3 ポ ル ト 2日目
|
市場と地下路面電車 |
ホテルB&Bは、ホテル料金に朝食が含まれていない。ホテルの朝食は大体想像できたので、前日にホテルに戻ってきたさい、近くのパステリアで菓子パンと飲物を買っておいた。一緒に、水なども買った。 この日はともかく、翌日は朝食がないおかげで早朝にホテルを出発する計画をたてることができた。朝食がついていると、パスするにはちょっと抵抗があるので。ただ、普通に朝食をとりたい場合は、ホテルでとらないと、カフェの開店が遅いので不便な街だとは思った。 |
時差と疲れのためか、目覚めたのは9時。パンの朝食をすませてホテルを出発できたのは10時を回っていた。旅先では早朝から出かけることが多い自分としては珍しい。 まず向かったのはポリャオン市場。周囲を建物で取り囲まれていたので、建物の中に市場があるのだと思っていたら、建物は日の字形になっていて、通路は透明なビニール製の板の下にあり、とても明るい。 下左 日の字型の内側。2階から撮影しているが、傾斜地にあるため、裏口は2階にある。 |
下右 市場に近いアリアドスからドウロ川を渡ってすぐのジャレディ・ド・モーロまで1km少しだが地下鉄に試乗してみた。ホームに行って驚いたのは線路とホームの差があまりないこと。地下鉄といっても、路面電車が都心部で地下を走るという地下路面電車だったのだ 左 やってきた電車はとても新しい。最近よく見かけるLRT(ライトレールトランジット)で、都心区間は地下鉄で、少し郊外に出ると地上を主に専用軌道で走るものだ。3両編成が2編成の合計6両の路面電車としては堂々たる編成。 |
上左 車内風景。 上右 ドウロ川をドン・ルイス1世橋の上を走って渡る。走るそばを歩く人もいる。それにしても、地下鉄が橋の一番上を通るとは驚きだ。 左 ドン・ルイス1世橋を渡ってすぐのジャルディ・ド・モーロで下車。
|
ポートワインのワイナリー |
電車を下りたあと、すぐそばの展望台からドウロ川を眺めた。 手前の赤い屋根の建物はワイナリー。川向こうがポルトの市街地。ドウロ川の南側にはたくさんのワイナリーがあって、ポートワインを醸造している。 |
ドン・ルイス1世橋も一番上のレベルの目線で見ることができる。この橋の上を歩いて往復すればよかったのだが、もう正午近くだったので、先を急いで歩かなかったのが、ちょっと悔やまれる。 |
上左 ドウロ川の川べりに下りるのにロープウェイを使った。 上右 ワイナリーの屋根の上を通って下っていく。手前に見えているのが、あとで訪問したサンデマン。 左 ロープウェイの下の駅。 |
数あるワイナリーの中でも大きな工場であるサンデマンのワイナリーを見学した。 |
見学はガイドツアー方式。しばらく待ってからの見学だった。一番近い時間帯のツアーがフランス語だったので、時間の関係で何もわからないけれどもフランス語ツアーを利用。30分ほど酒蔵の中を見て回った。 |
最後にはお楽しみの試飲。 |
路面電車でドウロ河口へ |
ワイナリーの見学を終えるともう昼をかなりすぎていた。ワイナリーの並ぶ通りで昼食をとることにした。 レストランの1つに入る。もっとも店の外の通り沿いだが。旧市街地が丘全体を覆っていることがよくわかる。 下左 タコのサラダ。タコを焼いたものとタマネギ、香草をビネガーであえてあった。この日はちょっと疲れていていたのだが、食がすすんだ。 |
上右 ワインつきというので注文したのだが、残念ながらグラス1杯。ちょっと物足りなかった。すぐそばにワーナリーがあるのだから、もうちょっと飲みたかったけど、お昼なのでこれで辛抱。 左 食後はドン・ルイス1世橋の下の段を歩いて渡った。 |
サンフランシスコ教会の前からドウロ川の河口まで走っている路面電車が出ている。レトロな路面電車だ。この電車でドウロ河口まで行ってみることにした。 |
路面電車の車内。乗っているのは観光客ばかり。運賃が2ユーロと高く、地元客の足にはなっていない。バスは0.85ユーロなので、地元客はバスに乗るのだろう。おまけにバスのほうが本数が多い。 下左 終点で下車。ドウロ川の河口まで歩いて20分ほど。海中に伸びた突堤の上をどんどん先端に向かった。 下右 ようやく先端に到着。 |
ドウロ川の河口付近。上流側を見たところ。 |
河口の先には大海原が広がっている。 ポルトガルの語源は、ポルトのカレ。「ポルト」はずばり港。穏やかなという意味のラテン語は「カレ」。現在のポルトのあたりは、交易の拠点として栄え、「ポルト・カレ」と呼ばれたが、それが「ポルトガル」の語源だ。 この河口から帆船が外洋へ出て、アフリカへアメリカへと向かった行ったことを想像しながらいっときをすごした。 |
市内への戻りは市内バスを使った。 |
バスの到着地はサンベント駅のすぐ近く。ここからホテルに歩いて戻った。途中、飲物や翌日の朝食にするパンを買った。 ホテルに戻ると猛烈に眠くなってきて、しばらく睡眠をとった。 |
ヴィーニョヴェルデとタコのグリル |
ホテルで2時間ほど眠ったあと、夕食に出かけた。この日行ったのは、「アバディア・ド・ポルト」。マンションの1階の一角に入口があるが、この建物の1階のかなりの部分が店舗になっていて広い。 下左 ワインはヴィーニョヴェルデの赤を注文。 ヴィーニョヴェルデとは、若いぶどうから作られるワインで、白の場合、やや緑がかっているところからついた名だ。でも赤も結構多いようで、今回の旅でヴィーニョヴェルデが飲めた店のすべてで赤も置かれていた。少し発砲して、さっぱりしたワインで自分好みで、ポルトにいるというのにポートワインじゃなく、ヴェーニョヴェルデを注文。赤を注文するのに、ヴィーノヴェルデ・ティントと言って通じたのだが、そんな言い方でよかったのかなぁ。 |
|
上右 保冷剤がまかれておたので、はずしてラベルを撮影。フランスでは赤ワインはほぼ常温で出されたので、冷えたほうがいい自分は白を好んで注文したのだが、ポルトガルでは入った店のすべてで赤でも冷やされていた。気温が高いからかもしれない。 左 魚のスープ。魚はすりつぶしてって、固形では魚の身は入っていなかった。どろっとした感じのスープ。 |
メインで注文したのは、タコのグリル。この日は昼食でもタコを食べているので、ちょっと迷ったのだが、タコはあまり一般的じゃないかもしれないと考え注文した。実際、この後
に入ったレストランでも、タコのメニューを出しているところは少なかった。 ガーリックとバターで炒めてあり、和風のタコ料理とは一味違う。吸盤の部分を剥ぎ取って料理してあった。 |
料理が運ばれて来た皿。ここから別皿に入れてくれた。今回の旅でここまで丁寧にしてくらたのはこのレストランだけだった。 メイア・ドーセ(半人前)で注文したが付け合せの野菜やポテトなども食べきるともう満腹で、デザートも頼もうと思っていたが頼まずじまいに。 このあとホテルに戻り、ポルト2日目を終了。 |
|