日目  マニンジャウ湖へ

 

 

マニンジャウ湖へ
 ホテルは街はずれの不便な場所にあるのだが、自然には恵まれている。街から4kmぐらいなのだがちょっとした森にここまれていて、ホテル名の通り、リゾートとしてはいいかもしれない。
 
 7時30分ごろ朝食場所へ。前日とは少しメニューが変わっている。昨日もだったが、料理の多くが温かくないのだ残念だ。

 下左  オムレツは焼いてくれるので温かい。

 下右  フルーツと左端はお菓子。菱餅のような形で食感はプリンのようだ。
 
 
 コーラックピサン。バナナを甘く煮たものだが、パパイヤも入っている。はじめはニンジンかと思った。スープは日本の汁粉を薄めたような感じだ。
 
 食後はすぐに出発。市街地まで行き、ベモでバスターミナルに向う予定だ。8時に出発したが、バスターミナルに行きそうなベモが走る通りまで1時間くらいかかる。

 途中、何かを燃やしていたので、近寄ってみたらココヤシの殻を燃やしていたのだった。何か目的があるのかな。
 
 ベモに乗車。ベモは普通のワゴン車を改造して、2列目、3列目の座席を撤去して、代わりに向かい合わせになる座席を設置した車だ。

 インドネシアでは近距離の移動に使われる乗物だ。以前のインドネシア旅行でも乗車しているので乗り方はわかっている。

 バスターミナルの方向に向っていたベモを止めて、ターミナル? と聞くと、行くとのことで乗車。乗ったのは赤い車だったが、この街ではほかに黄色や青のベモも走っている。
 
 ベモの車内。10人くらいで満員になる。このときは乗車時には自分のほかに1人乗っていただけだったが、バスターミナルが近づくにつれ少しづつ増えて、5人くらいになった。

 バスターミナルへの経路をi-phoneの地図で確認していたのだが、ずいぶん遠回りしていた。
 
 ベモの終点でもあるバスターミナルに到着。でも大型バスの止まっていそうなところはない。少し歩いて、バスターミナルへの行き方が書いていある地図がありヤレヤレ。運賃は3000ルピア(約30円)だった。
 
 ブキティンギのバスターミナルに到着。大通りから100mほど入り込んだところにあったので、見つけにくかったようだ。

 ターミナルの建物も先のとがったミナンカバウ様式だ。
 
 さて、マニンジャウ湖に向うバスはどれだろうか。数十のブースが並ぶ切符売場を端から端まで歩いたものの、どの会社のブースで買うのかまったくわからず。バスの呼び込みをしていた男に、マニンジャウに向うバスはどれか尋ねた。
 
 男はたくさん並ぶバスの中の一台のミニバスまで案内してくれた。ありがとう、助かった。念のため、そのバスのドライバーにマニンジャウ?と尋ね、確認した。

 バスにはHARMONIと書いてあるのだが、これが行先の地名であるのか、バス会社の名なのかは不明。

 
 
 バスは満員とまではいかなかったが、8割くらい埋まるまで出発しなかった。この間、1時間。退屈だったが、物売りが次から次へとやってくるので、見ていて楽しかった。

 10時30分ごろ、ようやく出発。出発前にドライバーが運賃を集めに回ってきた。マニンジャウまで15000ルピア(約150円)。距離は30kmほどあるので、申し訳ないくらいの値段だ。
 
 1時間40分ほど乗車したが、はじめの1時間ほどは農村地帯を走る。田圃が多いが、山間地なので棚田が見られる。もっともバリ島で見かける壮大な棚田ではなく、こじんまりとした棚田であるが。
 
 やがて、マニンジャウ湖が姿を現した。かなり大きな湖だ。湖面には対岸の山々が映し出されている。

 九十九折の道路で、一気に高度を下げていく。20分ほどヘアピンカーブの連続で、カーブが終わったと思えば、湖岸に出た。
マニンジャウ湖
 バスは湖畔の集落まで下りたあと、湖岸に沿って走っていく。マニンジャウ湖は周囲50kmほどの湖なので、あまり遠くまで行くと九十九折を下りたところの集落まで戻るのが大変なので、4kmほど走ったかなと思う場所で下車した。

 田の向こう側に湖があるが、湖岸まで出られる場所はほとんどない。湖岸から100mほど離れた道路を歩く。
 
 ほとんど田圃の中を歩いたのだが、大きなモスクが2か所あった。そのうちの1つがここ。
 


 
 







  道路わきではあちこちで落花生を干していた。

 上  落花生を拡大。
 
 わずかだが湖岸に出られる箇所があったので、湖岸に出てみた。

 湖面にはいかだが浮かび、何かの魚を養殖しているようだ。いかだは、湖のあちこちに広がっていた。
 
 道路沿いにあった小売店。ここで飲物を買ったのだが、食品、雑貨などいろいろな商品を扱っていた。近所の地元民が日常の買物をする店舗なのだろう。
 
 田圃の中の道路を歩くのは、照り返しもあってとても暑い。ブキティンギの標高は約1000mなのに対し、マニンジャウ湖の標高は約500m。500mほど低いとあって、ブキテインギよりは暑いことが歩くとよくわかる。

 1時間ほど歩いて、九十九折を下ったところにある集落に戻ってきた。
 



 







  マニンジャウの集落に戻ってきた。写真の真ん中にローカルな食堂があり、昼食をとっていくことに。

 上  食堂の中。
 
 麺を注文。せんべいが入っているのがインドネシアを感じさせる。バクソや青菜も入っている。

 下左  食堂の向かでフレッシュジュースを売っていた。

 下右  ミックスジュースを注文。
 
 
 集落内を少し歩いたが、5分も歩かないうちに端まで行ってしまった。でも、湖岸に出ることはできなかった。

 ここで30分以上、帰りのバスを待った。いつやってくるかもしれず、やってきたら合図をしなければすぐに行ってしまう。なかなか大変だ。

 いい加減、嫌になってきたころ声をかけられた。ブキティンギ?と聞かれ、バンに乗らないかということだったので、値段も聞かずに乗ることにした。
 
 少し立寄るところがあるという。何と先ほど歩いてきた道を引き返し、大きなモスクのところまで戻り、客を乗せた。これで、このままブキティンギに向うのかと思えば、今度は、歩いた道とは逆の方向にまたしばらく走って客を乗せた。さらに、元の自分が立っていたところに戻って客を乗せて、満席に。ここで20000ルピア(約200円)払った。

 下左  九十九折を上り、途中、マニンジャウ湖を展望。

 下右  ヘアピンカーブには番号がついていた。全部で48。
 
 
 
 上左  車が転落していた現場を通過。

 上右  マニンジャウ湖に向ったときのバスと違うルートを走った。今度のほうが、道路は細いが、距離は短い。前日に歩いたシアノッ渓谷も通った。

 左  ブキティンギに到着したバン。1時間強で到着。行きのバスよりかなり短時間であった。
ブキティンギで夕食
 上左   翌日はパダンに戻るので、これが最後のブキティンギ街歩き。時計塔も見納め。

 上右   馬車(チドモ)には結局乗らずじまいだった。

 左  昼食が遅かったため、夕食は軽く抑えることにしよう。シンパン・ラヤというパダン料理店に入った。
 
 この旅でパダン料理は2回目だが、昼食が遅かったため、あまりお腹は空いていない。

 この店では、パダン料理の一般的なスタイルで、席につくと何も言わなくても、たくさんの皿が並べられた。昼食が遅かったので、食べた皿は3皿だけ。

 下左  牛肉を煮たもの。

 下中  種類はわからないが、鶏のどこかの部位だろう。

 下右  辛いゆで卵。
 
 
 もともとお腹が空いていなかったので、食事には影響なかったがとんでもない事態が発生。

 自分の目の前の椅子に店員が着席し、テレビを見ながら、タバコをプカプカ。当然、煙は自分のほうにもやってきた。食べた皿を確認し、食事代を計算する係の店員だ。仕事の合間に、自分の前に座っている。

 ひどい店だが、インドネシアでは屋内やバス内でタバコを吸う人はとても多い。喫煙天国の国である。そそくさと食事を終え、37000ルピア(約370円)払って、店を出た。
 
 屋台街と歩道橋もこれが見納めだ。

 下左  飲物を売る屋台で、何とビンタンを発見。ただし、ゼロということで、ノンアルコールビールだ。

 このノンアルコールビール、日本のノンアルコールビールを想像してはいけない。甘い飲物で台湾ビールのフルーツバーションに似た味だ。

 下右  フライドチキンの屋台で、大きなチキンを買い、ホテルに帰ってから食べた。さぁ、ブキティンギの夜もこの夜が最後。