日目  再びジャカルタ

 

 

 

 

 

 

 

 7時15分発の列車でジャカルタに戻るので、6時にレストランが開くとすぐ朝食。

 フルーツにいちごがあるのはなかなか珍しい。

 6時30分に部屋を出て、チェックアウト。歩いて駅に向かった。

 切符売り場も行列はなく、すぐに切符が買えた。

 上左 駅の中でホームを平面移動するのだが、機関車の入れ替えをしていて、危険を体験した。このときは、駅員が立っていたけど。

 上右 連絡通路をはさんで停車中のARGO GEDEに乗車。車内を通り抜けて、ホームの移動ができるようになっていた。

 上左 ARGO GEDEの車内。前日に乗車したPARAHYNGANに比べて少し新しい感じ。

 7時15分定刻に出発したが、やがて動かなくなってしまった。前日も滞っていた工事現場の近くだ。対向列車と行き違い、ようやくゆっくりと現場を通過。この分だと、毎日、遅れが常態化しているのだろう。

 左 バイクを改造した工事用車両。どんな走りっぷりなのだろうか。気になるところだ。

 1時間遅れでガンビル駅着。

 まずは、ホテルに向かう。駅構内で待機しているタクシーはブルーバードでなく、黄色い車体の会社の車。

 ちょっと心配だったが、心配の必要はなかった。タクシー乗り場でナンバーの書いたカードを渡してくれ、それに乗車するようになっているからだ。

 10分ほどで、タマリンホテルに到着。先日のアルカディアホテルから200mと近い。

 
 11時30分ごろだったが、すぐに入れる部屋を探してくれて、部屋で休むことができた。  

 昼食は、ホテル近くのパダン料理の店、ガルーダでとった。

 パダン料理は、スマトラ島の料理のことをさすようで、インドの影響を受けてカレーを使ったものが多い。

 一般的な店では、テーブルに着くと、ウェーターが12種類以上の皿を並べ、おまかせでいろいろな料理が運ばれてくるのが特徴。

 支払うのは、手をつけた料理の分だけ。手をつけなかった料理は、別の客に出される。これはちょっと気になるところだ。

 3日目の昼食、夕食の店もパダン料理だったが、昼食の店は大衆食堂で普通に注文するだけだし、夕食の店は、調理場の前に並ぶ料理から指差して選ぶ仕組みだった。

 手で食べる人が多く、手を洗う水の入ったボウルもおかれる。スプーン、フォークで食べることもできる。

 食べたものは、左がSambal Udangで、貝のココナツカレー。料理名は、伝票で判明。

 右は、コロッケのような揚げ物なのだが名前は不明。伝票の手書き文字が読めないので。

 左は、Gulai Otakで、牛の脳みそのカレー。脳みそとわかっていたら、食べなかった。なんだか柔らかい肉だとは思っていたが。

 右は、Ikan Baladで、小魚をサンバルで和えたもの。伝票を見ると、食べた4つの料理とナシの代金に、税・サービス料で93000ルピア(約930円)。

  ジャカルタではハジャイと呼ばれるオート三輪車が庶民の足になっている。タイのトゥクトゥクに似ている。

 ジャカルタではありとあらゆるところで見かけた。タクシーよりも台数が多そうだ。

 値段は交渉制で、通常はタクシーの7割程度なのだが、観光客が乗るとタクシーよりも高くなるというので、乗るのは避けた。

 なお。ジョグジャカルタではベチャという人力三輪車も走っているのだが、ジャカルタでは淘汰されたようだ。

  4日目の午後はタマン・ミニ・インダー・インドネシアに行くことにした。この国の各地域の民家を実物展示するテーマパークだ。

 ここはホテルから20kmほどのところにあるが、タマン・ミニ近くのカンプン・ランプータン・バスターミナルまでは、バスウェイを4系統乗り継いでいける。そして、バスターミーナルからはベモで行く。

 昼食後、13時30分ごろに最寄りのバスウェイ停留所のサリナデパートから1台目のバスウェイに乗った。このときは15時ごろに着くだろうと思っていた。

 ところが、途中でバスウェイの系統を間違ってしまい、戻るのに30分ほどロス。さらに、ある系統では、途中の停留所で運転打ち切りのバスウェイもあって、結局、7台のバスウェイを乗り継いで、やっとカンプン・ランプータン・バスターミナルに到着。

 カンプン・ランプータン・バスターミナルからタマンミニまでは、ベモと呼ばれるミニバスに乗車。8人乗れば、満員になる。

  乗り降りはどこででもできるが、走るコースは決まっていて、コースごとに系統番号がついている。

 乗ったのは40番のベモ。帰りに乗ったのも反対方向の40番のベモだった。運賃は2000ルピア(約20円)。

 タマン・ミニが近づくと、標識にTM I Iという文字が目立つ。これは、タマン・ミニ・インダー・インドネシアの略だ。

 10分ほどで、TM I Iに到着。

 ところが、、、、何と、、、、入口が閉鎖されているじゃないか。中の駐車場には車がとめてあるのに、、、

 16時を回ったところ。2時間30分かけてやってきたのに、、、閉園は17時なので、1時間前には入口が閉じられたのかもしれない。1時間あれば、民家の展示を一通り見られと思っていたのだが、、、

 タクシーで来るべきだった。タクシーなら30分、混んでいても1時間以内で来れたはずだ。バスウェイを使ったのは失敗だった。

 すぐに、方針転換。帰ることにした。ところが、帰りは帰りで困ったことに、、、バスウェイは専用レーンを走るのだが、専用レーンに車がはいってきて、バスウェイも渋滞に巻き込まれてしまったのだ。おまけに、 強烈なスコールの影響も。おかげで、ホテルに戻るのにまた2時間。戻ると18時をすぎていた。

 左 バスウェイが遅れたため、バスウェイの始発の停留所ではすごい行列ができていた。

 ホテルで1時間くらい休んでから、夕食に外出。スコールはやんだが、雨は降り続いているので、最初の日に夕食をとったクダイ・ティガ・ニョニャにした。

 この店は、泊っているタマリンホテルからは1軒おいて隣なのだ。それに、最初の日にやってきて気にいったことももちろんある。

 最後の夕食なので、この国を代表する2大料理のサテとナシ・ゴレンにすることにした。

 まずは、ビンタンがやってきた。この国を代表するビールで一番良く見かける。ただ、イスラム教徒の多い国なので庶民的な店や屋台ではあまりない。でも、中国系住民や外国人がよく行く店にはこのビールがまずおかれている。第2ブランドはアンカーだが、大差をつけてトップブランドだ。

 ビンタンは、星っていう意味。だから、瓶には大きく星が描かれている。

 つぎに、サテ。この国を代表する料理というよりは、東南アジアを代表する料理といってよい。マレーシア、シンガポール、フィリピン、タイなどでも見かけるし、実際にいただいた。それでも、この国が大元で、この国からほかに広まったらしいから、この国を代表する料理といっていい。

 注文したのは、サテ・アヤム(鳥串)だが、サテ・カンピン(山羊串)、サテ・サピ(牛串)なども人気がある。少し辛いピーナツソースがかけてあったが、たいていこのソースだ。

 サテを食べながらビールを飲んでいたら、ナシ・ゴレンとスープがやってきた。

 スープは、Bakso Pananten "3 Nyonya"。この店のオリジナルなものかもしれない。

 Baksoとは肉団子のこと。この場合は、チキンとえびの団子だったが、牛肉の場合も多いようだ。肉団子と野菜のスープっていっていい。

 ビールも飲んでいるので、具は全部食べたけれども、スープは半分くらい残した。

 そして、ナシ・ゴレン。インドネシア料理では一番有名なものだが、今回の旅でははじめていただいた。マレーシアでもよく見かけるが、やはり本家はこの国だろう。具は、チキンやビーフのものもできたが、シーフードを注文した。

 焼き飯の上に大きなせんべいがのっているのが特徴。せんべいが料理添えられるのは、この国の特徴だが、このせんべいは極端に大きい。よくのせられている目玉焼はこの店では添えられていなかった。量が多く、少し残した。

 食後、この日はホテルで過ごす最後の夜、ってもほかの日と違っているわけではないのだけど、比較的ゆっくり休んだ。