6  ナ ザ レ

 

 

ナザレへバス移動

 

 

 

 

  コインブラのホテルは朝食つきだった。シンプルだが美味しい朝食で満足。ナザレ行きのバスは9時40分発なので9時まで部屋でゆっくりすごした。

 コインブラのバスターミナルはホテルから10分ほど。うっかりすると見過ごしてしまいそうだ。バスの出口に気づかねば、ターミナルの入口は小さいので気づきにくい。すぐに切符を買って乗場へ。
 9時40分発なのだが、なかなかバスがやってこず、ひょっとして乗りそびれたのかと心配になった。5分ほど遅れてようやくバスがやってきたが、ナザレ行きではなく、別の行先。尋ねてみると、ナザレはこのバスでいいというので乗車。

 下左  バスは途中でかな

り停車。ナザレの近くで高速道路を下りた後も、ナザレとは逆方向のアルコバサに立ち寄った。iphoneでバスの位置を見ていたので、寄り道していることなどはよくわかった。

 
 上右  11時30分ごろナザレに到着。ところが、バスターミナルではなく路上で下ろされた。アレレという感じ。バスターミナルの隣のホテルを予約していたのだが、せっかくの予約が意味がなくなって残念気分。下ろされたところがどこかわからなかったが、iphoneの地図機能を使って何とかホテルに たどりつけた。それでも、途中迷ってしまい、近道をたどれば5分でいけるところを15分かけて歩いた。

 左  バスターミナルは工事中であった。

 工事中のバスターミナルの隣に予約していたホテルはあった。泊まるのは「プライア」。

 12時前についたので、部屋にはまだ入れないかもしれないと思っていたら、その通りで、15分ほど待つように言われた。まだ掃除ができていなかったのだろう。

 それで先に昼食に出かけることにした。荷物を預かってもらって外出。

ナザレで昼食&ビーチ散歩

 昼食に向かう前に先ほど下車したばかりの路上のバス停に戻った。今度はホテルから5分で到着。先ほどは、バスターミナルではない路上で下ろされてしまい、予定とは違っていたため、ホテルにどう向かえばいいかが気になって、翌日のリスボン行きのバスの時刻を調べるのを忘れてしまったのだ。先ほどはバス停のそばに仮設の切符売場があったことに気づかなかったが、切符売場があることがわかり、そこで翌日のリスボン行きのバス時刻を聞いておいた。
 
 上左  いったんホテルの近くまで戻って、昼食をとるレストラン探し。何軒か見て回り、結局「ローザ・ドス・サントス」へ。路地裏の細い通りにある店で、屋外の席についた。

 上右  飲物はハウスワインの白。

 左  料理がやってくるまで、パンをワインとともにいただいて待った。

 注文したのはクロダイのグリル。タイ科だけあって、骨がかたく注意して食べたが、身が引き締まっていてうまい。普通のタイと同じような味であった。

 13時半にホテルに戻り、部屋に入る。広く、フローリングが真新しい。窓を開けるとすぐ下にメルカド(市場)が見える。

 しばらく部屋で休憩。ネットを試してみたがうまくつながらず、外出の際に尋ねてみると、無料だがロビーでだけ使えるとのこと。これでは少し使いにくい。

 14時に外出。海岸に出てみる。ホテルから5分ほどで砂浜に出られる。ナザレは一大ビーチリゾートで砂浜にはビーチパラソルが林立している。

 ナザレはさびれた漁村をイメージしていたのだが、全然違っていたことに驚いた。ガイドブックには浜辺で地引網を引く写真が掲載されているが、もはや地引網などやっていないのではないかと思われる。

 ビーチに接する通りを歩いて、丘の上に上がるケーブルの乗場に向かった。通りには土産物屋が軒を連ねている。

 丘の上はシティオ地区で見どころが集まっている。画像の右に写っている直線がケーブル。

 広いビーチにはおびただしい数の更衣場兼日除けテントが並んでいる。よく見ると使われていないテントが多い。

崖の上の街

  シティオ地区に行くにはケーブルを利用する。ケーブル乗場はかなりの混雑で15分くらい並んだ。

 ケーブルは新しく、昼間は本来は15分おきの運行だが、この日は多くの客があって次から次へとピストン運転していた。

 切り立った崖をケーブルカーが一直線に上がる。ナザレの街と海がよく見える。とても急斜面で多少怖い。
 
 上左  崖の上に上がり、最初にメモリア礼拝堂へ。とても小さい礼拝堂だ。ここで聖母マリアの奇跡がおこったという。馬に乗って狩をしていた人がここで海に落ちかけたが、聖母マリアが現れ、馬が逆戻りし、助かったという。

 上右  礼拝堂内のマリア像。

 左  展望台から見たナザレの街。

 

  

 

 

 

 

 

  上  展望台の近くにあるノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会。

  右  祭壇の横から裏に続く通路はアズレージョで覆われている。ここを通り祭壇のマリア像にたどり着く。8世紀に西ゴート王ロドリゴがロマノという僧とシティオにやってきたとき、イエスの生誕地、イスラエルのナザレでつくられたマリア像を携えていたのが、ナザレの名の由来だが、そのマリア像がこの像らしい。

 八百屋の店先では猫は昼寝中だった。

 

 

 

 

 

 

  上  ナザレの闘牛場。

  右  8月11日に闘牛が行われるという。ここの日は8月9日。う〜む、あと2日。2日後にナザレ泊だたったら必ず見に行ったのだが。

  上左  白い家が並ぶ路地裏。

  上右  扉が青い色の家もあり、モロッコのシャウエンやチュニジアのシティブ・サイドを思いさせてくれる。

  右  ケーブルの駅へ。下りるときも長い列ができていて、15分ほど並んだ。

  下りのケーブルから見えたナザレの街と海。

別の展望台と夕食

 丘から下りてホテルへ。ビーチに面した通りを再び歩く。かなり太陽が低くなってきた。歩きながら、ホテルの前を通過し、さらにペデルネイラ地区にある別の展望台に向かうことに決めた。

 下左  ペデルネイラ地区も丘の上にあるのだが、歩いて丘に上がらねばならない。

 下右  街は人通りがなく静かだ。

 
 ホテルから20分ほど歩いてミゼリコルディア展望台に到着。ケーブルで上がったシティオ地区の展望台とはまた違った眺望だ。

 画像右端の丘の上がシティオ地区だ。結構たくさん歩いたものだと自己満足。画像左端の真ん中に高い建物が写っているがこれがプライアホテル。

 展望台のそばにはミゼリコルディア教会が建っている。中にも入れたので、中にも入った。

 いったんホテルに戻って、少し休憩。

 上左  夕食のラストランを求めて歩いていたら、イワシを焼く臭いがして、その店に近づいていった。そこは、何と昼食をとったレストランの裏手だった。昼食時のことを覚えてくれていた店員がいたので、再度、食事をとるようにすすめられ、ここで食べることにした。裏手にも座るスペースはあったのだが、表側の昼食をとった店に案内された。

 上右  まずはハウスワインの赤とともにパンを食べる。

 左  注文したのは海鮮リゾット。

 ポルトガル風の雑炊だ。魚介類の具がたくさん入っていた。ただ、ナイフとフォークだけで食べるのは食べにくい。皿にすくうための大きなスプーンがあったのだが、それを使ってスープをいただき、やがてご飯もそのスプーンでいただいた。

 結構な分量が入っていて、満腹になった。はじめはデザートもいただこうと思っていたのだがお腹がいっぱいでデザートを食べるにはいたらなかった。

 ホテルの前まで戻ったあと、そのままビーチ横の道路まで行ってみた。かなりの人出があり、にぎわっていた。
 パフォーマンスをする人や屋台の店舗を見て回った。

 そのあと、ホテルに戻り、一夜をすごした。