9日目  グ ラ ナ ダ (アルハンブラ宮殿をのぞく)

 

 

   朝食はパスして、8時前にチェックアウトしてバスターミナルに向かった。

 8時30分発のグラナダ行きに乗車。すでにかなりの客が乗車していて、切符を買ったあと、後ろのほうで空いていた席に座った。

 

 

  このバスは指定席制であったのだが、気付かなかった。途中1か所だけ停車したが、そこから乗ってきた客に席の明け渡しを求めらて初めて気づいた。席番号は、窓の上部に透明シールに印刷されて貼られている。今回の旅行で乗ったバスの中で指定席制であったのは、このバスだけ。あとは自由席制。

 途中は、オリーブ畑をのぞき、乾燥した台地が広がっている。

 11時にグラナダのバスターミナルに入った。コルドバよりも大きいターミナルで、地下1階にバスが入る。だから外に出るには、エスカレータで地上1階に上がるのだ。

 

 

  

 

 上に上がって目にしたのは、切符を買う人のすごい行列。明日はアルハンブラ宮殿に向かうが、事前にバスの切符を買っておいてから、アルハンブラに向かおうと決めた。

 ターミナルの建物を出るとこの日泊るホテルがすぐにわかった。

 泊るのはACグラナダで、ターミナルの建物のすぐ西側にあるようだ。ターミナルの出口から200mほどのところ。   

 

 

 

 

 

 ホテルに着いたのは11時20分だったが、チェックインして、部屋にも入れてもらえた。部屋でしばらく休憩。

 ネットは無料のはずだったが、うまく使えないので尋ねてみたら、部屋では使えず、ロビーだけでできるとのこと。それで、ロビーに移動。

 ロビーだけネット可能というのは、ちょっと不便。もちろん、できないよりはいいので、このくらいは我慢。

   13時に外出。バスターミナルは、かつては鉄道駅のそばにあったようだが、今は、さらに郊外に移転し、街の中心から4kmくらい離れている。 街の中心に向かう路線バス(33番)に乗車した。

 

 

 

 カテドラル近くのバス停で下車。ここから、「アルハンブラバス」と名前がついたミニバスに乗り換えると、アルハンブラ宮殿やこのあと向かうアルバイシン地区へ歩かずに行けて便利だ。 その前に近くで昼食をとることに。

 

 

 

 

 

 セビーリャというバルに入った。グラナダだけれどもセビーリャ。1930年からの古いお店のようだ。中もレトロな雰囲気。壁には昔の写真が貼ってあったりした。

 

 

 

 

 

 
  グラナダでは、バルで飲物を注文すると、タパスがついてくる店もあるとのことだったが、この店がそうだった。ほかに、アホ・ブランコとラボ・デ・トロを注文。

 アホ・ブランコは、冷製のニンニクのスープ。

 ラボ・デ・トロは、  トロ(雄牛)のラボ(尻尾)をじっくり煮込んだ料理で、とても柔らかで骨のまわりのゼラチン質のプリプリ感がいい感じ。

  料理が出てくるのに時間がかかったこともあり、もう15時。

 バス停に戻って、アルハンブラバスに乗ってアルバイシン地区に向かった。

 アルバイシン地区は、グラナダでも最古の地区といわれ、キリスト教徒がグラナダを陥落させた時には、血なまぐさい戦いが行われたという。

 バスで、アルバイシン地区の先端のロナ展望台までまず行ってしまい、後戻りすることにした。

 

 グラナダ市街が一望できる。

 このあと歩いて、サン・ニコラス展望台に向かった。その途中、白壁の建物が続く。  

 

 

 

 

 

 昼間とはいえ、グラナダでは治安の悪いエリアとも聞き、注意して歩いた。

   サン・ニコラス展望台からは、アルハンブラ宮殿が一望できた。上の画像の左のほうが、ナスル朝宮殿、右のほうが、アルカサバ。 

 

 

 

 

 

 翌日行く予定のアルハンブラ宮殿をじっくり見た後は、サクロモンテ地区に向かった。

 サクロモンテでは洞窟博物館に行った。

 

 

 

 

 

 

 洞窟に住んでいたロマ族の生活などが展示されている。

  帰りは歩いて道路を下った。下り終えると、狭い谷に道があり、両側に建物があった。 

 

 

 

 

 

 狭い道をアルハンブラバスが通るときには、人がよける場所もないくらいだ。

 街の中心に戻り、カテドラルと王室礼拝堂へ。この2つは、同じ建物の中にあるのだが、入口は別々で、見学時間なども異なっている。

 王室礼拝堂には、イサベル女王とフェルナンド2世夫妻の墓があった。ここは撮影禁止で、写真はない。

 グラナダ陥落のあと、モスクを壊してつくられた。セビーリャほどじゃないけれども、ここのカテドラルも大きい。 
 
 カテドラルの周りには香辛料を売るお店が多い。なんだかアラブの雰囲気がする。

 

 

 

 

 

 近くに海鮮レストランが軒を連ねるエリアがあり、そこで夕食をと考え、お店まで選んでいたが、どうもお腹がそんなにすいていないので、行ってはみたが取りやめ。

 バスターミナルに戻るときも、33番に乗った。、、となるはずだったのだが、実は乗ったのが23番だった。停留所で33番がまもなくやってくる表示があったことも、間違いにつながった。しばらく乗って、行きとは風景が違うことに気づき、おかしいなぁと思ったら、バスが23番だった。次の停留所で下車。

 すでに20時もまわっていて、まだ明るいのだが、タクシーでバスターミナルに行くことにした。でも、郊外の住宅地のようなところでなかなかタクシーが来ず、1kmくらいは来た道を引きかえした。  

 ようやくタクシーをつかまえ、エスタシオン・アウトブスと言ったら、ドライバーがエッツとうような顔をした。それでも行ってもらった。すると1分も走らないうちにバスターミナルに着いた。300mくらいだった。それがわかっていたら歩いたはずなのだが、300mっても、それまで歩いてきた道から曲がるので、やはりタクシーでないと行けなかったと思う。タクシー代を覚悟していたが、その心配は無用だった。ただ、運転手がよい人だったのでよかったが、悪い人だったらと考えるだけでも恐ろしい。

 夕食は、ホテルへの帰り道に買ったクロワッサン・サンド。飲物だが、ACホテルは、冷蔵庫の中の飲物が無料になっている。それで、ソフトドリンクはまず冷蔵庫のものを飲み、あとで買ってきた飲物を飲んだ。