8 鳩 間 島
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今年4回目の八重山への旅。目的地は鳩間島だ。 前日夜に那覇まで行き、那覇泊。那覇までのANA便では、はじめてプレミアムクラスに搭乗した。
プレミアムクラスでは、軽食がでるのでゆっくりと味わう。画像の赤ワインのあと、さらに白ワインもいただく。弁当のボリュームも思っていた以上あった。 |
21時に到着。ゆいレールで美栄橋へ。駅からすぐの東横インに泊る。
少々食べたりず、ホテルから近い名護そば、通称いちぎん食堂で食事のしなおし。 |
注文したのは、鯖の塩焼き定食。沖縄では定食に、さしみがつくことが多い。 この店の特徴は、24時間営業ということだ。上の画像の中に、24という数字が見えるだろう。これはすごいことだ。 とはいえ、自分の入店した22時頃には、客も少なかった。一杯、飲もうって客向けのメニューがあまりなく、ご飯もの中心の大衆食堂的な店だからだ。 |
一夜明けて、石垣に移動。ANAの始発の石垣行は8時発。画像には、7時15分発のJTAの始発の石垣行が写っている。この便に乗ったこともあるが、今日はそれより ゆっくりできた。
朝食は、空港内のコンビニで買ったおにぎり。沖縄独特のおにぎりがあって楽しい。塩おむすびなんて、ほかでも売ってほしいものだ。 |
石垣着。歩いて空港ターミナルへ。9時になろうとしていたが、8時55分発の路線バスが待っていてくれて、乗車できた。
9時20分ごろに港に到着。すぐに安栄観光で鳩間島往復のチケットを買う。10時発の上原行きが鳩間島を経由なのだ。 |
40分で鳩間島着。この島には桟橋がないので、港の岸壁に船が垂直に接岸する。そして、船首の部分から乗り降りを行う。荷物を下すのも船首からだ。 下船したのは10人あまり。島で泊まる人もいるようで、民宿の人が迎えに来ているが、多くの人は日帰りのようだ。泊まる人は夕方の船で来る人が多いのだろう。 さて、帰りの船は16時40分の1便だけ。このあと6時間を島で過ごすことになる。 |
以前は、鳩間島へは定期便がなく、郵便船に便乗させてもらうか、週に3日程度運航するフェリーに乗らねばならなかった。当時は日帰りは難しかった。つい近年、毎日運航の高速船が運航するようになったのだ。 とはいえ、曜日により運航のフェリーは別にして、高速船は安栄、八重山観光が各毎日2往復を運航しているだけだ。だから、日帰り客は、午前の便で来て、夕方の便で帰るしかないのだ。 左は、鳩間港を出港する高速船。 |
さて、心配していたのは台風だ。出発する前日と当日にあわせて2個の台風が発生。沖縄に近づくまでの時間もあまりなさそうだったのだ。 ただでさえ、上原航路は欠航になりやすく、上原航路が欠航になれば、鳩間便は自動的に欠航となる。少し心配しながら、6時間後の便まで島に滞在することになった。 まずは、港のターミナルのベンチで作戦を練る。 |
このターミナル、まだできてから間がないようで、ま新しい。中で休もうとしたら、左のような掲示があった。高速船の出発前に限って、鍵が開けられるようで、船の出発したあと、鍵は閉められていた。 で、軒下のベンチに座り、島の回りかたを考えてみた。まずは、小中学校を見てから、島一周道路を回る。ところどころに、ビーチに降りる箇所があるので、2,3か所降りてみよう。集落に戻ってきてから、灯台と2か所あるという井戸を見よう。でも、これだけ回っても、4時間くらいだろうな。あとは、どっかで何も考えずに休もうっと。そうそう、島には飲食店がないとのことで、持参した菓子を食べるつもりをしていたが、、 |
島の人口は50人ほどで、集落っても家屋がパラパラの状態。雰囲気から見て、漁業と民宿の兼業が多いようだった。 民家は、最近改築した建物が多いが、中には赤瓦の民家もあった。そして、建物を取り囲むさんごの垣根がある家もあった。
漁の網についていた浮きを加工したものだろうか。楽しそうなものがあったので、パチリ。 |
郵便局。ここはATMはないらしい。 集落を回っていたら、「そば」と書かれたのぼりを発見。昼食はここでとることにした。 昼食用に持ってきた菓子はおいておこっと。
こちらは、いろいろな物を売っている浦崎商店。誰でも物を買えるお店はここだけ。 そのためか、この店への案内板も単に「←商店」であった。商店はここだけだから。 |
集落の南東のはずれにある鳩間小中学校へ。 校庭が海に面しているうえ、芝生でおおわれているのがいい。 ここの生徒は、全員が里子であるらしい。島の住民が里子をとり、小中学校の存続をはかったという話だ。 |
小中学校の近くに、緊急時に使われるヘリポートがあった。
そして、いよいよ島一周道路に入った。一周道路っても、舗装はされておらず、ハイキングコースのような感じだ。 ただ、道の真ん中に草が生えていて、端を歩こうとすると、両側の草が道に張り出していて歩きにくい。 一周道路の東半分はこんな感じ。西半分は、整備されていて、普通のダートの道で歩きやすかった。 |
シチヘンゲ。 見かけたのは、ピンクの花と白・黄の花が混じって咲いていた。 帰ってから調べてみたら、全体が白いもの、黄色いもの、ピンクのものや、オレンジと黄色が混じっているものなど、いろいろな種類があるようだ。 八重山では一般的に見られる花のようだ。 |
船原(ふなばる)の浜。 300mくらい先で波がくだけている。そのあたりがリーフ。足元の水はとてもきれいだ。
島中の浜。こちらも海岸まで降りてみた。 |
ちょうど干潮のときで、ビーチに出てみると水たまりがあちこちにできていた。 水たまりの中をのぞくと、カニの一種となまこが共存?していた。 |
島の北端、立原(たちばる)の浜に近いところ。 左手の高台の上には、武士家と言われるかつての見張り所があった。 今は何もないのだが、武士家を復元しようという話もあるようだ。 |
立原の浜では、浅瀬にはいって遊んでみた。 よく観察すると、小さな生き物がいろいろといることに気づかされる。 |
小さな貝殻の片割れが岩に固着しているのだが、これはいったい何なのだろう。
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最後に訪れたのが、屋良の浜。 鳩間島のビーチの中では一番長い浜になっている。
これは、ハマヒルガオかなぁ。 |
島一周を終え、さきほど目星をつけておいた喫茶「帆」で昼食。 飲み物はいろいろあるが、食事は「鳩間そば」だけなので、それを注文。
鳩間島では食事ができないって思っていたので、そばが食べられたことに感激。 |
食事後は、灯台に向かったが、その途中で、インヌカー(西の井戸)を発見。昔は貴重な飲料水だったという。
階段が見えたので、ここから灯台に上るのだろうって思っていたら、ここは友利御嶽への階段。この島では、御嶽へ観光客が入らないように、看板がきっちり立ってる。 |
すぐに灯台に上がる階段を発見。このあたり一帯の森を「鳩間中森」と言うようだ。
島の最高所。標高30mほどのところに建つ鳩間灯台。海の向こうに見えるのは西表島。 |
上の画像は、右の物見台から撮影した。 物見台は琉球王朝時代の見張り場所で、昭和58年に復元されたものだ。
灯台のあとは、集落の東にあるアンヌカー(東の井戸)をめざした。 こちらは、行き方がわかりにくく、左のような歩きにくいところを通っていく。 |
周囲よりも5mほど石段を下った所に、高さ2mくらいの洞窟がある。この中に井戸があり、それがアンヌカー。 中は真っ暗で、蚊も多かったので、中には入らずにすぐに引き返した。
島を一通り回ったが、船の出港まで2時間ほどあった。左のコミュニティセンターの前に広場があり、そこの木陰で残り2時間を過ごすことにした。 |
休んでいた広場は海のそばでもあった。 1時間半ほど、本を読んだり、少し眠ったりして時間がすぎるのを待った。
船は、時刻どおりやってきて、16時40分石垣に向けて出発。 |
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