時間、することもなく待たねばならない事態を回避できたので、その時は大喜びだったのだが、、

 左  すぐに保安検査場を通り、制限区域に入り、ガルーダ航空の国内線ラウンジに直行。GA411のゲートのそばなのでちょうどよかった。
 
 ガルーダのラウンジは酒類はない。飲物はコーラにした。一応はホットミールがあるのだが、種類はわずか。キャッサバのイモと葉、チキン、ライス。ホットミールはこれだけだった。

 下左  バナナの葉に包まれたものがあったので、菓子かと思って選んだ。

 下右  中身を見ると、ライス、卵、ミーゴレン、魚のフレークを辛く味付けしたものが包まれていた。あまり美味しくはなかった。
 
 
 ピサン・ゴレン(バナナの天ぷら)、激甘な餅菓子。そして、よくわからないのだが、日本食では、”なます”と呼ばれる、大根の千切りを甘酸っぱくあえたものにそっくりなものがあった。大根だと思ったのだが、違っているかもしれない。それが、デザートのコーナーにあったので、デザートの一種なのだろうが、よくわからない。
ジャカルタへ
 GA411は15時35分発だったが、16時10分発に変更になった。折り返し便が遅れているという説明があった。ゲートで待ちぼうけ。

 このあと、16時10分になっても搭乗案内はなし。結局、16時30分ごろにようやく搭乗開始。
 
 席はビジネスクラスで最前列が指定されていた。離陸したのは16時55分。本来の時刻より1時間20分遅れだ。それでも、もともと搭乗する予定だった便の予定時刻は18時20分発なので、それに比べたら1時間半ほど早いので、よしとしよう。
 
左左  離陸前に飲物サービス。アップルジュースをいただく。他はオレンンジュースと水。

 左右  滑走中に見えた割れ門。空港内にバリらしい雰囲気を漂わせていてよい。

 下左  いよいよバリ島ともお別れ。今度は、あまり間をあけずにまた訪問したい。写真は上昇中に撮影したもので、クタ付近。
 
 
 
 
 上右  機内食のサービス開始。飲物はビンタンにした。

 左  チキンの炒め物と野菜がのっているプレートは熱くされていた。ナシゴレンとの選択であった。

   食後はシートを倒したが、あまりリクライニングしない。とはいえ、シートは柔らかで横幅も広いので、ゆっくり休める。
 
 スカルノハッタ空港に到着。17時半すぎ。バリ島とは1時間の時差があるので、飛行時間は2時間弱。かなりの遅延だったが本来乗る予定だった便よりは2時間ほど早くなった。

 写真は新設の第3ターミナル。バリ島滞在中にスカルノハッタ空港でのガルーダ国内線の使用ターミナルが、従来の第2ターミナルから新設された第3ターミナルに移転した。まだ移転間もない第3ターミナルに到着するので、新しいターミナルをさっそく利用できる期待感とともに、到着後の動きもよくわからず不安もある。
 
 着陸後、第3ターミナルに向うのだが、途中、ダイターミナル2に駐機するJAL機とANA機を目撃。隣り合ったゲートを使うのでこうした現場を見ることができる。海外のほかの空港ではこのような光景はみないのではないだろうか。
 
 搭乗機は第3ターミナル(正確に言うと、第3ターミナルといっても、既設の第3ターミナルとは別に増築された「第3ターミナル アルティメット」で略称は「T3U」である)に到着。しかし、ブリッジにはつながれず、タラップで地上に降りて、バス連絡になった。

 T3Uの開業は、8月9日であったのだが、降り立った日は8月13日。開業5日目だ。
 
 ビジネスクラスの客は、専用のバンで運ばれる。国内線のビジネスクラスは12人分の座席があるが、バンも12人が座れるようになっていた。以前からこのようなサービスをしていたのか、新たなサービスなのかは不明。
 
 バンから降ろされたところから殺風景な通路を延々と歩くこと10分。ターンテーブルに到着。搭乗便の表示があるレーンで待つ。しばらくして、荷物が出てきだした。

  ビジネスクラスの荷物は真っ先に出てくると思っていた。ところが自分の荷物がでてこないではないか。最後の荷物まで待ったっが、結局出てこなかった。ロストバゲージか。やられたと思い、バゲージの窓口を探した。

 ターンテーブルのエリアの入口付近まで戻り、バゲージサービスのコーナーへ行き、荷物が出てこない旨を伝え、荷物の預かり証を見せた。

 

 係は、こちらへ、という感じで隣のカウンターへと案内。隣はプレミアム・バゲージ・サービスと書いてある。何と、そこに荷物はあった。

 ここでようやく、ビジネスクラスの荷物は、プレミアム・バゲージ・サービスに運ばれ、そこで受け取る仕組みになっていることがわかった。ターンテーブルまで行かなくてもよいようになっている。

 でも、そのサービスを行っている案内はデンパサール空港ではなかったし、機内でも、この空港でもなかった。案内がなければ、ターンテーブルに行くじゃないか。せっかくの仕組みが生かされていない。ここで30分ほどロスした。
 
 この日は、第1ターミナルで営業しているホテルに向かう。そのためにはシャトルバスに乗らねばならない。乗場を探してターミナルの外に出た。

 どこにシャトルバスの乗場があるのかとあたりを見渡してみたら、SHUTTLEと手書きした紙を持った人が、エスカレータを上がれと言っていたので、エスカレータで上の階に向った。案内板もない状態なので、応急措置で案内していたのだろう。案内板をつくる余裕もなく新ターミナル開業にいたったのだろう。

 下左  上の階に上がると、シャトルバスの乗場の看板が見えて一安心した。GA411はデンパサールから乗継でJALの深夜便に乗る場合に指定される便なので、JAL便に乗り継ぐ日本人もいて、間に合うか心配していたようだった。この時点で18時50分ごろで、じゅうぶん間に合うが、慣れないと心配だろう。
 
 
 
 上右  シャトルバスは5分ほど待ってやってきた。バスを待っていた日本人はかなり待たされていたようだったが、幸い自分はすぐに乗れてよかった。

 結構混んでいて座れなかったのだが、乗車してから、すぐ後ろを別のシャトルバスがダンゴ運転していて、そちらはすいていることがわかった。別のバスがすぐくるので、待てばよいというような案内があればよかったのだが。

 左  シャトルバスは、車体の中央にドアがあり、前方が女性、後方が男性と、乗車するエリアをわけたバスだった。イスラム教国で男女別に乗るところを分けるバスがあることは聞いていたが、これまでイスラム教国に行っても乗車したことはなく、今回が初めてだ。
 
 シャトルバスは空港内を遠回りする。直線距離なら1kmもないが、バスではかなりの距離を移動するようだ。

  10分ほど乗車して第1ターミナルに到着。第1ターミナルでも3ヶ所止まるのだが、ホテルのある2つ目で下車。第1ターミナルは、ガルーダ以外の国内線が使用しているようだ。

 バスから下車する客は自分だけで、写真をとる余裕もなく去っていった。そのかわり、すぐに後続のシャトルバスが着いたので、そちらを撮影。バスに白いのや黄色いのがあるが、何か違いがあるのかは不明。
 
 第1ターミナルでシャトルを下車したところ。右手が道路でシャトルバスなどの乗場がある。左手に店舗が並んでいて、その中に今回泊まったホテルもあった。

 だから、第1ターミナルという点がちょっと利用しづらいのだが、第1ターミナルに行くことができれば、すぐにわかる便利な場所にある。
 
 泊まったドゥ・プリマホテルの入口。

 デンパサールからの便がもともとの予約便であれば20時30分ごろにホテルにたどりつくと予想される。また、変更してもらった便が遅延しなかったら、17時30分くらいにこれたはずだ。結局は変更便が1時間半遅れたために、19時の到着となった。

 JAL便に乗りつぐ場合だと、19時から搭乗手続が行われるので、1時間半遅れでも、ちょうどいいくらいにはなる。でもはじめて、この空港を利用する場合はハードルが高そうだ。
 
 入口を入り、2階に上がると、空港に入るときのような保安検査場があり、そこを通過しなければならない。荷物もだ。

 写真の左側にあたるところにフロントがあり、そこでチェックイン。同じ2階の奥の方が客室になっていて、そちらに向かう。
 
 客室は簡素なつくりで、ベッド以外には、壁際のテーブルくらか。WIFIはきちんと使えるし、ミネラルウォーターもあった。1泊だけ乗継のために使うというのであれば十分だ。

 値段も4000円程度であったので、比較的高めの印象がある空港内のホテルでは安い感じ。
 
 荷物を置いて、食事に出かけた。第1ターミナルには店舗が並び、食事には困らない。とはいえ、ビールが飲めるようなレストランはないことと、まだ20時ごろだったのにすでに閉店という店舗が多いのは残念だった。

 結局、この写真の店に入店。
 
 すでに閉店準備をしているような感じで、ほかに客はいなかった。
 
 ソトはスープで、チキンスープということだ。具がたくさん入っていて、おかずにもなる。それで、ソトアヤムとご飯だけを注文した。

 一見、細長い麺の上にネギや卵がのっているように見えるが麺ではない。細く見えるのはもやし。ほかにも野菜がいろいろ入っている。香辛料が多く使われていて、味は濃厚。
 
 ご飯と飲物。飲物はよくわからない銘柄のものしかなかったが、アイスティーと言って注文した。帰りに、ホテルで飲むために、もう1本買って、あわせて30000ルピアほど。

 ホテルに戻ってからは、帰国準備。旅行2日目から1週間、熱帯スタイルの服装ですごしてきたが、久しぶりに長ズボンと靴を出す。翌朝は4時半に出発するので、寝過ごさないよう気をつけねば。