10 大 移 動
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まだ、真っ暗だが、初日の出を見るために、砂丘の頂上まで登る。らくだに乗っての砂丘のぼりだ。 らくだはひとこぶらくだなので、どこに乗るのだろうかと思っていたら、背中に乗せられている座席は2人分あって、こぶの前と後ろに座るようになっていた。 自分の場合は、前に座った。前は、ハンドル状の取っ手がついているのだが、後ろにはそれがなくて、前の人を抱きしめるとかしないと怖そうだ。 |
らくだが立ち上がるときと、降りる前に座るときが少し怖いが、乗っている間はいたって平気だ。 砂丘の頂上近くまで上って、最後に部分は歩いた。 すぐに東の空が明るくなってきたが、日が昇るのは、明るくなってから30分近く待たねばならなかった。 そして、初日の出。2007年をメルズーガの砂丘で迎えることができた。よい年になりますように、、 |
らくだ1匹につき、らくだ引きが1人つく。らくだの中には、気性の激しそうなのもいて、ちょっと怖いなぁと思えるのも見かけたが、そんな場合でも、らくだ引きが上手にらくだを動かしている。 ところで、自分のらくだ引きは、初日の出を待つ時間の間に商売をはじめだした。大理石とか化石などをカバンから取り出して買わないかというのだ。当然、拒絶。いろいろ出してくるが、来る途中の大理石工房で買ったといっておいた。 |
初日の出を見るとまもなく下山。上はおとなしく座って待っていたらくだたち。 右は、自分の乗ったらくだ君を、乗った状態で撮影。目が細くてかわいいなぁ。 さて、下山途中で、らくだ引きが、綱を前を行くらくだにつなぐではないか。手抜きをしている。あるいは、買い物を拒絶したので、その腹いせなのか。幸い、怖い目にあわずにすんだけれども、、 |
砂丘の下まで無事に戻った。最後、降りるきとはちょっと怖い。らくだ引きも、危なくないようにはしてくれている。 らくだ引きには、チップを渡したのだが、相場として聞いていた分を渡すと、もっと欲しいと言う。それは、断り、らくだの場所から急いで去った。 らくだたちは、再び、客を乗せて、砂丘の上まであがるようだ。一日に何往復するのだろうか。 |
このあと朝食だが、その前に、お雑煮が振舞われた。正月ということで、日本人向けツアー独特の特別サービスだ。 朝食は、パンとコーヒーまたは茶だけのいたって簡素なもの。 朝食のあと、しばらくしていよいよ砂漠を出発だ。砂漠でもう1泊して、オアシスなどを訪問する人たちと別れて帰路についた。 メルズーガの砂丘とお別れのところで撮影。 |
土だけの平原のところどころに、潅木が生育している。雨は少ないだろうに、すごい生命力だ。 |
道しるべが何もない延々と続く土の台地を車は進んだ。こんなところで道を間違えないドライバーは立派なものだ。 |
リッサニの街。犠牲祭の翌日だからか、街はいたって静か。歩いている人も行きかう車もほとんどない。 |
どこの街だったか、今となっては、わからないのだが、凱旋門風の門があって、モロッコ国旗が5本立っていた。何なのだろう。 |
この日の移動距離は、およそ600km。見学するところはなし。ひたすら走り、走り、走る。 とはいえ、この日のルートは、前日にワルザザートからメルズーガにやってくるときに通ったカスバ街道とは別の道だ。 カスバ街道の裏道のようなコースで、車の通行量はカズバ街道よりも少ない。また、途中に集落がほとんどない。 この道路は、大西洋岸のシディ・イフニまで続いていることが、左の石標からわかった。 |
アルニフのホテルで昼食。プールサイドで食べたのだが、寒いのが、ますます寒く感じられてしまう。 |
ホテルの屋上から撮影。水の流れていない川が写っている。道路の下を水が流れるようにしていることがわかる。 |
同じく、水の流れていない川の向こう側に見えた、オアシス風の邸宅。 |
まずは、サラダ。 |
メインはタジン。この下にチキンやじゃがいもなどが隠れている。 食事しながら、客がドライバーに渡すチップについて相談。旅行社がすすめていた、客1人1日100DH(約1300円)の線で行くことにした。3日で、300DH。チップとしては、破格のものだ。 あとは、例によって、ツアー終了後の旅行コースについて、あーだ、こーだという話がつきない。 |
そして、謎の一品がこれ。外側のクリーム色のものはクスクス、中の白いのは砂糖だったと思う。 これを、どうやって食べるのか。そのまま食べるのか、タジンにふりかけるのか、まったく不明。両方試してみたが、わからず。 このあと、デザートとしてまるごとのオレンジ。さらにミントティーが出た。この食事は1時間半くらい時間をかけてゆっくりしたものだった。 |
このあと、ワルザザートに戻るまでのしばらくの間、地層がとてもはっきりと見えるところが多くあった。 上は、水平の地層がはっきり見えるし、右はうずまき状の地層が見える。 地層好きの人には、たまらなく幸せな景色なのだろうが、自分は興味がなく、あぁ、そう、というような感じだが、見た目、美しいのは事実だ。
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休憩のさいに目の前にあった地層。 |
橋が落ちているところ。別の迂回路がつくられていて、通行に支障はなかった。 |
ワルザザートまで戻ってきた。旅行社のオフィスの前で止まったのだが、オフィスが開いていなくて、すぐに出発。
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右の記念碑、ドライバーが何か言っていたのだが、、忘れてしまった。むむ、、残念。 |
ワルザザートは、モロッコの映画産業の拠点。上は、映画スタジオ。 あとは、マラケシュに戻るだけ。やがて、日没がやってきた。車をとめてもらい、ちょっとした丘の上から夕日を見た。 そのあとで、オートアトラス越えであったのだが、暗くて、何もわからず、客はみな居眠り状態であった。 20時半ごろ、マラケシュに到着。前に泊まったハスナホテルの前で降ろしてもらった。 |
ホテルの部屋は、3日前に泊まっていた部屋と同じ部屋。 すぐに、フナ広場に出かけた。3日ぶりの広場で屋台食。 ペーチという魚のフライのセット。ポテト、パン、トマトソースがつく。 このあと、広場を一通り回ってから、ホテルに戻った。次、フナ広場にやってこれるのは、いつになるだろうか。 |