小 浜 島 

 

  前回の八重山行きからからまだ2ヶ月もたっていない、2008年4月。1泊2日で再び、石垣、そして小浜島に行った。石垣へは関空から那覇乗り継ぎのANAで。沖縄行きにANAを利用するのは久しぶりだ。

  4月1日から設定された「ビジネスきっぷ」をさっそく使った。JALもまったく同名、同内容のものを設けた。この航空券、値段的には、ANA「特割1」JAL「特便割引1」と同じ程度(区間により、また便により、やや高かったり、安かったりする)なので、格安ではなく割安くらいか。

  これを使ったのは、変更可能だからなのだ。実際、復路はもっと遅い便を最初は予約したのだが、早く帰りたいという気持ちが強くなり、出発前日に早い便に変更した。

  払い戻し料金も普通運賃と同じで安く、マイルは100%加算というのも利点。特徴は、ANAの場合はANAカード会員限定という点(JALの場合はJALカード会員限定)と往復割引のように他社への変更は不可という点だ。自分の場合は、この2つがメインのクレジットカードなので何の問題もない。これは、カード会員を増やす目的とカード会員を自社に囲い込む目的がみえみえだ。でも、この航空券は、これからよく使うことになるだろう。  

 

  那覇空港からの出発が、接続している羽田発の便を待って30分遅れになった。

  石垣着は20分遅れ。この時点で、離島桟橋を12時30分に出る小浜行きの船には乗れないことがはっきりした。

  自分の持っていた以前のチラシでは、次は14時となっていて、これじゃぁ、小浜島に泊まらないと、じっくり見られないじゃないかと、目的の島を変えるかどうか考えた。

  空港からバスターミナルまで路線バス。

 
  離島桟橋まで行って、念のために、各社の時刻表を見たら、何と新たに13時10分発の小浜行きのフェリーが石垣島ドリーム観光から出ているではないか、、すぐにこの船に乗ることにきめた。

  少しの時間だが、昼食を食べにいけるので、730交差点のところにある八重山そばの店に行った。紅芋入りのそばがあり、ソーキそばで頼んだ。すると、直径30cmはある大きなどんぶりに入っていてびっくり。

  

 

  かつて、八重山(与那国、波照間を除く)の離島航路は安栄観光と八重山観光フェリーの2社体制だった。

  それが、昨年の5月5日に、石垣島ドリーム観光がわって入り、3社体制となった。しかも、4月からの夏ダイヤでドリームの便数がさらに増加。先発2社に比べて便数が少なかったのが、うんと増加した。

  それでも、竹富行きなどでは先発2社よりまだ少ないのだが、小浜行きはついに先発2社とドリームがほぼ同じ便数になった。しかも、竹富行きにしても小浜行きにしても、先発2社が同時刻に出発する場合が多いのだが、ドリームは、出発時刻を先発2社と違う時刻に設定する傾向がある。また、竹富発石垣経由小浜行きのように、今まで運航されていなかった経路の運航をするとか、最終便の出発時刻を一番遅くするとかの工夫もしている。

 
  また、石垣・小浜の運賃は、高速船だと1030円なのだが、フェリーは720円と少し安かった。フェリーは時間が5分ほど多くかかるだけで、ほかに違いがないから、お得感がある。

  小浜島は島全体が丘陵状になっていて、港のすぐ近くに坂道があり、丘の上に集落もある。

  集落は後回しにして、先に、小浜島で一番高い大岳展望台に向かった。

 

  右が大岳。山頂に展望台がある。標高は99mだが、麓自体が丘陵上にあるので、標高差は50mほど。

  左端に少し写っている道路をずっと進むと、山頂へのルートが分かれている。

  山頂までは10分ほど。しかし、かなり傾斜もあり、一気に上ることはできなかった。

 
  大岳展望台からは、どの方角も見わたすことができる。ここが小浜島で一番高いのだから。

  左は、港の方向を撮影したもの。

  船が続いて、港に入ろうといしている。自分が乗船した13時10分のフェリーがなければ、14時の安栄、八重山観光の高速船に乗ったはず。その高速船だ。だから、よく見れば、2隻が続いて入港しようとしているのがわかるだろう。

 

  こちらは、島の南部を見たもの。赤屋根は、左や真中がヴィラ・ハピナパナ、右ははいむるぶしだ。

 

 
  大岳展望台を降り、さらに西をめざす。人よりも牛の多い島だ。あちこちに牧場がある。

 

 

 

 

 

  やがて、大岳展望台よりうんと低いが、小高くなったところに、ちゅらさん展望台があり、上ってみた。

 
  ちゅらさん展望台からは西表島がすぐ近くに見える。

  下は、ちゅらさん展望台の碑。ちゅらさんは、2001年のNHKの朝の連続ドラマで、放映と連動して、この展望台もできたのだろう。 

 

 

  ちゅらさん展望台から、島の西端の細崎に行くには、海伝いに行けば近いのだが、そういう道はない。

  そのため、いったん、島の中心にある集落に行ってから、また西に向かうということになる。

  それでも、集落に向かう途中、海岸に下りる放棄された道があった。利用はできないようになっていたが、そこから細崎が見えた。

 
  小浜島の中心の集落。古い民家は石垣に囲まれ、赤屋根になっている。

 

 

 

 

 

  民俗資料館。昔の生活用品などが並べられている。  

 
  細崎に行く途中、石長田海岸に降りることができるところがあったので、行ってみた。

  そこは、マングローブになっていた。マングローブの先は干潟になっている。大岳から見たときは干潮だったが、今は、マングローブのとこるにまで潮が満ちてきている。

  木は、ヤエヤマヒルギだろうか。

 

  細崎に到着。日がかなり西の方へ傾いてきていて、西表島の方向はまぶしかった。

 

 
  再び、中心の集落をめざした。大石商店の前の自動販売機。集落以外では、自動販売機が見当たらず、帰ってきて、生き延びた感じだ。

 

 

 

 

 

 

 

  シュガーロード。両側がさとうきび畑の道で、直線の道路だ。でもアップダウンはある。日本の道100選にも選ばれているということだ。

 
  小浜小・中学校。手前に写っているのはやぎ。

 

 

 

 

 

  18時20分発の石垣島ドリーム観光の高速船で島を去った。島滞在は4時間半。

 
  18時45分石垣着。離島桟橋は、この日の出発便が終わり、各社のシャッターも下ろされ、静かだった。ホテル ピースイン石垣島には19時前に到着。  少し休んでから、食事に出かけた。昨年も行った美崎町の「さつき」に行った。比較的安い目の店だ。泡盛「八重泉」や「やいま」で口をうるおわせながら、いろいろいただいた。

  下左 アオサとモズクの天ぷら

  下右 石垣牛の塩串焼き

  下下左 島タコの唐揚げ

  下下右 ヒラヤチー(沖縄のお好み焼き)

 
 
 

  「さつき」で一通り食べたあと、普通の旅行者は行かないだろうお店「メンガテー」へ。前回は、ここでおでんをいただいたが、あまりの量の多さのため、そばを食べるのはあきらめた。今日こそ、そばを食べるためにやってきた。

 

 

 

 

  うん、美味しい。地味だが、美味しい。豚肉とともに天ぷら(さつまあげのこと)が入っているのが特徴か。このあと、ホテルに戻り、すぐに寝てしまい、夜中にまた起きだした。

  

 

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