2   石 垣 島 日 帰 り

 

 

5時に食堂にでかけて石垣へ
   2日目は日帰りで石垣島を往復する。石垣島では、竹富島の散策と石垣市街での昼食をするつもりだ。

 時間を有効に使いたいと思って、那覇発石垣行は7時20分発の始発を予約している。1時間前に空港に着こうとすれば、ゆいレールの始発に乗車しなければならない。ゆいレールの始発は旭橋で6時4分だ。

 そこで、それまでに朝食をすませようと、宿を5時すぎに出て、24時間営業で有名な食堂、みかどに行ってみた。2000年に初めて沖縄旅行をしたときに利用して以来、16年ぶりになる。
  チャンポンを注文。沖縄でチャンポンは、麺ではなく、ご飯ものだ。肉入りの野菜炒めを卵でとじて、ご飯と混ぜたのが、沖縄のチャンポンだ。

 24時間営業とはいえ、この時間は従業員が少ないのか、出来上がるのにかなり時間がかかった。15分ほど待った。量もかなり多めで、食べるのにも時間がかかった。
 上左  県庁前駅からなんとか始発のゆいレールに乗車することができた。

 上右  那覇空港でもいつのまにか、保安検査場に優先レーンができていた。素早く通過することができてよかった。

 制限区域に入ってからラウンジで休憩。オリオン生ビールをいただいたりして、搭乗待ち。

 左  搭乗機は、じんべいざめを模したじんべいジェット。色はピンクだったが、同じデザインで水色のものもあるようだ。7時20分発。
  50分ほどの飛行で石垣空港に8時10分到着。石垣空港が新しくなってから初めての利用だ。

  以前は、搭乗、降機のさいに飛行機とターミナルの間を歩いたのだが、ボーディングブリッジができている。

 新空港の内装も初めて見るので新鮮だ。外観もとてもきれいだ。国際線ターミナルが小さながらも新設されている。
  上左  乗車した東運輸の路線バス。このほかに、別会社が空港と離島ターミナルの間を直行バスを運行している。こちらは復路で利用しよう。運賃は540円。1日フリーパスや往復切符を買えば、1000円で、すこし安上がりになるが、復路は直行バスに乗りたいので、フリーパスも往復切符も購入しない。8時30分発。

  上右  安永観光の船に乗るなら、260円割引になるというに券が希望者に渡された。

  左  9時15分、離島ターミナルに到着。  
竹富島散策
 上左  離島ターミナルでは出発便の電光表示板がなくなっていた。どうしてだろう。

 9時30分発の安永観光の竹富島行きに乗船。船はかなり大きな船だ。

 上右  バスでもらった割引券のおかげで340円で片道切符を買う。往復だと割引が少しあるが、帰りは、時間によっては、石垣島ドリーム観光の船に乗る可能性があり、片道だけ買った。

 左  15分で竹富島着。港からは、ビーチ行きと集落行きのバスが待機していたので、集落行きに乗車。集落へは200円。 
  上左  集落というバス停はなく、街並み館で下された。帰りの便は、15分前までに電話をかけて予約しなければならないとのことだ。

 街並み館は観光施設ではなく地元向けの公民館。カギがかかっていて、トイレだけを利用。

 上右  民家の赤瓦の上にはシーサーがいる。

 左  あたり一面、赤瓦の民家が並び、道は白い砂が敷いてある。赤と白のコントラストがいい。

    
 上左  なごみの塔。1953年6月25日と彫られている。この上から集落が見渡せ、赤瓦の民家を一望できる。塔の上は狭くて2人だけ立てる。階段は傾斜60度ほどで、段差が大きく、上り下りは結構怖い。

 上右  なごみの塔の上から見た集落。

 左  水牛車で回る観光客。
 上左  沖縄電力の施設だが、周囲への配慮で赤瓦を使っている。

 上右  集落への入口には大きな木があり、根の部分には石垣がある。スンマシャーとよばれ、病魔や凶事が入るのを防ぐためらしい。

 左  西桟橋。1938年につくられ、画像に写っている西表島にわたるために使われたりした。1970年ごろまで使われたが現在は夕陽をみたりする観光地になっている。
 上左  「竹の子」でそばを食べていくことにした。この店は、2008年に利用したので、また立ち寄ってみることにした。

 上右  店内。

 左  そばとジューシーのセット。もずくとミニデザートつき。

 ジューシーは炊き込みご飯のこと。豚肉からだしをとっていて豚肉が入っているのが特徴。

 この店では自家製のピィヤーシを売っていて、前回来た時に買ったものを今も使っている。
 上左  水牛車を出しているのが新田観光。ここで帰りの港行きのバスを予約。水牛車の待合所でバス待ち。

 12時発のバスで港へ。行き帰りともバスは乗客は自分だけだった。

 上右  12時30分発の船で石垣へ。この船は石垣島ドリーム観光の船だったので、行きに往復券を買わなくて正解だった。

 左  乗船した船。行きに比べると、ずっと小さな船だ。石垣まで15分ほど。
辺銀(ペンギン)食堂と石垣島冷菓
 上左  石垣港に着くと、すぐに辺銀食堂をめざす。「辺銀」と書いて「ペンギン」と読む。この店は、石垣島ラー油の製造元として知られ、5色の水餃子が名物料理だ。

 2007年、08年と訪問して餃子をいただいている。石垣にやってきたからには、と久しぶりに訪問。以前の入口は、建物の前の道路に面した部分の右端だったが、今は左端から横に回ったところが入口だ。

 上右  店内の様子も以前とはかなり違っている。

 左  餃子をいただくつもりだったが、ランチセットがあり、そちらにしてみた。メインは選ぶことができ、ジャージャー丼にした。それに餃子3個、アーサ汁、小鉢(この日はマンゴー料理だった)、デザートがついていて、1300円。
   上左  地ビール「石垣島の黒ビール」を飲んでみた。冷えていて気持ちいい。700円。

  上右  餃子3個は白、緑、黄だが、餃子を単品で注文すると10個ついていて、黒と赤が加わる。いずれも野菜をメインにしたものであっさりとしている。これに石垣島ラー油をつけていただく。

  左  最後に、ペン茶が出された。グァバ、レモングラスなどをブレンドした、店オリジナルのお茶のようだ。ペンギンの名をとってペン茶なのだろう。さわやかな感じのお茶だ。
 上左  続いて、石垣島冷菓をめざした。確か、ペンギン食堂のすぐ西の通りを北へ進めばよいと記憶していた。まだかまだかと歩いていると、突然、目の前に店が現れた。

 上右  小学校低学年用の机と椅子を再利用しているのだろうか。少し窮屈だ。

 左  ぜんざいを注文。下に小豆が入っていて、黒蜜がかかっている。

 
 小さな餅も入っていた。結構な量があって、時間をかけていただいた。食べている間に地元客がお持ち帰りでぜんざいを買っていく。

 食後は、あやぱにモールなどを歩きながら、離島ターミナルにある空港行きのバス乗り場に向う。那覇から石垣日帰りは初体験だがかなり忙しい日程だ。やはり石垣まできたからには、食べたいものもまだまだあるし、1泊くらいはしたいところだ。
石垣から那覇に戻る

  

  左  離島ターミナルから空港まで直行バスがあるので、帰りは利用してみる。ノンストップで30分。30分毎に運転されている。運行会社はカリー観光バス。2016年7月からは値下げで片道500円になったという。

  上  14時50分発のバスは、乗客は自分1人だった。大丈夫なのだろうか。
 
 上左  15時20分着。保安検査場を通り、待合室で待つ。

 上右  16時25分発の那覇行きに搭乗。

 左  搭乗機はかつての南西航空の塗装。
 
 下左  機内。

 下右  離島便は飛行機の入口でキャンデーのサービスがあるが、飲物サービスはほとんどなかったと思う。このときは、シークワーサージュースのサービスがあった。



  上  JTAはJALとは別の機内誌を出していて、機内で見ることができる。

  右  那覇着。ゆいレールの那覇空港駅で外国人観光客向けのSIMの自動販売機を見つけた.Micro SIMとNano SIMがあり、そちらも6日有効で4000円。ちょっと高いかな。それに設定は簡単にできるのか気になる。
 
 ゆいレールを小禄で下車。駅と陸橋でつながっているイオン那覇店へ。土産物などをここで購入した。

 買物をすませて、再度ゆいレールに乗って、宿には19時ごろ戻り、1時間ほど休憩。
ジャッキーステーキハウス
  20時すぎに宿を出て、ジャッキーステーキハウスに向った。

 沖縄はアメリカ統治時代にステーキが入り込み、沖縄料理の一角に食い込んでいて、ステーキ専門店が多い。本土に比べて値段の割に量が多い。

 今回は、有名店のひとつで、ネット仲間のshojiさんがよくいらっしゃるジャッキーステーキハウスが気になって行ってみることにした。ここも老舗で1953年の創業だという。
 
 外から見ても客であふれかえっていたが、中に入って、あまりの多さに唖然。そして、カウンターの表示を見て、ガァ〜ン。待ち時間90分だという。

 このとき20時30分。90分ということは22時か。ま、いい。ゆっくりしようと、横に置いてあった待ち客リストに名前を書く。今、呼び出されてるのが左側の紙の左の列で、名前を書いたのは右側の紙の右の列だった。ちょうど、入口近くのベンチに座っていた客の順番がきて、座ることができただけでもよかった。
 
 レトロ感あふれるメニュー。ほかに紙に印刷された写真入りのメニューもあり、人気No1はテンダーロインステーキ、No2はニューヨークステーキ、No3がハンバーガーステーキだという。テンダーロインとニューヨークは、ニューヨークのほうが脂身が多めだということだ。せっかくだからということと、脂身が苦手ということでテンダーロインステーキのLを注文することにした。
 
 沖縄らしいと思うのは、メニューの中にスキヤキや泡盛があることか。スキヤキは、肉と野菜の鍋ことで、本土のもととは異なる。ABC3種のランチがあるのも沖縄的だ。
 
 店内は、昔の食堂って感じでレトロ感あふれている。満席であるが、結構回転率が高い。これだと、40、50分くらいで席にありつけそうだ。

 席があいて客が呼ばれるたびに、何番何人という声がするのだが、このとき外国人なら、何番何人、英語です、となること。英語対応の店員がいるのだろう。3組に1組以上は英語だった。外国人は、東洋系と西洋系が半々で、街中でみるより西洋系の割合が高い。米軍関係者にも人気があるのかもしれない。
 創業当時の写真だろうか。場所は現在とは別だという。

 下左  Aサインマーク。AはapprovedのA。衛生状態もよくなったころだけに、基準をクリアした店として、米軍人に利用を許可するということだろう。4つの隅のマークは陸海空軍と海兵隊かな。番号14ということは、かなり若い番号で老舗であることの証しでもあると思う。沖縄復帰とともに意味のなくなった証明だが、老舗であることを示す役割は今も果たしている。

 下右  40分待ちで席につけ、テンダーロインLと生ビールを注文。生ビールが先にやってきて、のどをうるおす。
 ステーキが焼き上がる前に、サラダ、スープ、パンが運ばれてきた。ステーキは少し時間がかかるようで、先にこれらをいただく。

 スープは一見、ポタージュかクリームシチューのように見えるがどちらでもない。独特な味がするスープだが、1回いただいただけではよくわからない。

 パンかライスでパンにしたのは、今回は、ステーキをいただいたあと、そばを食べに行きたいと思っていたので、量が少なそうなパンにしたわけ。
 
 そして、やってきたステーキ。Lは250gだという。確かに脂身がほとんどなく、食べやすそうだ。 タマネギとポテトがついている。

 下左  ミディアムで注文。外側はよく焼け、中はレアに近い感じ。柔らかくてよかった。

 下右  席の横には、具志堅用高が世界チャンピオンになったときの記念の泡盛が置いてあった。

 ステーキと生ビールあわせて3000円。クレジットカード不可だったが、消費税込みの値段表示だったので、小銭が多くならずよかった。
 
 
丸安そばが移転
 2000年に初めて沖縄にきたときにやってきた丸安そば。半分屋台のような感じで、調理は建物内だが、食べるのは屋外につくられたカウンター。東南アジア的な雰囲気に満ちた店だった。

 また行こうと思っていたが、2016年2月に閉店してしまった。でも、近くで再オープンしたという情報も得て、行ってみることにした。以前の店はバラックだったが、その面影はない。

 でも、道路に面したカウンター席もあり、その部分だけは、以前の様子に似ている。ただ、新しい店は屋内の席がメインで、冷房のきいた屋内に入った。屋内のカウンター席に座った。
 
 
  上左  最初は場所がよくわからなかったが、○に安のネオンでわかった。でも店の雰囲気はかなり違うなぁ。

 上右  食券の自動販売機もボロボロのものから新しいものになっていた。

 左  選んだのは、もやしそば。もやし炒めが大量に乗っている。ステーキを食べた後だが比較的あっさりしているので食が進んだ。紅しょうがが置かれていて、トッピングしていただく。
 
 
 上左  以前、丸安そばがあった場所に行ってみた。丸安そばのずぐ近くにあった農連市場は全部が解体され、更地になっていた。丸安そばは、農連市場の外ではあったが、市場の再開発とあわせて再開発のエリアに入ったようだ。丸安そばもだが、農連市場は沖縄の中でも一番、東南アジアの香りのするところだったので、再開発のあと、どのような商業施設ができるのか気になる。

 上右  再開発のための工事の看板。4年ほど沖縄から遠ざかっていたが、もう少し、1年でも早くきていればなと少し悔やまれる。

 左  コンビニでオリオンの夏季限定版のビールを買って帰り、宿で飲む。ゆいレールの始発より早く出発し、ゆいレールの終発近くの便で宿に戻るという、長かった一日が終了。
 

 

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