7  エ ヴ ォ ラ

 

 

ナザレからリスボン乗継でエヴォラへ

 

 

 

 

 左  プライアホテルは7時から朝食。時間になってレストランへ。温かい卵にパンも焼くことができてよかった。

 上  フルーツもしっかりといただいておいた。

 バスは9時15分発だが、早めにチェックアウトし、ホテルのまん前にあるメルカドの中を通ってバスターミナルへ向かった。

 メルカドは明るく、通路もきれいで、換気もよく、変なにおいもしていなかった。肉屋や魚屋のところもきれいで気持ちよいメルカドであった。

 

 

 
 上左  画像の左手にある切符売場でリスボンまでの切符を買い、バスを待つ。定刻より少し遅れてバスが到着。他の街からやってくるのだが、ガラガラであった。

 上右  いろいろと寄り道をするバスだったが2時間少々で、リスボンのセッテリオスのバスターミナルへ。 思ったよりも小さなバスターミナルで驚いた。バンコクなどと比べて、かなり小さい。

 電光掲示板を見ると11時30分にエヴォラ行きのバスがあり、まだ5分ほど余裕があったが、発券されたのは12時発の切符。

 発車まで30分あるので、まずは昼食。切符売場そばの売店で、コロッケなどとビールを買って昼食にした。

 右端のコーナーで買いたいものを言ってその分のお金を払ってレシートをもらい、次に左側の売場でレシートを見せて品物をもらう仕組みだった。

 しかし、言葉がわからない自分の場合は、左側の売場で指差して、品物を先に紙袋に入れてもらい、お金を払うことになった。

 

 

 

 

 

 

 上  コロッケなど揚げ物各種。これが昼食。

 右  飲物はポルトガルに来て初めてビールにした。

 
 上左  発車の5分前にバスに乗り込む。

 上右  エヴォラまではノンストップだが、その後、スペイン国境のほうに向けて小さな街に止まっていくバスだった。

 左  発車後10分ほどすると、テージョ川を渡る4月25日橋を通った。

 13時30分、エヴォラのバスターミナルに到着。

 翌日はエヴォラ近くの小さな街へ行こうと時刻表とにらめっこしたが、翌日は日曜日で、何と数多くの路線では日曜日のバスの運行がないことが判明。バスがあれば、モンサラーシュに行きたかったのだがあきらめて、代わりにエストモリスとエルヴァスに行くことにした。しかも、これらの街へも午前中はバスがなく、今下りたばかりのバスに乗っていかねばならないこともわかった。このあと、ホテルへ。

パイプオルガンを見にカテドラルへ

   バスターミナルから予約していたホテルまでは1kmほど。歩いてもたいしたことがないと思って、荷物をゴロゴロさせながら歩き始めた。

 500mくらい歩いて、どちらの方向かなと地図を見てもよくわかない。iphoneで確かめてみると市街地とは逆方向に歩いていたことが判明した。500mを逆もどりし、さらに500m歩いて、やっとこさ市街地の入口にたどり着いた。前日のナザレまでとはうって変わり、猛暑。35度ほどの気温でまいった。これならタクシーでホテルに直行したほうがよかった。

 ホテルへはさらに500mほど歩くのだが、今度はホテルに向かう路地のところを行き過ぎてしまって、街の中心の広場まできてしまった。それで、行き過ぎに気づいて300mほどまたまた逆戻りした。見過ごしていた路地を発見したが、結局1kmのところ2.5km以上歩いたことになる。それも猛暑のうえ、日陰の少ない炎天下を。

 ホテルは「ベストウエスタン サンタ・クララ」。古い屋敷を改装したホテルだ。単独ではやっていけず、ベストウエスタンのチェーンに属したのかもしれない。

 部屋に落ちつくともう14時半が近い。炎天下を歩いてかなり疲れたので、15時までシェスタをとることにした。

 一休みしたあと街歩き開始。エヴォラでどうしても行きたいのは、天正少年遣欧使節が弾いたとされるパイプオルガンが残されているカテドラル。

 カテドラルに行くために、先ずは街の中心にあたるジラルド広場へ。先ほど、ついこの広場の近くまでやってきたところだ。

 
 

 上左  ジラルド広場からカテドラルに向かう路地。

 上右  カテドラルに到着。2つの塔の一方には青い塔、もう一方にはいくつかの小さな塔が一番上にたっている。入口はどっしりとしている。入ると入場券売場があり、聖堂内のほか屋上と回廊に入れるセット券を購入。

 右  屋上からの眺め。エヴォラはアレンテージョ地方の中心都市。だが眺めたところ、さほど大きくはない地方都市で、高層ビルは見られず、少し行けば郊外に出るって感じだ。

 

 上左  屋上から下りる途中、2階の部屋に入った。ここではパイプオルガンに手が届きそうな感じだった。このオルガンを天正少年遣欧使節の伊東マンショと千々石ミゲルが弾いたとされる。時間を超えて、同じ場所でオルガンを弾いている少年を連想できた。

 信長の時代にオルガンがどうして弾けたかというと、日本を出発後、マカオでポルトガル行きの船に乗るまでに1ヶ月をすごしたという。この間にオルガンの練習をしたといわれる。

 上右  2階から見た聖堂内。左下に写っているのがパイプオルガン。

 左  聖堂の横の回廊。天井が変わった形になった回廊だ。この横には中庭がありオレンジの木が植わっていた。あと、宝物館も入った。

  最後に聖堂へ。入場券売場のところでは、券を買うと、ロープがはずされ中に入れる。自分は先に屋上などに行ったのだが戻ってくるとロープをはずしてくれて聖堂に入ることができた。

 画像は聖堂の奥の祭壇の内部。聖堂内では椅子に腰掛けしばらく休んでから外に出た。エヴォラへやってきた目的を果たし、あとはぶらぶら街歩き。

猛暑の中を街歩き

  カテドラルの周辺は歴史的な建造物が集中している。

 まず、ディアナ神殿へ行ってみた。月の女神ディアナにささげられたローマ時代の神殿。

 周囲には歴史的な建物が多いとはいえ、この神殿だけは時代が違いすぎて浮いた存在だが、エヴォラが古い時代からの町だった証でもある。

 ディアナ神殿の右側に写っている建物がエヴォラ美術館だが特に関心がなくてパスした。

 次にロイオス教会へ。ディアナ神殿の横にある。ディアナ神殿の画像の左側に写っている建物がロイオス教会。 ロイオス教会と次に訪れるカダヴァル公爵邸の共通券を買って入場。

 この教会に入ってびっくりしたのは、聖堂の壁の全体がアズレージョでつくられていたこと。 ただ、同じような絵柄がほとんどでじっくりみると、ちょっと残念な感じでもあった。

 
 上左  ロイオス教会の入口を入ったところの内側に屋外レストランへの通路がある。カダヴァル公爵邸へは、このレストランの敷地を通って行かねばならない。ちなみに、テントの上に見えている白い建物が公爵邸。

 上右  屋外レストランの横に2階に上がる階段があり、そこを上がって公爵邸に向かう。

 左  公爵邸の内部。とてもきれいに展示されていて、いたるところピカピカにしてあって気持ちがいい。

 
 上左  少し歩いてエヴォラ大学へ。入口がよくわからずじまい。あるいは土曜日の午後だったので閉鎖されていたのかもしれない。

 上右  あとはぶらぶら街歩き。歩いている人はほとんどいない。 なにしろ暑くて、暑くて。ポルトガルでは、このあと一番南部のファーロにも行くのだが、一番暑かったのはエヴォラであった。

 左  ジラルド広場の近くに戻ってきた。幸いアーケードがあったので、その下を歩いた。この広場が街の中心なので、このあたりまでやってくると人が多い。

  あまりの暑さに飲物を買いに小さな店に入った。ガラナがあったので飲んだ。ブラジル原産の実からつくってあり、コーラに似た味である。ブラジルとの結びつきが強いから飲まれているのかな。

イカ天が激ウマ

 
 上左  8時をすぎ少し涼しくなり、夕食に出かけた。ホテルから5分ほどの「ア・チュパーナ」に行った。

 上右  店内ではカウンター席に座った。ビールサーバーのようなのがあったのだが、あとでワインサーバーだとわかった。

 左  飲物はハウスワインの白。ワインサーバーから注がれた。デザートの入った冷蔵庫が目の前にあり、食べてみたいのがあったので、それろ食べるために前菜とパンは下げてもらった。

 注文した料理はイカ天。もっとも注文する前には、イカ天とはわからなくて、イカをカラ揚げしたものだと思っていた。

 料理が運ばれて、びっくり、まさにイカ天だったのだ。カラ揚げじゃなく天ぷら。ほどよく衣がついていて、日本の天ぷらと同じだ。日本のイカ天と違って、リング状のイカを天ぷらにしてあるのが日本のイカ天と少し違う。メイアドーセで注文したのだが、どうみても二人前のイカ天。

 そして皿の両端にはポテトサラダが山盛り状態。これまた二人前の量。

 あと、別皿で野菜サラダ。それにしてもすごい分量のイカ天。でも、飽きることなくイカ天を完食した。

 柔らかいイカであったのもよかった。ポルトガルのイカ天がこんなに旨いとは思ってもみなかった。白ワインにもとてもうまくあった。

 イカ天を完食したあと、食べたかったデザートを注文。これまた旨いアイスクリームであった。食事に大満足してホテルに戻り、エヴォラ1日目が終わり。