2日目 パダンからブキティンギへ
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インドネシア風ビュッフェ |
2日目。街歩きの前に、7時30分に朝食会場へ。インドネシア風のビュッフェであった。 |
ナシゴレン(炒飯)、ガドガド(ピーナツバターと唐辛子で味付けしたサラダ)、アヤム・バカール(鶏のグリル)など、インドネシア風のおかずがいっぱい。ただし、ジュースが薄くてまずかったのだが。 下左 ロントン(米でつくる餅の一種だが水分が多く、イモのような触感)。 下右 ロントンにカレー風のスープをかけていただく。 |
上左 ブブール(お粥)は、ご飯とスープが別々に置いてあって、ご飯にスープをかける仕組みになっていた。さらに薬味をかける。 上右 できあがったブブール。 左 デザートはコーラックピサン。ピサン(バナナ)を甘く煮たもの。なぜか、とうもろこしをふりかけるようになっていた。 |
パダン街歩き |
泊まったグランド・ズリ。9時前に街歩きに出発したが、チェックアウトタイムは12時で、出発は12時のつもりだが、11時にはホテルにもどってくるつもりだ。 この日の街歩きは散策するだけでなく、買いたいものがある。 ひとつはスカルノ・ハッタ空港で入手できなかったSIM。さらに、今回iPadの電源コードを持参するのを忘れてしまった。これがないと充電できず、iPadの電源コードも入手したい。それで、この2点を入手してから、ブキティンギに向うことにした。 |
上左 パダンは海岸沿いの街で標高10m以下。スマトラ大地震の教訓から、あちこちに避難の看板がある。グラン・ズリも津波時の避難場所になっているようだ。 上右 SIMと電源コードを売っている店があるか心配だったが、ホテルを出て1分もたたない間に見つかった。SIMはその場で設定してもらい、電源コードは正規品ではなかったが、持参したiPadにつないで充電できることを確認してくれた。 左 購入したもの(あとでホテルに戻ってから撮影)。電源コードはインドネシアのタイプのもので、今後はこれを海外旅行の際に持ち出す袋に常に入れておくことにする。 |
パダンはチドモ(馬車)が行きかう街だった。タクシーよりもチドモのほうが多い。 |
雑然とした市場。中が気になったっが、旅の最後にパダンに戻ってもう1泊するので、そのときに中を歩いてみよう。 |
パイナップル売り。 |
メインストリートに沿って立ち並ぶ店。 |
街の中心に位置する、おそらくパダンでメインになるモスク。 |
インドネシアというと、世界一ムスリム人口の多い国として知られているが、パダンではキリスト教会も注意してみれば複数あった。そういえばジャカルタでもキリスト教会があったし、キリスト教徒も意外と多いのかもしれない。 この教会ではサンタクロースなどの衣装を着た人がいた。クリスマスの行事をするのだろうか。 |
アディッヤワルマン博物館。ミナンカバウ様式の建物だ。屋根がそりかえっていて、先が尖っているのが特徴。西スマトラに独特な建築様式だ。 ミナンカバウの「ミナン」は勝つという意味、「カバウ」は水牛という意味らしい。この建物も正面から見ると、水牛の顔と角を連想する。西スマトラでは伝統的な建物だけでなく、近代建築でもミナンカバウ様式をとりいれたものを多く見ることができる。 内部は母系社会であるミナンカバウ人の説明や伝統的な祭りや儀式の展示があった。 |
パダンを代表するホテルであるが、ミナンカバウ様式をとりいれている。 |
ショッピングセンターだが、やはりミナンカバウ様式をとりいれている。 10時30分にホテルに戻った。海抜高度がゼロに近いパダンは猛暑だ。汗をかいたので、シャワーを使ってさぱりした。 |
ブキティンギへの移動に苦労 |
パダンからブキティンギへの移動について、ガイドブックではツーリストバスの記載がある。それで、前夜のホテル到着時に、トラベルバスの予約を依頼した。しかしトラベルバスはなく、タクシーかバンで移動するように言われた。タクシーなら25万ルピア、バンなら5万ルピアだが、乗場はバスコホテルにあり、そこまではタクシーで行くように言われた。 12時前にチェックアウトし、タクシーを呼んでもらった。グランド・ズリホテルの玄関にはタクシーはいなかったが、ホテルの裏の駐車場には待機していて、2,3分でタクシーがやってきた。やってきたのはブルーバードタクシー。ジャカルタに行ったとき、安全なタクシーとしてブルーバードを主に利用したのだが、パダンにもあった。 |
バスコホテルまでは20分、4万ルピアであった。写真の後方に写っているのがバスコホテルで、ホテルのフロントでブキティンギへの車はどこで乗るのか尋ねたら、道路を渡った向かい側だという。タクシーで通ってきたばかりの向かい側へ移動。 バンではなく、乗用車だが、座席が改造してあって、ドライバー横1人のほか、真ん中と後部に3人づつ乗車するようになっていた。自分は最初にやってきたのでドライバー横を確保できたが、後ろはぎゅうづめだ。ドライバーは道行く人に声掛けをしていたが、7人集まるまで約1時間かかった。13時30分にようやく出発。 出発前に運賃が集められたが、3万ルピアだという。グラン・ズリホテルでは5万ルピアと聞いていたので、これはラッキーだった。エアコンを入れてくれたので、暑さで困ることはなかった。 |
パダンからブキティンギは約90km。ガイドブックに書いてあるトラベルバスなら2時間30分かかるようだ。 海抜0mに近いパダンから海抜930mのブキティンギまで、少しづつ高度を上げていく。1時間30分ほどたったころ、大きな滝があった。結構水量があり、ローカルな観光地になっているようだったが、そのまま通過。最前部に座っていたので撮影できた。 |
さらに進むと高い山が見えてきた。スマトラ島の脊梁山脈はインド洋側にあり、マラッカ海峡側は平地が広がっている。ブキティンギは島のインド洋に近い側だが、この付近が分水嶺になっている。 下左 ほぼ3時間かけて16時30分ごろにブキティンギの終点に到着。i-phoneの地図で確認すると、ホテルまで4kmほどある。街の様子を知るため、ホテルまで歩いていくことにした。 |
上右 カバンをゴロゴロさせてしばらく歩いたが、歩いて移動するのが困難なことがわかった。歩道に穴があったり、歩道上にバイクが止めてあって、4kmを歩くのは難しいとわかった。 左 タクシーを拾ってホテルに向おうとしたが、タクシーが走っていないのだ。1kmほど歩いて、大きめのホテルに入り、空室がないか聞いた。空室があるというので料金も尋ねた。料金が高いということで、ほかのホテルに行きたいのでタクシーを呼んでほしいと頼んだ。タクシーがくるまで15分ほど待ち、ようやくタクシーに乗り込んだ。 |
ホテルはブキティンギの街はずれにあることは予約時にわかっていた。街の中心まで何とか徒歩圏内という感じだった。だが、タクシーでホテルまで乗ってみて、たいへんな坂道を通ることがわかった。しかも通行人がほとんどいない辺鄙なところだ。荷物をころがしながら上がっていれば大変だったに違いない。タクシーにしてよかった。だが、翌日は同じ道を通ってブキティンギの街の中心との間を往復しなければならないと思うと憂鬱であった。 17時30分にホテル着。簡単に移動できるはずだったが、大変な移動になった。タクシーは3万ルピアで、パダンから約10万ルピアだった。 |
ホテル到着 |
3泊したホテルは「カンパゴ・リゾート」。ブキティンギの中心から4kmほど離れたところにある。ホテルを選ぶとき、なるべく移動や街歩きに便利なところを選ぶが、今回は街の中心にあるホテルは、ホテル予約サイトで軒並み満室になっていて、やむを得ず、少し郊外のホテルにした。 ただ、郊外ってのはわかっていたが、まさか丘の上だとは思わなかった。到着時はタクシー利用だったが、翌日から街歩きしたあとホテルに戻るときは大変なことが予想された。だからといって、街にでるだけでタクシーを使うほどでもないが。 |
チェックインして部屋に入る。古いけれども、掃除はいきとどいている。エアコンはついているが、海抜930mのブキティンギのさらに丘の上ってことで、日没後はエアコンは不要だ。冷蔵庫もあって、ミネラルウォーターが2本無料のようなのですぐに冷やした。 テレビをつけてあっと驚いた。エアアジア機が消息不明だというのだ。しかも、不明になった空域は、昨日、飛行したボルネオ島からジャカルタの経路上じゃないか。昨日の夕方飛んだ空域の近くで、15時間後にエアアジアが消息をたったのだ。テレビはこのニュースを繰り返し放送していた。 |
ホテルの周囲を少し散歩してみた。丘の上にあって、食事のできるところはまったくないし、飲み物を買うこともできない。翌日からは、街歩きのあと、飲食物をしっかり確保しておこう。 ホテルの中に塔があって、展望台があるようだ。翌朝あがってみることにしよう。塔の上やホテル本体の屋根は先が尖っていて、ミナンカバウ様式を模している。 |
丘の上から下界を眺めた。住宅と田圃が混じっている風景が広がり、田舎の街って感じだ。のんびりするのにはいい。 この日は移動に疲れていて、ブキティンギの街の中心まで4km歩いて行きたくなかったので、ホテル内で夕食をとることにしよう。しかし、果たして夕食をやっているのか。 フロントで尋ねてみると、夕食はレストランではやっていないが、ルームサービスはするという。すぐにレストランから係がやってきて、注文をした。 |
20時にルームサービスを頼んで、それまでにシャワーをすませて休んでいた。 簡単なものしかできないということで、ソト(スープ)の中から野菜のものを選んだ。あっさりしたスープだ。 下左 ナシゴレン。アヤム(鶏)と卵つきのものを選んだ。えびせんもついてるのがインドネシアならではだ。 下右 飲物はアイスティー。ビールを尋ねたが、置いていないとのこと。これだけで約10万ルピア。翌日、市街地で食事したときの値段と比べると2倍程度高かった。 |
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