2 日 目  ”戦場にかける橋”再訪

連合軍墓地・カンチャナブリ駅そして焼きバナナ

 ホテルで朝食バイキング。タイ風というより、中国風という感じ。3回とりにいってしっかりいただいておいた。

 荷物はすでにまとめてあって、朝食のあと、いったん部屋に戻って、すぐにチェックアウト。これからクワイ河鉄橋などに行くので、荷物はフロントで預かってもらい、出発する。

 ホテルから駅のほうへ1kmほど歩くと連合軍墓地があった。

 1つ1つの墓のそばには色とりどりの花が植えられ、芝生の手入れもきれいになされた美しい墓地だ。スプリンクラーで水をまいている。

 ここの墓地に埋葬されている兵士は戦闘で亡くなったのではない。ほかの地の戦闘で捕らえられ、この地に移送されてきた捕虜で、泰緬鉄道の建設工事に動員され、病気、負傷、飢餓などで亡くなった人たちが葬られている。

 1つ1つの墓には、氏名のほかに、出生と死亡の西暦の年、死亡時の年齢、軍での所属などが彫られている。

 多くの墓には十字架が彫られていて、キリスト教徒であることがわかるが、中にはダビデの星が彫られ、ユダヤ教徒であることがわかる。

 連合軍墓地のすぐ北側に泰麺鉄道博物館(死の鉄道博物館)がある。ここは2006年にできた施設で、以前訪問したときにはまだなかった。もっとも前回は連合軍墓地も訪問していないのだが。

 泰麺鉄道のさなざまな資料が展示されていたが、撮影禁止で外観だけ紹介。

 

 カンチャナブリ駅。以前来たときには、ここで下車してソンテウでJEATH戦争博物館に向かった。でも、駅舎などは全然、記憶に残っていない。
 カンチャナブリ駅の構内。
 クワイ河鉄橋へは駅から3kmほどあるが、ゲストハウス街を通っていった。観光客の多くはこの付近で泊まるようで、観光客向けの食堂なども多い。しかし、朝だったためなのか、見かけた観光客の姿は多くはなかった。

 

 

 

 

 

 屋台で焼きバナナを売っていたので買った、10バーツで2本。皮なしの焼きバナナは食べたことがあるが、皮付きは初めて。熱くてすぐに食べられず、鉄橋まで歩いたあとにいただいた。

”戦場にかける橋”15年ぶりの再訪

 ついにクワイ河鉄橋に到着。

 何の変哲もない鉄橋に見えるが、泰緬鉄道の工事で多くの犠牲者を出し、泰緬鉄道の象徴のような鉄橋だ。

 ここは15年ぶりの訪問で、前回来たときも歩いて橋を渡った。再訪問できてとてもうれしい。

 さっそく歩いて鉄橋を渡る。タイ人の修学旅行だろうか、エンジのTシャツを来た集団と遭遇。

 15年前に来たときに比べて格段に歩きやすく、安全になっていることにすぐに気づいた。

 15年前の様子(上から5枚目がクワイ河鉄橋)と比べるとわかるが、昔はレールの間に木板があるだけで、レールの外側には板がなかったので、逆行する人とすれ違いにくかったし、枕木の間からは水面が見えてもっと怖かった。今は、鉄板になり、レールの外側も歩けるので、すれ違、あまり怖くもない。

 やがて列車がやってきた。人が歩くようなスピードなので、鉄橋の数箇所に設けられている避難所に逃れるのはたやすい。

 やってきたのは、休日のみ運転されるホアランポンからナムトムまでの臨時の行楽列車。15年前には、この列車(車両はもっと古いものだったが)に乗って鉄橋を渡っている。この日は1時間半ほど遅れていた。

 いよいよ自分の横を列車が通過していった。

 下左  列車は気動車。ゆっくり走るので車内の声も聞こえてくる。

 下右  バンコク・ナムトク間の列車だが、この方面の列車は通常はバンコクのトンブリ駅発着なのだが、この列車に限ってはホアランポン駅発着。

 列車が通り過ぎると、鉄橋の上では人が行きかう。

 ここで頭に浮かび、口ずさんだのはクワイ河マーチ。映画”戦場にかける橋”で使われ有名になった曲で、運動会などでおなじみの曲だ。もともとは第1次世界大戦のころ作られた”ボギー大佐”を編曲したもの。 

 下左  クワイ河。

 下右  クワイ河鉄橋駅。ここで腰掛けて、先ほど買った焼きバナナをいただいた。

 このあと鉄橋の近くにある第二次大戦博物館に行った。

 入口に泰緬鉄道で走っていた蒸気機関車が置かれていた。

 下左  博物館の入口。

 下右  館内。

 博物館を見ていたら、汽笛が鳴ったのであわてた。次の列車がやてきたのだろう。先ほどの列車が1時間半遅れだったために、次の列車も同じように思ってゆっくりと博物館を見ていたのだが、見学は早々に切り上げ、鉄橋へもどった。

 急いで鉄橋の真ん中まで行こうとしたが、それだけの余裕はなく、鉄橋を少し渡り始めたところで列車が動き出した。

 今度の列車は客車列車。
 列車は鉄橋を渡っていった。

タイフード三発目

  鉄橋を渡ったりしているうち暑さで疲れた。水分をとろうとココナツを買う。20バーツ。

 下左  あぁ、美味しかった。暑さでまいっていたが、生き返ったようだ。

 下右  日本軍が建てた慰霊塔。

 
 上左  ゲストハウスの多いエリアで昼食。

 上右  飲物はビアシン。

 左  フルーツ・ソムタム。ソムタムはパパイヤのサラダ。この店では、フルーツとシーフードがあったので、フルーツのソムタムにした。

 ソムタムはもともとは甘辛いが、フルーツによって甘く、あまりソムタムという感じがしなくなっていた。でも美味しい。

 

 

 

 

 

 エビカレー。カレー味のエビスープという感じであった。

カンチャナブリからバンコクへ、そして帰国

  昼食を終えてホテルに戻ると14時。帰国便の出発時間から逆算して、17時までにカンチャナブリを出発すればよいので、当初はJEATH戦争博物館に15年ぶり再訪を考えていた。

 でも、暑いのと、クワイ河鉄橋そばの第二次大戦博物館に行ったのでもういいやという思いとで、やめることにした。それで、時間浪費かもしれないが、15時までホテルのロビーで休んですごした。

 15時過ぎに荷物を受け取り、20分ほど歩いてバスターミナルへ。乗り合いバンもバスターミナルから出ていて、帰りは、バンに乗車。ちょうど出発するバンがあって15時40分発。

 バスが99バーツに対し、バンは110バーツと差はわずか。しかも、バスならサイターイから100バーツ以上はするタクシーか1時間はかかる市内バスに乗らねばならず、バンのほうがよかった。ただ、難点は窮屈なこと。

 17時10分に戦勝記念塔近くのバンのターミナル?に到着。高速を下りてから時間がかかり2時間30分かかった。

 以前は戦勝記念塔の北東のほうの市場の中のようなターミナルからアムパワー行きのバンに乗ったのだが、そのアムパワー行きもここから出ていたのでバンのターミナルが移転したのだろう。

 

 上左  ここからはホアヒン行きも出ている。ホアヒンに行ってみたいので、ここからバンに乗ることにした。ほかの行先だが、外国人が行きそうな一部の観光地をのぞき、タイ語だけの表示なのが難点で、どこ行きがあるのかよくわからなかった。

 上右  バンのターミナルの入口。

 左  戦勝記念塔(アヌサワリー)からパヤタイまで1駅区間だけBTSに乗車。このときにちょっと失敗。BTSのカードがあったので持参したが、期限切れで使えなかった。BTSのカードは残額があっても、1年間使わなかったら残額が無効になるようで、15バーツの1回券を買った。1年で無効になるなら、今後もBTSは1回ごとの購入かなぁ。

 パヤタイからはエアポートリンクでスワンナブーム空港へ。空港利用客よりも、通勤帰りの客のほうが中心だった。

 空港に着くとすぐに、チェックイン。そして保安検査、出国手続とすすんだ。20時過ぎに制限エリア内に入れたので、ラウンジのはしごをすることにした。

 最初に、プライオリティパスで入れるCIPファーストクラスラウンジに行った。プライオリティパスを利用するのは初めて。今回もサクララウンジだけで十分かとも思ったが、念のためにプライオリティパスも持ってきたので、使うことにしたのだ。

 室内が簡素な感じで、ファーストクラスを名乗っているにしてはイマイチだったのはまぁいいとしよう。びっくりしたのは、制限時間2時間を言い渡されたことだ。自分の場合は他のラウンジに回るつもりをしているが、プライオリティカードしか持たない場合は2時間では困る。搭乗までまだ4時間あるし。

 食事はサンドイッチの種類が多いのはよかったが、温かいものはなし。悪くはないが、期待しすぎたのがよくなかったのかもしれないが、思っていたほどよくはなかった。

 次に回るラウンジでもう少しいただくことにしよう。1時間も滞在せずに退出した。

 続いてやってきたのは、ブリテイッシュエアとカンタス航空の共同ラウンジ。ここはファースト用とビジネス用があるが、ワンワールド・エメラルドのマークが入ったJGPカードを見せるとファースト用に入室できる。このカードもサクララウンジに入るだけなら不要だが、JAL以外のワンワールドアライアンスの会社のラウンジに入るには必要だ。

 ここでは、シャワーを使うつもりだったが、かなりの待ち時間だったので、シャワーはサクララウンジで使うことにした。サクラのシャワーは他の空港でも使っているので、できたらこのラウンジのシャワーを使いたかったのだが。

 夕食の続きをとる。少し手の込んだ軽食もあるのがよい。

 軽食の内容や混雑度、雰囲気を考えるとサクラよりこちらのほうがよさそうだったのだが、サクラでシャワーを使いたいので、1時間ほどで退出。

 最後にやってきたのはサクララウンジ。シャワー利用を申し出ると、受付のタイ人がNo3だというので、No3のシャワーへ行ったのだが、シャワールームは1つしかない。どこだろうと探してもわからなかったので、受付にもどって聞くと、順番が3番目だということだった(笑)。このぶんだと、搭乗前ぎりぎりになるかもしれない。お一人様20分でとは掲示してあるが、30分みておいたほうがいい。これだったら、先ほどのラウンジで少し待ったほうがよかった。

 食事はすでにかなりいただいているので、ここでは寿司を少しいただいておいた。

 40分ほどたって、席までシャワーが開いたので使ってくださいと呼びにきてくれた。どうやら、申し込んだときに使っていた人がNo1で、待ったのは1人だけだったのだろう。

 成田や羽田のシャワールームより広いし、トイレもついている。思っていたよりも良かった。1日汗をかいて動いていたので、シャワーを使えるのはうれしい。20分で使うのは無理だった。

 0時すぎにゲートへ。ここの空港の場合は、ゲート前の待合室に入るところで、搭乗券とパスポートのチェックがあり、少し列ができていた。中に入るとすぐに優先搭乗で、ほとんど待たずに機内へ。
 出発後は眠くなり熟睡モード。シートベルトのランプが消えたのも知らずに眠っていた。水平飛行になってから飲物のサービスがあったのかなかったのかもはっきりしない。

 台湾あたりで目が覚め、まもなく機内食。和食のみで、炊き込みご飯であった。画像の左下は味噌汁。最近はJALでは味噌汁が定着したようだ。

 定刻前に関西空港に到着。いつも台北に行く際に利用している台北行きになる。今回の旅も無事に終了。

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