10日目 グラナダ(アルハンブラ宮殿)とマラガ
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この日は9時にアルハンブラ宮殿が予約してある。それで、8時前にホテルをチェックアウトして、荷物はホテルに預けて出発。 まずは、バスターミナルで14時発のマラガ行きの切符を買った。これは一種の賭けだった。なにしろ、アルハンブラでどのくらいの時間が必要かわからないから。何編かの旅行記などを参考にして3時間くらいかと割り出したのだが、行ってみないとわからない。 バスターミナルからは33番の路線バスで街の中心に向かい、そこでアルハンブラバスに乗り換えて、アルハンブラの入口近くまで行った(画像 左)。着いたのは8時45分くらい。 |
数歩歩いて、長い行列にびっくり(画像 上左)。でもこれは、当日券を買う人たちだとわかった。クレジットカードで予約している自分の場合は、機械で入場券を発券しなければならず、そのためにも短い行列ができていた(画像 上右)。でも、5分ほどで機械で発券できたし、操作も係員が横で教えてくれるので心配は不要。 入場後は、遊歩道(画像 左)を歩いて行った。このとき、相次いでミス。1つは、9時に予約というのはアルハンブラ全体のことではなく、ナスル朝宮殿のことだと判明。すでに8時50分。もう1つは、この遊歩道はヘネラリフェに向かう道で、ナスル朝の宮殿などは、入口から入って少しで左折すべきだったのだ。 |
来た道を少し引き返し、ナスル朝の宮殿のほうに向かった。急いで歩いたけれども、ナスル朝の宮殿の入口に到着したのは9時15分。9時30分までに入場しなければならなかったようで、ヤレヤレ。
入場後、最初にあったのは、メスアールの間で、宮殿の中で一番古い部分だという。 ナスル朝はイベリア最後のイスラム王朝なので、この宮殿はイスラムの宮殿だ。 |
次に、メスアールの中庭。向こう側は、コマレス宮の入口。
黄金の間で、窓越しに見るアルバイシン。 |
これぞアルハンブラといえるアラヤネスの中庭。 大きな池に建物が映し出されたのがとてもきれいだ。 |
左 池の端の部屋では、修復中のライオンの像の展示。 上右 反対側の池の端にある大使の間。 |
ライオンの中庭。囲いの中には、本来は12頭のライオンが取り囲む噴水があるのだが、現在修復中。
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左 ライオンの中庭をとり囲む部屋の1つである二姉妹の間の天井。白い鍾乳石の飾りに圧倒される。 下 ナスル朝の宮殿を出ると、バンダル庭園だが、その最初に貴婦人の塔からはアルバイシンがよく見える。 |
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庭園にある、貴婦人の塔とその前の池。 |
バンダル庭園から出ると、やがてヘネラリフェに向かう遊歩道。遊歩道の枝ルートには、画像左のような変わった通路もあった。
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ヘネラリフェにやってきて、中に入ると、アセキアの中庭。 噴水が並ぶ細長い池を挟んで花が咲いている。 |
さらに高所に行くと、そこにも池があった。ヘネラリフェは、水の宮殿と言われるのもわかる。
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再びナスル朝の宮殿の近くまでも戻って、アルカサバに入った。アルハンブラの中の軍事要塞の部分だ。
右 アルカサバの最上部にて。 |
続いて、カルロス5世宮殿へ。これは、カトリック支配になってからの建築。
アルハンブラの中では異質な建築だ。この中には美術館と博物館があり、入った。美術館はEU市民は無料だが、外国人は有料。 |
アルハンブラの敷地内にはパラドールがあり、そのレストランは誰でも入れるので入った。でも、でも昼食は13時からとのことで、利用はとりやめた。
アルハンブラバスで街の中心へ。路線バス33番に乗り換えて、バスターミナルに戻り、まずはホテルで荷物を出してもらい、ターミナルへ。 |
切符売場は混雑していて、朝買っておいたのは正解。バスに乗る前に軽く昼食。
サンドイッチとピザを急いで食べたが、それでも食べ終わると出発の14時の数分前。 |
マラガ行きに乗車。
15時40分にマラガのバスターミナルに、8日ぶりに帰ってきた。 |
8日ぶりに、ホテル・プエルタマラガへ。
今回は、前に泊ったときよりも広い部屋に案内された。 |
少し休んで、街歩きに出かけた。 まずは、マリア・サンブラーノ駅の写真を撮っておいた。 そのあと、旧市街へ。向かった先は、カテドラル。ここのカテドラルの特徴は、正面から見て右側の塔が未完成のままで建設を終えたこと。 |
未完成の塔の最上部は、まさに工事中そのもの。でも、工事中断は18世紀のことで、250年間このままだ。
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次に向かったのはピカソ美術館。 この建物、街中で何の特徴もない平凡な建物で、ピカソ美術館という表示も目立ってはしていない。知らない人がやってきても、本当にここがピカソの絵画の殿堂なのかと思っていまうようなところなのだ。 でも、ここが正真正銘のピカソ美術館。入口のところで荷物を預けるが、特にカメラは他の荷物とは別に出すように言われる。 そして内部に入ると、外観からは想像できないような現代風の建物になっている。そしてピカソの絵画を十分すぎるくらい楽しめる。 自分の場合は、この美術館がマラガで一番行った甲斐があったところであった。 |
次に、ピカソの生家へ。ピカソがマラガの出身だということを知ったのは今回の旅の計画をたてていて、マラガの見どころを調べていたときだった。 生家は左の建物の一番左端の部分。公開されているのは1,2階。上は、入口の足元に描かれている文字。 |
次に、アルカサバへ。イスラム時代に作られた要塞だ。その入口のところにはローマ時代の劇場の遺跡もあった。
アルカサバに入ったところ。ちょっと坂道を上がっていく。 マラガ港がよく見えるところに出た。 |
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一番奥のところ。
エレベータで下りた。でも、知らない人にはエレベータの存在自体がわからないだろうって感じだった。 |
エレベータを下りると、入口へ100mほどの通路が続いている。
地上の入口。 |
夕食をとりにバル、エルビンビへ。
いろいろな色のライトではでな装飾がされている。 |
有名人のサインのあるワイン樽が積んであった。 |
飲物はサングリアで、サンドイッチのセットにした。ちょっと食欲がなく、これだけにした。 |
そのかわり、ホテルに戻って、スナック菓子とレモンジュース。 |
そして、びっくりしたのが、0時から30分ほど続いた花火。最初は何なのかと思ったが、港の2か所で打ち上げていたうち、1か所がホテルの窓から見えてよかった。 この日は花火大会だったのだ。何のためかというと、マラガの夏祭りが始まり、花火大会はその幕開けを知らせるものだったのだ。 |
日本の花火大会のようにすごいものはないが、それでもいろいろな種類の花火が打ち上げられている。 マラガの夏祭りの案内が部屋に置いてあって、昔からあったお祭りじゃなく、最近になって地元民が楽しむために始まったお祭りのようだった。いろいろ催事があるが、どのくらいの人がやってくるのかなどは不明。 |
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