4  シ ャ ウ エ ン

 

 

 この日はシャウエンに向かう。

 前夜調べたCTMバスの時刻は、8:00、11:15、23:45。

 8時のバスに間に合うように、7時から朝食タイムになるとすぐに食事。モロッコ滞在中の朝食としては、一番、満足できた。

 事後はすぐにチェックアウトして、CTMバスターミナルへと急いだ。

 バスターミナルには30分前に到着。すぐにチケットを購入。70DH(約1001円)。鉄道に比べてやや割高な感じだ。

 荷物を預けるカウンターがあって、預けたところ、別料金で5DH(約72円)であった。

 CTMバスは、国営バスで、一般的には民営バスよりも、グレードが高く、都市間を直結するので速いと言われている。とはいうものの、どちらかしか運行されていない区間も多いし、両方あっても本数の関係で選択は難しい場合も多いと思った。  

 乗車したバスは、ティトアン行きで、シャウエンに立ち寄るというバスだった。

 

 

  

 バスは、モロッコで乗った中で一番よかった。なお、CTMバスはこの1回乗っただけ。
 

 最初は平地を快調に走行。ときどき、白い家の集落が見える。

 

 

  

 道路沿いには、オリーブ畑があちこちにある。棒で実を落としている光景もよく見た。
 

 途中、ウェザーンで20分ほど休憩。ここを過ぎると山越えのようで、近くに山が迫っていた。

 バス乗場そばの屋台でケフタのサンドイッチを購入。

  

 

 ケフタとは、羊肉のミンチを固めたもので、いわばハンバーグ。  

 

 やがて、山越え。それまでと違った風景が目に入る。

  

 
 やがて、シャウエンの街が見えてきた。山麓に位置する、小さな街のようだ。

 バスターミナルからはタクシーで、ホテルマドリッドへ。予約はしていなかったが、暖房を求めて、このホテルに向かった。1km強だが、バスターミナルからは坂道を上がるので、歩くのはきつそうだ。

 朝食込み287DH(約4104円)だったが、期待していた暖房はなし。この日は、寒い夜を迎えることになった。値段の割りにハズレ。

 ホテルの屋上からの眺め。この道路を上がって行くと、街の中心の広場に出る。

 街の中心の広場にやってきた。観光客向けのレストランや土産物屋が並んでいる。
 

 広場の真中では、お年寄りが談笑。ジュラバを着ている姿は、まるで「ねずみ男」。

 
 広場に面してカスバがあるが、行った日は鍵がかけられていて入れなかった。
 

 広場に面した店で、野菜スープとエビのタジンのセットを注文。魚もあったのだが、エビに目がいったの

 エビのタジンは、小エビと細切れ野菜の煮込みだった。じゃがいもは、煮込まれておらず、代わりにフライドポテト付きだった。
 

 シャウエンが他の街と違うのは、青がふんだんに使われている街だということ。

 家々の壁の下のほうは、青(水色っぽいのと薄い紫色っぽいものとがあったけど)で塗られている家が圧倒的に多い。なかには、壁一面、青い家もあった。

 また、家々のドアは青く塗られている場合がほとんどであった。

 住宅街を歩くのがとても楽しい街だ。

 まもなく犠牲祭。シャウエンでも羊を連れている人が目立った。

 また、家の外につながれている羊もあちこちにいた。右の羊くんも、物悲しそうにこちらを向いている。この日は27日で犠牲祭は31日。あと3日の運命だ。

 

 高所からカスバを望む。

 カスバはすぐ近くに見えているが、途中の道がわかりにくいので、行くとなれば、かなり時間がかかる。

 

  土産物屋もまた青い壁。

 

 

 

 これは、塗料だろうか。

  

  地元客向けの店も青にこだわる。

 暗くなり、レストランへ。ティセムラルという店で、暖炉に火がたかれていた。
 

 セットメニューの中に、本日の魚、というのがあったので、魚が何か聞けば、本日は、エビのオイル炒めだという。昼もエビのタジンだったが、エビが食べたくなり注文。

 サラダ、デザートがつき、水も含めて、94DH(約1344円)。

 サラダはボリュームがあり、味付けしてあってよかった。

 

 だが、エビはというと、、

 量が少なすぎた。エビを選んだのは間違いだった。

 近くの客は、タジンを注文していたが、ほかで食べるのと同じようにボリュームがある。

 ま、サラダでお腹も膨れたことだし、よしとしよう。

 デザートも選択でき、ケーキにした。

 量が少ないという予想外のことが起こったが、美味しいことは美味しかった。

 このあと、ネットをやって、ホテルに戻った。

 暖房がないので、寒くて大変な夜だった。

 

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