10日目  セ ゴ ビ ア

 

 

セゴビアへ
 帰国日を別にすればいよいよスペイン最終日。この日はセゴビアに向うことにした。

 ホテルで朝食。トマトが丸ごとでてきたのが新鮮な感じ。
 
 朝食後、最寄りの地下鉄駅サンティアゴ・ベルナベウからチャマルティン駅へ。チャマルティン駅はもう慣れたものだ。

 9時45分発のバリャドリッド行きのAVANTに乗車。バリャドリッドまでにセゴビア・ギオマールに停車する。

 セゴビアまで90kmほどだが、バリャドリッドまでの高速新線上にセゴビア・ギオマール駅があり30分でセゴビアに着く。在来線やバスだと1時間30分かかるので本当に便利だ。
 
 ホームに行くと、保安検査と切符のチェック。
 30分でセゴビア・ギオマールに到着。在来線の駅とはまったく別のところにある駅で、かなり郊外にあり、旧市街には歩いていくには遠すぎバスを利用しなければならない。

 下左  駅舎の中はとてもきれいだ。何せ、この新線の開業は2007年でまだ6年しかたっていない。

 下右  駅を出たところからバスで旧市街に向った。
 
 
 バスから見たセゴビア・ギオマール駅。周囲には何もないようなところに駅がつくられたことがわかる。
セゴビア散歩
 バスは旧市街より低い位置にあるアゲソホ広場が終点になっている。

 広場を水道橋が突き抜けている。この水道橋はローマ帝国時代の1世紀につくられたもの。水道橋全体では700mをこえるが、アゲソホ広場を横断する部分は200m弱だが、とても高い位置を通リ高さが28mある。旧市街地と同じ高さにつくられているためだ。現在も一番高い部分には水道管が通っているが、高い位置から見られるところまで坂道を上がっても確認できなかった。
 アゲソホ広場から直接、旧市街に上がることもできるが、遠回りしてバスターミナルに立ちよることにした。途中、サン・ミリャン教会の前を通ったが、入れるのはミサのときだけなので、素通りした。

 バスターミナルでは、アビラ行きのバス時刻を調べた。もしアビラ行きが適当な時間にあれば、この日、アビラも行こうと思っていたのだ。このとき11時だった。日に4本あるアビラ行きのバスは次が14時。3時間でセゴビアを回って、昼食をとるのは難しいと判断し、アビラはまたの機会に行くことにした。
 
 このあと城壁の下の道を歩いて旧市街に入った。だらだらとしたゆるい坂道で、アゲソホ広場のそばの急な坂道とは対照的だ。

 やがてカテドラルのすぐ下も通った。カテドラルはあとで見学するつもりだ。

 下左  だらだらした坂道。

 下右  サン・アンドレス門。ここから旧市街に入る。門を入ってからもアルカサルまでは1kmほどあり、なかなか着かない。
 
 
 アルカサルに到着。写真左手の別棟に切符売場がある。この城、ディズニーの白雪姫のモデルになったという説がある。行った城の中ではドイツのノイシュヴァンシュタイン城もそのように言われている。

 城の中は博物館になっていて、武器や絵画などが展示されているが、興味もなく通過するのみ。
 
 城の中の一部屋が教会になっていた。ドーム型の窓から差し込む光が、円弧を描いていて美しい。
 
 続いて塔の上に上がる。152段の階段があるようだ。
 
 塔の屋上。市街地の反対側は広大な大地が広がっている。

 大地の中にはラ・ベラ・クルス教会があった。12角形の教会だというのが珍しく、ここも訪問しようと思っていたのだが、何もない道を歩くのは、日差しが強い中、大変だと思い、訪問はとりやめることにした。
 
 旧市街側にはカテドラルが目の前に見え、旧市街の様子がよくわかる。
 
 カテドラルまでは距離はたいしたことはなかったが、坂道になっていたので20分くらいかかった。あまりに大きいので、近くで全景を撮ることは難しい。

 下左  カテドラルの内部。天井がとても高い。内部には聖歌隊席やパイプオルガンなど気になるものがあって、見て回るには少し時間がかかった。

 下右  祭壇は鉄柵で囲まれた中にあった。鉄柵の隙間から撮影。
 
 
 カテドラルを出たところがマヨール広場。このあたりで昼食にしようと思ったが、なかなかようさそうな店が見つからずウロウロした。
 
 
 食事は後回しにして、サン・エステバン教会に行った。ここもミサのとき以外は中に入ることはできず、外観のみの見学。とても高い塔があり、中に入れなかったのがかえってよかった気がした。

 サン・エステバン教会のすぐ近くに、入ってみたいバルがあったのでそこで昼食にした。
フルボトルワインに感激
 サン・エステバン教会の近くにある「ラ・タスキーナ」というバル。なんとなく雰囲気もよかったし、メニューにガスパッチョもあったので。

 セットメニューは、飲物、前菜、メイン、それぞれいくつかの中から選べるようになっていた。そこで、セットメニューを選んだ。
 
 店内。

 下左  飲物は白ワインのひとつにした。

 すると、何とフルボトルで持ってきてくれた。これにはびっくり。食事中ずっと、あとでフルボトル料金を請求されないだろうかと考えたりしていたが、安い料金のままだった。これには感激だった。
 












  上  料理ができるまでしばらく間があったので、パンとワインをいただいてすごした。
 
 前菜はガスパッチョにした。よく冷えていて、美味しかった。旅の終盤にきて、2日連続のガスパッチョとなった。
 
 メインはマグロステーキ。

 ワインは時間をかけて1本あけた。

 下左  コーヒーもついていた。
 
 下右  フルボトルのワインをいただいたため、ちょっと酔いが回った。店を出た後、1時間ほどサン・エステバン教会近くのベンチなどで休んだ。

 1時間ほどで酔いがとれ、アゲソホ広場のバス停をめざして歩いた。
 
マドリードで軽く夕食
 酔いもさめたので、坂道を下ってアゲソホ広場のバス停に戻った。路線バスで駅に向った。

 下左  セゴビア・ギオマール17時19分発のAVANTでチャマルティン駅に戻る。

 下右  先頭車はこの旅でこれまで乗った車両にくらべて、より先が細くなっている。

 
 
 
 30分でチャマルティン駅に到着。このあと、マドリード中心部のプエルタ・デル・ソルのあたりで夕食をとろうと地下鉄1号線に乗車した。

 ここで失敗。下車駅はソルなのだが、居眠りしてしまい、寝過ごしてしまったのだ。気が付くと電車は地上区間を走っていた。あわててすぐに下車して反対方向の電車に乗り換え。スリなどが多いマドリードの地下鉄で居眠りするのは危ない、危ない。何事もなかったのでよかった。
 
 マドリードの中心であるプエルタ・デル・ソルに到着。プエルタ=門だが、ここには門はない。ないので、どこにあるのかと思ったが、もともとないのだ。

 
 
 夕食をどの店でとろうかと思いながらマヨール広場まで歩いてきた。広場に面してバルが並んでおり、一つの店に入った。内装は、門をイメージしたもので、この店に決めた。
 
 ただ、この店の外にある席のほうがいいかと思い、オープン席に座った。
 
 飲物はビール。
 
 昼食がまだ腹に残っているような感じだったので、エビのフリッターだけを注文。
 
 まだ少し食べられそうだったので、とうがらし炒めを注文。とうがらしを炒めて塩味にしただけのものだが、これが美味しかった。とうがらしの形も見たことがない。ピーマンを小さくしたようなものだ。

 地下鉄でホテルに帰り、1日を終えた。