2 日 目

 

  東横インはおにぎりの朝食が出されるが(店舗によってはパンもあり、実はパンのほうがおいしいのだが)、釜山の場合はどうかと思い、おにぎり1個、味噌汁半杯だけ試してみた。

  少なめにしておいたのは、朝食も外食するつもりだからだ。ただ、韓国の東横の様子も知りたくて、少しだけいただいたわけ。

  おにぎりとみそ汁は、完全に日本式のもの。ただ、タクワンとキムチがつくところは、韓国的だ。

  お目当てははしじみ汁定食。南浦洞のソムジンガンでいただいた。ソムジンガンとは川の名前で、この川でとれたしじみを使っているらしい。

  店はすぐに見つかった。日本語の入った看板もあり、たくさんいた先客は、地元民がほとんどって感じ。


  
  結構なボリュームがある。おかずがいろいろつくが、鯖の味噌煮込みが量も多く、美味しい。

  一見して、こりゃ鯖煮込み定食っていうほうがいいんじゃないの?って思ったが、しじみ汁定食だ。

  しじみ汁の底には、これでもかこれでもかとしじみが入っていた。
 

  食事後は、沿岸航路ターミナルへ。これから、巨済(コジェ)島に向かうのだ。

  昨日、調べたとおり9時の船で長承浦(チャンスンポ)へ。巨済には3つの港がある。

  時刻表だが、上左の上半分は長承浦(チャンスンポ)、下半分は玉浦(オッポ)、上右は古県(コヒョン)行きとそれらから帰りの船用。

  当初、帰りは、玉浦発17時30分の船に乗るつもりだった。(金・土は時刻が変わると書いてある)

  長い通路(動く歩道があったが)を移動して、乗り場に向かった。

  長承浦(チャンスンポ)行きを選んだ理由は、到着後すぐに、外島(ウェド)に向かう遊覧船に乗るつもりだからであった。

  左  乗船した船。21000ウォン。

  下左  出発後しばらくして大きな橋の下を通過する。

  下右  船内の様子。がらがらだった。

  50分ほどで長承浦に到着。右は、長承浦のターミナル。ここには入らず、外島行きの乗り場に歩いて行った。ドラマ「冬のソナタ」の最後のシーンの撮影地だが、そうじゃなくても美しい島だというので行くことにしていた。

  乗り場まで行くと、すでに乗船が始まっていた。船は小さく、乗れるのかなと思った。(下左)

  そばの切符売り場に行って切符を買おうとしたら、次のにしてくれ、とのこと。次のは何時かと聞いたりしていると、乗るつもりだった船が出て行った。(下右)

  外島めぐりは3時間かかる。1時間後の便だと、ここに戻るのが14時で、捕虜収容所跡を見学して、予定していた時刻の船 で帰れるかちょっと微妙なところだ。それで、外島めぐりはあきらめることにした。かわりに統営(トンヨン)へ行くことにした。

  左  近くのバス停から古県行きのバスの時刻表。所要30分であることがわかった。

  下左 乗車したバス。1000ウォン。

  下右 乗車した。


 
  巨済島には朝鮮戦争時の北朝鮮兵の捕虜収容所跡があり、行ってみた。古県のバスターミナルから、タクシーで1900ウオン。(帰りは2200ウォン。信号待ちなどのせいだ。)

  内部は、回遊コースになっていて、一通り回るのに1時間く轤「かかる。

  朝鮮戦争の説明、ジオラマ、収容所などの写真展示、捕虜の入った建物やテントなどを見学できるようになっている。
 

   旗は国連軍に参加した国の旗。ルクセンブルク(兵士数2名)なんてのもあって、へぇ〜と思った。

   当時は周囲は田園だったが、今や高層住宅が立ち並んでいる。
 

 

 

 

   右は、捕虜の寝泊まりした建物の内部。

   これは常設の建物だったが、テント式のものもあった。

  

   これは、古県バスターミナル。

 

   

  古県バスターミナルから統営バスターミナルまで市外バス。2900ウォン。

  統営の市内バスは慣れないと使いにくい。乗車したバスは、いきなり右折したり、左折したりする。海が左に見えたかと思えば、右に見える。

  ある場所からかなり走ったはずだと思っていると、その場所のすぐ近くまで戻っていたりすることもあった。

  それでも、なんとか市の中心部の中央市場までやってくることができた。1000ウォン。

  統営でどうしても行きたいのは、海底トンネル。中央市場から別系統のバスに乗車したが、またまた変な方向に動きだした。

  海底トンネルは市街の南端に近いところなのだが、その方面にバスが向かっているものなのか、さっぱりつかめなかった。

  ある通りで、300mくらい先に、ガイドブックで見て知っていたトンネルの入口が小さく見えた。すかさず、次のバス停で降りて、入口の見えた方向に歩いた。

  この海底トンネルは、日本統治時代の1932年に完成している。なんでも東洋初の海底トンネルだということだ。

  今、このトンネルの入り口は建物群の合間に埋もれてしまって、見つけにくくなっている。大通りから中に入ったところにある。

  かつては車も通れたのだが、今は歩行者専用か自転車もOKかになっている。車は海峡にかかる橋を通るようになっている。

  左は、入口付近。車止めがある。

 
  上左  入口。「龍門逍陽」と書いてある。入口付近は、木製の屋根がとりつけられている。

  上右  ここからが、頭上がコンクリートとなる地点。

  延長は500m近いのだが、今や、トンネルの上の海峡がどんどん埋めたてられて、本当の海底部分は20mほどだけになっており、大部分は市街地の地下を通る。

  左  最深部。ここには、ミニ展示コーナーがある。

  ここの展示の中に、このトンネルの工法の説明があった。海峡部分の海水をせきとめ、海水を抜いた状態にして、海底部分を掘る。トンネル部分は特に深く掘って、そのあと、トンネル部分にコンンクリートでトンネルをつくり、土をかぶせ、最後に海水を戻す、と言う方法だ。そもそも両側から掘り進んだわけじゃないのだ。

  トンネルを歩いて往復したが、最初下り坂が続き、最深部に10mほど平坦な部分があり、そのあとは上り坂を上がりきると対岸だ。

  左  対岸の側の入口。

  対岸には、さしみ店が軒をつらねているところもあった。一瞬、ここで遅い昼食兼早い夕食にしようかなと思ったが、どの店にも客がはいっておらず、入りそびれてしまった。

  実は、この日は、昼食を抜いていたのだ。朝食を外食したが、結構な量があった。夕食は、釜山に戻って、西面かチャガルチ市場でさしみをいただく予定だった。これは量が半端じゃなく多いことが予想された。だから、昼食は抜きにしていたのだ。でも、かなり腹がすいてきたので、食べてもいいかなとも思ったのだ。

  さらに海峡の部分まで歩いて行った。海峡の一番狭いところは、20mくらいの幅しかない。

  本当の海底部分はもはや20mしかないということだ。

  対岸部分も一通り散策し、また海底トンネルを歩いて、戻った。

  その後、バスで中央市場へ。

  下左  中央市場付近の魚の露天。

  上右  中央市場の近くにて。

  右  洗兵館。

  文禄・慶長の役のあと、日本との開戦の勝利を記念して建てられたもの。大型の木造建築だ。

  このあと、バスターミナルに戻った。

  下  統営バスターミナル。釜山まで10100ウォン。16時41分発のバスに乗車した。

  上  釜山の西部バスターミナル。18時30分ごろに到着。

  左  西部バスターミナルのある沙上(ササン)駅。

  下左  沙上駅にて。

 
  乗換え駅の西面で下車して、「ナメスサンフェッチプ」というさしみ専門店に行った。

  サシミはタイ、ヒラメ、あと種類は不明だが白身の魚2種。わさびしょうゆのほか、コチュジャン、トウガラシペーストをつける。

  別皿でサザエ、アワビ、タコ、カキ、エビなども少しでてきた。

  小さな皿のおかずも全部、画像にとった。

  この葉にさしみを巻き、コチュジャンを少しだけつけていただくと、美味しい。
  左は、さしみを食べ終わった後に出てくる、魚のあらの汁とご飯。ご飯は赤米のご飯だ。

  時間近くかけて、ゆっくりと食事した。ビール大瓶2本もいれて45000ウォン。
 

 

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