日目  ジ ブ ラ ル タ ル

 

 

   ホテル・オクタビアの部屋からは、アルヘシラスの鉄道駅がよく見渡せた。

 画像の左下に赤っぽい屋根が写っているが、これはバスターミナルからバスが出る場合の出口である。       

 

 

 

 一方、港の側を望遠を最大にして撮影したのが右。写っている船が、前日、セウタに行くのに使ったタイプのフェリー(タンジェに行くのかもしれないが)。

 この日は8時30分のラ・リネア行きのバスに乗ってジブラルタルを目指す。しかし、このホテルは朝食は8時からと遅かった。レストランが開くのを待ち構えていて、急いで食事。

 ビュフェ式だが、スペインらしく、生ハムもあった。食べ終わったのは8時20分。

 食事後すぐに部屋に戻り、荷物を持ってホテルの玄関からいったん外の道路に出て、すぐにホテルと同じ建物のバスターミナルの入口から入った。

  8時30分のバスには1分前に飛び乗った。これを逃すと30分またなばならないから、何とか乗ろうと急いだ成果があって、乗りこめた。  

  

 

 

 

 45分ほどでラ・リネアに到着。住宅地のど真ん中にある、小さなバスターミナルだ。ここがジブラルタルの入口? と思ってしまうようなこじんまりした建物だ。

 実際、バスターミナルを出たほんの一瞬、自分はどちらに歩くべきなのか迷った。

 でも、1秒後、岩山が目に飛び込んできて、すぐに方向がわかった。

 ほんの少し、高層住宅に囲まれた中を歩くと、国境の前の大通りに出た。そこを渡ると、その先には国境ゲートがあった。ゲートはスペイン側のものと英国側のものが続けてあって、手前にはスペイン国旗、向こう側には英国国旗とジブラルタル旗が立っている。

  歩いて国境ゲートを越えると、そこは英国領ジブラルタル。スペインとは別の国だ。お金はジブラルタルポンド。英国ポンドと等価だが、使えるのはジブラルタルでだけだ。一方、ユーロも使える場合がほとんどで、両替しなくても不便なことはなかった。(ただし、為替レートを考えると、両替したほうがよかった。) 

 

 

 

 少し歩くと、中心の市街地方面に向かうバス停があった。2階だてのバスがあるのが英国らしい。自分は、空港の滑走路を歩く体験をしたかったので、バスには乗らずに歩いた。

  バス停から少し歩くと空港にさしかかる。飛行機が離着陸する時には、道路を閉鎖するという有名な空港だ。左の画像で、赤白の棒が写っているが、これが動かされて交通を遮断するのだろう。  

 

 

 

 

 ちょうど滑走路にさしかかったあたりを撮影。滑走路を歩くなんてなかなかできない体験だ。

  まさに滑走路。

 

 

 

 

 

 

 空港を越えたあとは、ひたすら繁華街めざし歩いた。15分ほど歩いて、ジブラルタルの中心といえるエリアに到着。古い建物が多いが、埋立地などには真新しいスタイリッシュな建物も。

 

 ケースメイツ門から城壁の中に入った。  

  

 

   

 

 

 

 ケースメイツスクエア。ジブラルタルで一番大きな広場だ。

 メインストリート。(メインストリートというのが道路名なのだ。)そして、この道がジブラルタルのメインストリートだ。 

  ジブラルタルは自由港で街全体が免税店。それで、高級品の店が軒をつらねている。

 

 

 

 

 両替店もあちこちにみられる。

 英国国教会の教会。  

 

 

 

 

 

 

 ジブラルタル博物館。1930年代にジブラルタル海峡で難破した船から出たミイラが漂流し、そのミイラも展示されていた。あと、昔のジブラルタルの写真などが興味深かった。

  市庁舎。

 

 

 

 

 

 

 ロープウェイの下の乗場に到着。はじめは往復するつもりだったので、往復券を買ったが、結局、片道しか使わなかった。(値段は、片道と往復であまり変わらない。)

  ロープウェイの車内から撮影。

 

 

 

 展望台からの眺め。

 同じく展望台から。

 空港の滑走路が見えている。

  岩山には猿が住んでいる。この猿、びっくりするほどのワル猿なのだ。観光客の髪の毛を引っ張っている。客の捨てたお菓子を拾った猿めがけて、別の猿が突進し、お菓子をかさらっていったのにはびっくり。 

 

 

 

 こういうほほえましい姿も少しは見せてくれるが、全体としては暴れ猿って感じだ。

  展望台の北側のピーク。 

 

 

 

 

 

 展望台の東側は急斜面が海岸まで続いている。海岸沿いの道路はない。

  岩山の中の遊歩道。たまにワル猿が出没するので、気が抜けない。 第2次大戦時の砲台があるというので行ってみることにした。

 

 

 

 

 

 O’HARA砲台。山頂近くにある巨大な砲台。

 その砲台の中。  

 

 

 

 

 

 

 砲台の下には巨大ディーゼルが。

 この砲台からはジブラルタルの南端が見える。
 このあと、ロープウェイの上の乗場に戻ればよかったのだが、もう少し行ってみようということで、セント・マイケル洞窟をめさすことになった。

 そして洞窟に到着。その入場券は、他の(先に行った砲台は別だったが)観光地と合わせた券だったので、他も行くことになった。

 それにしても、岩山の中に大きな鍾乳洞があるとは、びっくりした。

  さらに、岩山の一番北側には、18世紀に英国を迎え撃ちためにスペイン軍が掘ったトンネルがあった。ところどころ穴があいていて、そこから大砲を撃った。 

 

 

 

 

 

 岩山の中が要塞のようになっているとは思いもしなかった。帰りに平地から岩山を見たら、岩山に穴があいているのが見えて、あぁあの穴かってわかった。

 北側の穴からは、ジブラルタル空港の滑走路がよくわかった。滑走路を横切る道路とは十字路のように交わっている。

 岩山には、第2次大戦時に掘られたトンネルも残されていた。公開されていたのは、入口付近のごく一部だけ。  

 

 

 

 

 

 整備されていない、荒れ果てた博物館があった。左は、鞭打ち刑の場面の展示だが、何の目的の展示なのかはっきりしない。

 ムーア人の要塞。

 

 

 

 

 

 

 坂道や階段を下っていくと、ケースメイツスクエアに出た。何かあるらしく白バイが警戒中。

広場に面した店の一つで遅い昼食。

  英国風にフィッシュアンドチップス。

 チップスって言っても、ポテトチップじゃくってフライドポテトのことだといいうのを初めて知った。

 フィッシュはいくつかの中から選べるようになっていた。タラで大きさは中で注文した。

  食後は、歩いてジブラルタルから出境。滑走路を再び歩いた。滑走路を越えたところから岩山をもう一度よく見た。

 

 

 

 

  ジブラルタル空港のターミナル。右のほうに出発口がある。とても質素だ。

   いよいよジブラルタルともお別れ。

 

  

 

 スペイン側に出たところ。岩山を見おさめて、ラ・リネアのバスターミナルに向かった。

 アルヘシラス行きのバスに乗車。

 18時に到着後、ホテルでしばらく休もうと、少し寝た。あとで夕食に出かけようと思っていたら、何と目を覚ましたのは0時。この日は、夕食に出かけるのはとりやめ、部屋でお菓子などを食べてすませた。