6日目  ウ プ サ ラ 氷 河

 

スペガッツィーニ氷河
 この日は、ホテルで朝食をとったあと、ウプサラ氷河とスペガッツィーニ氷河への日帰りツアー。

 この日のツアーは、ずっと船に乗ったままの観光で、展望台などで下船することはない。楽と言えば楽なのだが、本当は下船したいのだが。
 
 ツアーバスは7時30分にホテルにやってきて乗車。前日にペリト・モレノ氷河に行った時と同じ道を通るのだが、1時間ほど乗ったところで下車。

 観光船が出ているプンタ・パンデーラ(パンデーラ港)に到着。いろいろな旅行会社のツアーが同じような時間にあるようで、港は混雑している。
 
 船は双胴船(カタマラン)で、2隻の船の上に広い甲板を広げたものだ。港の出発は9時。

 船が移動するのはアルヘンティーノ湖。ウプサラ氷河もスペガッツィーニ氷河も、前日に行ったペリト・モレノ氷河もアルヘンティーノ湖に滑り落ちているのだ。この湖は氷河の浸食でとても複雑な出入りがあり、湾の中を入って氷河を見に行く。
 
 出港してから1時間ほどあったころ、氷河のかけらが浮かんでいるのを目撃。いよいよ氷河が近づいてきたようだ。
 
 しだいに浮遊する氷河の断片の数が増え、大きさも大きくなっていった。
 
 この日は曇っていて、気温が低く、走行に伴う風もあって、撮影のために甲板に出ても、あまり長く出ているのはつらかった。温度表示を見ると4℃であった。
 
 出発後1時間半ほどでスペガッツィーニ氷河の先端部分に到着。

 この氷河は、急傾斜で湖に落ち込んでいるのが特徴。氷河の高いところもよく見えた。流れ落ちる滝が瞬間冷凍で固まったような感じだ。
 
 氷河に一番近づいたところから撮影。ところどころで氷が落ちていて、大崩落を期待していたのだが、船が近くにある間は、崩落がなくてちょっと期待はすれだった。とはいえ今回の旅行で見た氷河の中では、一番迫力があった。
ウプサラ氷河
 スペガッツィーニ氷河のあと30分ほど乗船してウプサラ氷河に着いた。

 残念なことに、氷河の上部が雲で覆われてて、何も見えなかった。最前面は見えているのだが、その背後に、山から流れ落ちる氷河があるのだが、、、

 スペガッツィーニは急斜面で迫力があったのだが、ウプサラは高さはそれほどじゃないけれども、幅が広いのだ。それが見えないのが残念だった。
 
 ここでは、最前面で崩落を見ることができた。写真で前面に三角形に見えるのが、崩落した氷。まもなく水面に拡散していった。

 この氷河はパタゴニアで最大、つまり南米大陸で最大の氷河だ。長さが60kmほどあるという。だが、最前面しか見えなかったので、そんな大規模な氷河とはわからなかった。
 上の写真と同じ場所なのだが、崩落で落ちた氷が広がり、三角形の部分がなくなっている。
 
 一向に雲はなくならず、帰途についた。
 港に戻る途中、何という鳥かわからないが、大群で移動してた。
 港には15時30分に戻り、カラファテのホテルには17時に帰ってきた。

 昼食は食べなかったのでお腹がすいた。アサードが自慢だというレストランに行ってみた。
 
 
 上左  飲物は赤ワイン。アルゼンチンのワイン処であるメンドサ産のもの。

 上右  肉が焼けるまでの間サラダバーをいただいた。
 
 左  ステーキが焼けてきた。肉だけ皿の上に置かれて、ほかに何もないのがアルゼンチン流のようだ。
 ちょっと食べたりなかったので、あばら肉を焼いたのも注文。

5へ   パタゴニアのトップ   ユーラシア紀行のトップ   7へ