4日目  城壁と韓屋を求めてーソウル

 

  前夜に高速ターミナルからソウル行きは10分ごとに出ていることを確認してある。6時にシドニーモーテルを出る。ターミナルに到着するとすぐに切符を購入。出てきたのは6時55分発の便、40分後の便だ。すぐに発車する便もあるのだが、6時55分まで満席なのだろう。

  すぐにバスに乗るなら、売店で何か買って車内でと考えていたが、すぐ出発するバスには乗れない。ということで、出発までの時間に朝食。コンナムルクッパを注文。もやしの入った 雑炊だ。かなり辛い。

  6時55分にバスは発車。さあ、ソウル到着は何時だろうか。渋滞はあるのだろうか。この日はチュソクの最終日で、地方に行っていたソウル市民が自宅に戻る日と考えられる。

  

  しばらく走って、心配する必要はなかったことが判明。高速道路ではバス専用レーンが機能していて、一番内側の一車線はバスしか走っていない。おかげで、一般車線は、多少、渋滞がおこっている区間もあったが、バスはすいすい走った。バス専用レーンは、ほかの車線と、青い線で区別してある。車内のテレビでは、時おり、道路の映像を流したりしている。多少の渋滞が起きているようだが、バスには影響がない。

  やがてサービスエリアでトイレ休憩。ソウルが近づいても、全く問題のない走り。やがて、天安、水原なども通過し、ソウル高速バスターミナルには9時45分に到着。正規の所要時間ぴったりだ。場合によっては、昼ごろまでかかるかもしれないと考えていただけに、拍子抜けのバス旅だった。

  さて、ソウルでは4時間くらいの余裕ができた。どこへ行けばよいか考え、市内北部のに仁王山と北村韓屋街に行ってみることにした。

  地下鉄駅におり、3号線で独立門へ。独立門駅は、西大門刑務所博物館を訪問する際に2度、利用している。この日は、今までとは違うところから地上に出て、北の方に向かう。

  すぐに傾斜の急な道になり、上りきるとお寺があった。さらに山道をしばらく登ると、視界が開け、眼下には高層ビルの立ち並ぶソウル市内の北部が見えた。

  この山は信仰の対象になっているようで、ところどころにお供え物がしてあったり、お祈りをしている人がいる。

  自分の歩く山道のすぐ頭上に城壁が見えた。だが、城壁には行けなかった。城壁に行ったという記述も見たことがあるので、城壁にいたるルートはあるのだろうけど、今回は、急遽ここにきたので、全く下調べをしたいない。残念ながら下山する。

  続いて、再び地下鉄3号線で安国へ。この駅もよく利用する。たいていは南に位置する仁寺洞(インサドン)に行ったりするためだが、この日は駅の北のほうに行く。

  安国から大通りを北に進み、やがて北村韓屋キルという路地があるので、その通りに入る。韓屋が立ち並ぶ地域に入る。前日に訪問した全州の町並み保存地区では、保存地域のなかにあっても、韓屋風の建物じゃない 現代風の建物に改築したりしていた民家が目についた。ここソウルの北村韓屋街では、改築のさいに制限でもあるのか、全州よりも見ごたえがある。

  ある一角は丘の全体が韓屋だ。改築しても韓屋のままという家ばかりというエリアもある。

  小高い丘になっているので、眺めのいいところもある。下の画像は、丘からその下に広がる住宅街を写したもの。少し遠くになるが、青瓦台の屋根も見える。

  昼食は、スジェビ。小麦粉の生地を引きちぎってそれを煮たもの。スープは肉でとったち、海産物でとったりするようだが、今回、入った店は海産物からスープを取っているようで、あさりのような貝が具として入っていた。

  昼食後、まだ少し時間の余裕があったので南大門市場を少し散策し、お土産を買ったりした。ここはチュソクは全然関係ないって感じだ。

  このあと、金浦空港まで地下鉄、その後、リムジンバスで仁川空港に向かった。

  チェックインの際に、この日は搭乗予定の便の出発が40分遅れることが判明。空港まで急ぐ必要もなかった、、帰国便はJALなので食事は廃止されている。出国審査のあと、今回、韓国での最後の食事として、スンドゥプチゲを食べて、旅のしめくくりとした。

  本来は廃止された機内食だが、この日は、遅延があきらかであるためにとられた臨時の対応だろうが、この日に限り機内食が復活した。無いよりは、あったほうが、、っていう程度の食事だが、遅延のサービスとしては、この程度のものでも、気持ちがよくなる。

  定刻より40分遅れて関西空港到着。いろいろ難関があったが、チュソク期の旅を無事終了できてよかった。

 

第3日へ   光州・全州のトップへ    全体のトップへ