2 日 目 パノム・ルン と ムアン・タム
パノム・ルン遺跡に到着まで |
朝食は6時からだということだったが。6時30分にレストランに行ってみた。一瞬、まだ準備中かと思った。なぜなら、料理はこれだけ、つまり野菜とフルーツが少々テーブルの上に置かれていなかったからだ。このテーブルとは別のテーブルにパンと飲物は用意されていたが。 パン、野菜、フルーツ、飲物をそろえ食べはじめようとしたら、係の女性がきて卵は何がいいか聞かれた。これで、やっと卵料理が別にあることがわかり一安心。目玉焼を頼んだ。ホテルの朝食としては質素だが美味しくいただけた。 |
ところで、このホテル、レストランの利用者がほとんどなく、この日も翌日も自分以外には1人だけだった。agodaから予約すると朝食付きなのだが、デフォルトは朝食なしなのだろうか。テーブルに置かれていた野菜やフルーツが少なかったのも利用者が少ないからなのかも。まぁ、おかげで静かに朝食をいただくことができたのはよかった。 |
朝食後、部屋に引き上げていたが、8時20分に車が来たと電話があり、部屋を出て玄関へ向かった。 前日、チェックインのときに、翌日の車の手配をホテルに頼んでおいた。夜、夕食に出かけてホテルに戻ってきたときに、8時30分に出発で、パノム・ルンとムアン・タムへ行って、2000バーツ(約5600円)と告げられていた。 距離は片道150kmほどだが、150kmのタクシー運賃は1100バーツ強(最終日にモーチット・マイから駅までタクシーに乗ったさいに運賃表があり判明)なので、メータータクシーよりは安い。ホテルから頼んでくれたのは、専門のタクシー会社なのかホテルのフロントの人の個人的な知り合いなのか不明。雰囲気的にはどうも、知り合いに個人的に頼んでいるような感じだった。だとすれば旅行会社などで車を頼むと少し高い値段になるのかもしれない。画像は、トイレ休憩で立ち寄ったガソリンスタンドで利用した車を撮影したもの。トヨタのプリウスの少し古い型であるように思うが、きれいに使われていてピカピカであった。 8時30分ちょうどにホテルを出発。最初に南下して、あとで東進するのだが、南下時にはトロトロ走っている感じだったのが、東進する道路に入ってからは交通量も少なくなり、最高120kmで走っていた。遅くても80kmは出していて、バスとは所要時間が大きく違うことになる。バスで行くなら、バスを下車してモトサイに乗り換えるバーン・タコからは再び南下し、さらに20分ほど。 |
11時過ぎにパノム・ルン遺跡の駐車場に到着した。2時間30分少しだったが、バスを使っていれば、待ち時間やモトサイの所要時間も含めてこの倍くらいかかったことだろう。バスはともかくモトサイは事故が心配だし、事故らなくてもスコールを考えると避けるほうがいい。実際、ムアン・タムに行く際はスコールだったし。 画像は車を下りて参道を歩き始めたところ。土産物屋や食堂が少し並んでいる。 |
この遺跡は丘の上にある。駐車場はほぼ丘の上なのだが、さらに歩いて丘を少し上る必要がある。 遺跡入口の手前にビジターセンターがある。大して期待せずに入ったのであるが、結構、規模が大きくて、博物館を名乗ってもいいようなところであった。 遺跡のミニュチュアや出土物が展示されているほか、タイのクメール遺跡の説明などもあって、遺跡に行く前に立ち寄ってよかった。 |
入場券売場では、タイ人料金はタイ数字で書いてあって、パノム・ルンだけだと20バーツ、ムアン・タムとあわせてだと30バーツ。外国人料金は5倍で、150バーツ(約420円)の共通券を買った。 日本で、日本人向けに「にじゅう」、外国人向けに「100」って書くようなものか。 |
パノム・ルン遺跡 |
上左 遺跡公園に入るとまず階段を上る。 上右 上った先には少し足場が悪いところを上る必要がある。 右 足場の悪いところを上がりきったところでようやく中央祠堂の塔が見えてくる。しかし、塔に行く着くためには、いったん階段を下りて参道を150mほど歩き、さらに階段を上がって、となかなか先が長い。 下左 参道は石畳で歩きにくかった。よく見るとタイ人が端の舗装されたところを歩いていたので、自分も端を歩いた。燈籠のようなものが両端にあったが、蓮のつぼみをかたどったものだという。 下中 参道の始まりの部分には橋がある。これもいったん上がって下りる。ふうぅ。 下右 橋の四隅はじめ重要な箇所にはナーガがある。 |
ついに遺跡の中心部に到着した。広場を歩いて、再び橋があって、内部に入る。回廊があって、その先に中央祠堂がある。 ピマーイ遺跡とよく似ていて、アンコールワットを連想させるような建築である。ここにいたるまで駐車場から15分くらい歩く必要がある。ビジターセンターにも立ち寄っていたので30分くらいかかった。そのためピマーイ遺跡よりも、やってきたという達成感がある。
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右 丘の上にある遺跡なので、回廊の前の広場からは周辺の様子がよくわかる。これは、カンボジア方面。 下左 中央祠堂の入口。入口の床に、赤茶色の八角形のものが置かれている。床の彫刻を守るためで、この入口からは内部に入れない。 下 中央祠堂の全景。縦長になっていて、中にはいくつかの部屋が並んでいる。
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中央祠堂には正面以外の入口から入る。 これは正面入口の頭上にあった彫刻。10本の手がある神様が踊っているのだろうか。 よく見るとたくさんの部分に分かれている。修復前には壁が壊れて、破片が転がっていたというので、よくつなぎ合わせたものだ。 |
中学生の見学だろうか。 横の入口で、クリシュナ神が立っている。台座だけ残っていた入口もあったが、像そのものがあったのはここだけ。 |
右 塔の真下の一番大切な部屋。男性器をかたどったリンガが置かれている。坊さんも見学にきていた。 下左 正面入口から入った場合の最初の部屋。牛が置かれている。 下右 牛に乗った神様の彫刻もある。 回廊の外に出たりして、1時間ほど見学した。そのあと、ベンチに腰掛けて、持参した菓子で昼食。 |
ムアン・タム遺跡 |
パノム・ルン遺跡を一通り見て駐車場に戻ると12時45分。昼食を食べている間からパラパラしていた雨が勢いを増してきて、駐車場に戻ったことにはスコールになっていた。傘を出すほど距離でもなかったので、車をめざしてダッシュ。 ムアン・タム遺跡までは20分。13時過ぎに到着。この間、土砂降り。幸いなことに遺跡に到着するころに、多少は雨の勢いがゆるくなっていた。それでも傘は必要なかってところだ。 |
上左 そこでビジターセンターへ。とても小さく、すぐに見終わったが、その間に雨がやんでいた。 上右 遊歩道があるのだが、いたるところに水たまりができていて、よけて歩くのに苦労した、なんとか歩けた。 右 いよいよ回廊の中へ。うすい回廊で、すぐに内部に入る。 |
遺跡の中心部。4つの小さな祠があるが、その真ん中にあるはずの中央祠堂は土台は残されているが、建物はない。 |
本来はここに塔があったのかどうか。土台の大きさを見るとほかの4つとほとんど違いはないので、中央祠堂といっても、ほかの4つと同じような建物だったのかなと思う。だから高い塔はなかったのだろう。 これだけなので、すぐに見終わるのだが、パノム・ルンほど訪問する人も多くなく、静けさが気に入り、1時間ほど滞在した。 |
牛に乗る神様だろうか。 彫刻の保存状態はパノム・ルンよりもよくて、割れたものを修復したのではなく、割れずに保存されてきたような感じのものが多い。 |
回廊の外には池があるのだが、藻を取り出す作業をしているところだった。 14時過ぎに遺跡を出て、車に乗車。帰りも、コラートの近くまでの車の少ない区間は最高120kmで走り、17時にホテルに戻ることができた。 |
新ナイトバザール |
ホテルで1時間少し休憩したあと夕食に出かけた。前夜はナイトバザールに出かけたものの食べ物系の屋台が少なくがっかりして、別のお店で食べた。ホテルに戻ってからネットで調べると、もう1箇所、新ナイトバザールがあって、食べ物系の屋台が中心だということがわかり、この日はそちらに出かける。 途中で、タオ・スラナーリーの像を見て、前日と同じ道を進んだ。さらに、前日行った旧ナイトバザールも通り過ぎていく。 |
1時間近く歩いてようやく新ナイトバザールに到着。広い道路が歩行者天国になっていて、食べ物系の屋台がたくさん並んでいる。長さも旧ナイトバザールの倍くらいある。 |
新ナイトバザールの反対側の入口まで屋台を見て食べるものを考えて歩くと10分ほど。 引き返しながら、食べていくことにした。まずは、お好み焼きのようなものを焼いていたので、それを食べることにした。 |
海鮮お好み焼きって感じで、中にはエビ、イカ、カキなどが入っている。50バーツ(約140円)。 野菜では、もやしがたくさんはいっていた。チリソースが添えられていて、これをかけていただいた。後で調べると、ホイトートというらしい。 |
次にいただいたのは、米麺。タイの麺といえば米麺である。米麺のことを”センミー”という。それに対し、小麦で作り、卵も混ぜてあるのを”バーミー”という。 ただ、麺の太さとか、スープ麺タイプか焼きそばタイプかで微妙に違う名前がつおていたりするのでややこしい。細かいことまでは覚えていない。 |
センミーで通じた。麺の中には具は何も入っておらず、できあいの麺の上に、もやしとネギが置かれている。何と10バーツ(約28円)。 中には具が入っていないので安いようだ。ただ、つくりおきの冷えた麺を皿に盛るだけなので、あまり美味しくなかった。 |
左左 もち米を固めて餅のようにしたもの。2本で10バーツ(約28円)。
左右 生オレンジジュース。20バーツ(約55円)。これだけ食べて250円。なんだか得をしたような気分だった。 1時間ほど夜の街をブラブラ歩いてホテルに戻り、コラートのハイライトであったこの日を終えた。 |