2 日 目

 

 この日は7時30分のKTXで東大邱(トンデグ)へ、そして海印寺(ヘインサ)へ向かう予定だ。

 朝食は7時からなのだが、出かける準備をしていたら、少々遅れてしまった。

 

 

 急いで食事をして、すぐに釜山駅に向かった。7時25分ごろに切符を購入して、あわただしくホームに向かった。

 釜山・ソウル間はKTXがメインだが、ムグンファ号も残存している。だが、所要時間の差はすごい。3時間と5時間30分の差。いつまで直行のムグンファ号が生き残れるか。

 釜山から乗車時にはガラガラ。ところが次の亀浦(クポ)で大勢乗車して、ほぼ満席になってびっくり。

 東大邱まで1時間10分ほど。KTXとはいえ専用区間じゃなく、在来線の改良区間なので距離の割に時間がかかる。

 東大邱ではちょっとミス。出口を間違えたのだ。左の画像の出口から出たのだが、ここから地下鉄に乗るにはずいぶんと大回りしなければならなかったのだ。 

 

 

 

 

 

 別の出口から出たら、さほど歩かずに地下鉄の入口に行けたのだが。

 チケットは磁気チップ式だが、軽いので存在感がない。落としても落ちたことがわからなさそうだ。

 車両はほかの韓国の地下鉄と同じような感じ。ここの地下鉄では何年か前に放火があって犠牲者が多数出ている。

   海印寺行きのバスは西部バスターミナルから出ている。最寄りの地下鉄駅は聖堂モッ(ソンダンモッ)。モッだけは漢字なし。どういう意味なのだろう。

 ここでもちょっとしたミス。バスターミナルは地下鉄駅から出たほとんどその場なのだが、出口を間違えて、しばらく探し回ったのだ。おかげで、結局10時のバスに。9時20分のに乗れたはずなのだが。

  右  ここで乗車券をチェックされ、バスに乗車。

 左 乗車したバス。(海印寺で撮影)

 海印寺までは1時間30分ほどかかり、11時30分ごろに到着。釜山を出発してから4時間。かなり時間がかかるものだ。

 バスの乗客の大半は途中の町で下車。終点まで行った客は自分を入れて4人だけ。

 ところが観光バスは十数台やってきていたのだ。

 駐車場から2,3分歩いたところから寺に上がる坂道がある。上がるところにはバス停がり、帰りはそこから乗るのもよさそうだ。 

 

 

 

 

 上のような道を歩くこと20分。ようやく右の山門にたどりついた。すでに12時。

 海印図回り。

 境内に入ると、何やら庭に迷路のようなものが石で描かれている。ひもも引かれて間違わないようにしてある。

  新羅の僧、義湘が造りだしたした図で、八万大蔵経の真理を表しているという。

  この図を一周すると、巧徳を積むことができるというので、一周してみた。

  上 本殿の大寂光殿

  右 八万大蔵経が納められている八万大蔵板殿。正式には高麗大蔵経。現存している木版の大蔵経としては世界最古のもの。

  木板としてきちんと保存されているものとしてはほかに例を見ない。

  右の門の内側は撮影禁止。また建物の中には入れず、格子の外から覗き込むようになっている。

  

  ここを見て、海印寺に来た意味があるようなところだ。このあとは来た道を引き返していく。

  20分ほど歩いて、坂道の下までやってきた。すると、路線バスがやってきた。13時のバスか。あわててバスに駆け寄った。なぜなら、40分間隔なので、これを逃すとまた長く待たねばならないからだ。切符を買う間、バスは待っていてくれた。

  また1時間30分か・て大邱に戻った。  

 居眠りしながら、14時30分、大邱の西部ターミナル着。

 左上に見えているのがターミナルの建物。手前は地下鉄駅への階段。こんなに近いのに、行きはとまどってしまったのだ。

 地下鉄で中央洞に向かった。中央洞は大邱の中心の繁華街でここで昼食をとり、そのあと薬令市を見に行こうと思ったからだ。

 

 昼食にはタロクッパプを食べた。

 タロは”別々に”、クッパプは”スープご飯”ってことで、スープとご飯が別々に出てくるスープご飯ということだ。

 でもそのスープは、牛の血の塊の入ったもの。ちょっとどうかなと思いつつ、この街の名物ということで食べてみた。食べられないことはなかったが、特別にうまいとも思わなかった。臭みを消すためにか、激辛だった。

  

   2・28記念中央公園。

 1960年2月28日、当時の李承晩大統領を批判するデモが大邱であり、それがきっかけで、李承晩は米国に亡命したという4月革命をたたえるために名付けられた。

 街の中心部にある何の変哲もない公園である。

 薬令市。 このエリアに入ったとたん、漢方薬のにおいが鼻につく。

 よくこれだけ漢方薬局が並んでいると思うくらい漢方薬局が多くてびっくりだ。  

 

 

  漢方薬の博物館もあったが、時間の関係でパス。左の画像で石碑の後ろの小道の突き当りにある。
 
薬令市に近い地下鉄駅は半月堂。ここは2路線ある地下鉄の乗り換え駅にもなっていて規模が大きい駅だ。
 

 

 

 半月堂から東大邱に向かった。朝は遠回りしてしまったが、今度は最短コースで韓国鉄道の駅に行けた。

 出発まで時間があったので、切符を自動券売機で購入してみた。そのときに、英語で画面を表示させて、後向きか前向きか選ぶようになっていて、あぁそうだっ・をだとやっと思いだした。後向きを選んだ。

   

 行きは窓口で買ったのだが、何やら言われていたが、何のことかわからなかったのだが、席の向きのことだったと納得した。

  右上の画像で、上の往路では0のところで、下の復路では700になっているところがある。そこが後向きの割引。700ウォン固定じゃなく、運賃の5%引き。この場合は6%引きになっているが、詳しくは不明。

  17時18分発の釜山行きに乗車。画像は東大邱のホームに進入してきた乗車したKTX。

  車内ではほぼ眠りぱなし。1時間あまりで釜山到着。

 

 

 

 

 釜山駅の構内にはKTXのキティショップがあった。キティちゃん人気、かなりのものだ。

 ホテルで一休みのあと、夕食に出かけた。

 チャガルチの山手のほうへ行き、ケジャン定食をいただいた。

 ケジャンとは、ワタリ蟹をコチュジャンと味噌に漬けたようなカニキムチ。ちょっと辛いが、かにの身は生のかにに近い感じ。小さなかにだが、3匹分ついていた。

 ほかにいろいろおかずがついて、これだけで13000ウォン(約1000円)。

  信じられない値段で満腹。もちろんおかずは一部食べ残して。ただし、食べきったおかずはおかわりを入れられたが。

  今度は醤油漬けケジャン、カンジャンケジャンも食べてみたいな。

  満腹になり、小雨も降っていたので、食後はホテルに向かい、この日を終えた。

 

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