7日目  温泉に入って、夜行バス乗車

 

 

ガンビラ、スアヤ、サラプン
 
  上左  ランテパオ最終日。最後の朝食はウエスタンスタイルの中からサンドイッチを選んだ。

 上右  サンドイッチの中身は半熟のハムエッグだ。これはちょっと食べにくい。

 左  コーヒーにしたら、はじめてカップだけでなく、ボトルつきで出てきた。あと、ミックスジュース。

 朝食後、チェックアウト。荷物を預かってもらってスタート。夕方、引き取りにきて、その後、夜行バスでランテパオを出発するつもりだ。
 
 ホテルを出て向った先はインフォメーション。ランテパオに到着した初日は、このインフォメーションを発見できなかった。そのために、ガイドの手配などを個人経営の店で行った。

 この日はガイドは不要で、車チャーターだけを頼んだ。インフォメーションでは、ランテパオの南の郊外を回り、6時間で60万ルピアを提示されたが、10分ほど待ってやってきたドライバーと交渉して50万ルピア(4300円)になった。協定価格のようなものがあるようだが、多少の値引きは可能のようだ。

 下左  この日、利用した車。

 下右  マカレの近くまで南下したあと、小道に入る。途中、変わった形をしたキリスト教会があった。
 
 
 上左  ランテパオの南東、マカレの東はランテパオ初日に特に有名なタンパガロはガイドに連れられて回った。しかし、2線級の見どころは行ってないので、この日、回ることにした。この日は、夜行バスでランテパオをたち、マカッサルに向うので、ペテペテと徒歩で回るのは時間的に危険と考え、車をチャーターしたのだ。

 まず向ったのはガンビラ。小屋で入場料を払って、右側にある坂道を下りる。

 上右  まもなく柵に囲まれた中に幹だけが残る太い木が目に入った。これが、リアン・ピアか。幼児が死んだときに、木の幹に穴をあけて墓にしたものだ。

 左  墓の入口の穴は幼児の墓とあってとても小さなものだった。入口の穴には蓋があってしっかり内部を守っているのもわかる。リアン・ビアへの埋葬は現在では行われていない。
 
 続いてサラブンに向ったのだが、ドライバーも初めてのようで、場所がわからず、行ったり来たり。かなり行き過ぎてしまったようで、結局、先にスアヤに行くことになった。

 スアヤは岩窟墓で有名なのだが、駐車場のところに内部の見学が可能なトンコナンがあったので、中に入ってみた。

 1階はただの板の間になっていて、横の階段から2階に上がると住居になっている。

 下左  子供の部屋になっている。

 下右  寝室のようだ。あともう一室見ることができた。見学用ということで生活臭は感じられなかったのだが、壁の板の一部は動かすことができて、窓になることがわかった。
 
 
 川べりにある岩窟墓に向った。駐車場からは歩いて5分ほど離れている。近づくと、岩壁のかなり上部にまで穴があけられていて、そこが墓になっている。

 下部のほうには、タウタウが並べて立っている細長く、奥行きはあまりない穴がたくさん作られている。

 下左  タウタウの一部。ほかでも見たが、死者にきわめて似かせて作ってあって、不気味な感じがする。

 下右  岩壁の下には墓もいくつか並べられていた。かつての王族は、岩窟墓ではなく、一体一体、墓が作られたようだ。ほとんどの墓はキリスト教徒のものらしい造りになっていたのだが。
 
 
 建物つきの墓もあった。キリスト教徒のもので、屋根の上にトンコナン型のものが置かれているが、葬儀のさいに棺を入れていたものなのだろう。
 
 続いて、再びサラブンを目指した。サラブンは有名ではなく、近くに有名なタンパガロがある。ここはランテパオ初日にやってきたので、回る希望には入れていなかったのだが、ドライバーが気を利かせてコースに入れてくらたようだ。

 洞窟の中には、頭蓋骨や足の骨らしきものが並べて置かれている。

 下左  頭蓋骨と足の骨を持っているタウタウ。

 下右  洞窟の中は子供たちの遊び場にもなっていた。
 
 
 そして、やっとサラプンに到着した。集落ではなく、家が一軒あ
るだけだ。ここにはリアン・ビアがあるのだが、子供たちが案内役をしていた。

 下左  リアン・ビアで使われた木を指し示す子供。

 下右  幼児の死体を入れた穴が木の幹についている。さきほどガンビラで見たのと同じような墓穴のある木の幹があった。

 入場料3万ルピア(250円)を渡し、サイン帳に記名したが、訪問者が非常に少ない。子供たちのいない時間帯にやってきた旅行者は記名ができないのだが、この年の1月から旅行を行った8月までの間に記名をしている人は20人ほどしかいなかった。
 
マクラ温泉で入浴して夜行バス乗車
 ランテパオ郊外の最終訪問地はマクラ温泉。車はかなり山道を走って高度を上げ、温泉の前に到着。ここで1時間、ゆっくりと入浴することにした。

 建物に入るとすぐに入湯料10000ルピア(85円)を払い、廊下をまっすぐ進む。更衣場所がよくわからなかったが、ほかに誰もいなかったので、廊下で更衣。荷物は、温泉プールの横の目の届く場所に置いた。

 昼食を食べていなかったので、この施設の中で何か食べようかと思っていたのだが、食堂のようなものはなかった。
 
 温泉プールだが、生ぬるい水温だ。かすかに硫黄の臭いがして、温泉だとわかる。奥のほうに行くにつれて深くなっていて、一番奥の部分で深さ160pくらい。

 下左  湯が出ているところがあった。触れられないほど熱いわけではなく、日本の温泉で一番熱い浴槽の湯くらい。打たせ湯のようにして楽しんだ。

 下右  温泉プールから見えた外の風景。
 
 子供用の温泉プールもあった。少し下ったところにあったが、近づいてみるとゴミも浮いていたりしたので、こちらには入らなかった。

 マクラ温泉では1時間ほど滞在してリフレッシュ。なかなか気分がよかった。

 下左  入浴後は、ランテパオへ戻った。いったんホテルに立ち寄り、預けていた荷物を受け取り、続いてトランストラジャ社のバス待合所へ。ここでドライバーともお別れ。バスの乗車時間までまだ4時間くらいあり、切符売場の中で荷物を預かってもらった。

  下右  待合所の前の道路。いよいよランテパオから立ち去るときがやってきた。
 
 
 上左  バスの待合所で荷物を預かってもらい身軽になり、ランテパオの街をぶらぶら。小さな街なので、特に面白いものなどはない。

 1時間ほど歩いた後、夕食をとりにカフェアラス2へ。前日に行ったカフェアラスの2号店だ。

 上右  初めてみたプロストビールを注文。ラベルの細かい文字を読むとジャワのスマランで製造されたもので、れっきとしたインドネシア産ビールだ。ビンタンとは少し味が違うのだが、どう違うかと言われるとうまく書けない。値段がビンタンより少し安く50000ルピア(420円)で興味本位で選んだのだが、また選びたいと思った。

 左  料理はチキンカレー。ただしチキンをカレー味で煮たものだったが。60000ルピア(500円)。
 
 野菜とご飯つきだった。

 このあと夜行バスに乗るのでビールやその他の水分をとるのは避けようとこの日の夕食はこれだけにしておいた。
 
 20時30分に待合所に集合だったが、すぐにやってきたのは同じマッカッサル行きでも料金が違う別のバス。しばらく待たされて、待合所から少し歩いたところに停車中のバスに誘導され乗車。
 
 行きと同じタイプのバスで、始発から乗ったのは数人。その後次々と客を拾っていった。連絡しておけば、便利のよい場所から乗車できるのだろう。マカレでかなり乗り込み、半分以上の席が埋まった。自分の隣にも客が座った。

 リクライニングを最大限にすると、フラットに近いくらいシートが倒れるので快適だ。
 
 途中、行きにサラックを買ったところでトイレ休憩。二度目のトイレ休憩は、行きに海の見えるドライブインで停車したが、そのすぐ近くのガソリンスタンドで。二度とも下車してトイレへ。ドライバーの休憩もあるのか、かなり長く停車して、道路そのものは行きより早く走れたものの、所要時間は行きと同じ10時間であった。