PART1

3 日 目  バンプリー百年市場

 

バンプリーへ

 

 

 7時すぎに朝食。前日と少し内容が異なっていて、連泊する客が飽きないように工夫してある。

 下左  エビ入りのお粥。

 下右  フルーツとアイスクリーム。

 食事のあと、荷物の整理をして、9時にチェックアウト。荷物を預かってもらい、外出する。

 前夜に、ネット情報を駆使してこの日の計画をたてていた。それで、バンナムプン水上市場に行くつもりだった。ここはバンコク中心部から一番近い水上マーケットだ。

 しかし、朝から雨。バンナムプンに行くにはチャオプラヤ川をボートで渡るのだが、屋根のないボートで雨はつらい。それで、予定変更。次にバンコクに来たときに行きたいと思っていたバンプリー水上市場に行くことにした。まずは、BTSでウドムスックまで。

 
 ウドムスックの駅の下のバス停から132系統のバスに乗車。 今回の旅で初めて乗車するノンエアコンバスで9バーツ。
 車体はきれいであったが、中は古い感じのバス。途中で雨がきつくなってくると、車掌が窓を閉めてまわったが、とたんに蒸し暑くなった。

 どんどん東に向かう。バンプリーはスワンナブーム空港の南側のエリアで、水上マーケットは空港の南10kmのところにあるという。

 

 テスコ・ロータスの建物が見えてきたら下車というネット情報に従って下車。バンプリーの市場があって、ここがバンプリーの中心部のようだ。

 しかし、百年市場へは、さらにここからBIG Cに向かうソンテウに乗って3km南に下る。BTSの延伸で終点になったベーリンからだと直通のソンテウがあるのだが、なかなかこないというネット情報もあって、乗換の手間はかかるが、今回のルートをとった。

 陸橋を渡り、道路の反対側にあるテスコ・ロータスの側に向かう。陸橋の上では、傘の路上販売が店開きしたところだった。すばやい店開きだ。
 陸橋を渡ったところから出ているソンテウに乗車。写真右上に陸橋が写っている。ソンテウは8バーツ。
 11時、BIG Cに到着したときには土砂降りになっていた。こちらに変更してよかった。

 まずはBIG Cに入店。途中、トイレなどを使い、店の反対側に突き抜けた。

 突き抜けるとBIG Cの駐車場があるのだが、ここも突き抜ける。
 BIG Cの敷地を突き抜けたところに、めざす百年市場があった。

バンプリー百年市場

  ボートをつないだ橋を渡るとバンプリー百年市場。この橋、結構揺れる。
 橋を渡り終えた側から撮影。向こう側に見える建物はBIG Cである。

 下左  渡った先で1バーツ払う。帰るときは1バーツ払ってから渡る。

 下右  1バーツの表示。

 川に沿った通路の両側に店が並ぶが、この日は月曜日だったので営業していない店も多かった。

 通路は板張りになっていて、その下は川であった。右側の店も水上の高床式になっているのかも知れない。

 板張りの床や閉店している店の木製の扉が時代を感じさせてくれる。ここは「百年市場」と言われるが、特に古くて150年くらいの歴史があるのだという。

 麺の店。店自体が味がある。 この店があるのは川の側。
 川のそばまで出ることができる箇所へ行き、外側から撮影したもの。

 ここの水上市場のシンボルになっている建物だ。 

 洗濯物が干してあり、ローカルムードあふれている。右側は店なのだが、平日は休みなのだろう。
 上左  急な階段 の橋があった。雨で濡れていて危なっかしかったが上がってみた。

 上右  階段を一番上まで上がり、さらに反対側へ下りると小学校の門があり、小学校に通じているが、この日は平日で門は閉じられていた。さらに小学校の向こうにはBIG Cが見える。土日はこの門が開いていて、この門が百年市場の出入口になっている。

 左  橋の上からの光景。左側が水上市場。

 川側の店が、川に面した部分を覆ってしまっている場合は、川側から明かりがさしこまず、暗くなっている。この写真でも通路の部分は、板張りになっている。

 店は土産物を売る観光客向けの店もあるが、日用品店、仏具店など地元客が利用する店のほうが多い。観光化されていない証だ。この日は、平日だったので観光客は少なく、特に外国人は日本人と欧米人に限ればひとりもみかけなかった。

 百年市場を出たところ。このまま ワット・バンプリー・ヤイナイという寺の境内の屋台街に続いていた。

 本来は寺の境内から百年市場が伸びていて、ここはその入口。ここの水上市場は門前町なのだ。自分がやってきたのは裏口のようだ。

 百年市場の案内図。左端にはボートをつないだ橋が描かれている。右端がこの写真の場所である。まだ少し入ったところに小学校につながっている橋も描かれている。

 このすぐそばにボートトリップの乗場があったが、この日は運行している気配はなかった。土日だけの運行か、雨が降っているので運行取りやめなのだろう。

 

 寺の境内。右側に屋台が並んでいる。
 寺はかなり大きく、参拝者も多い。
 ちょうど正午になり、昼食をとりながら戻っていくことにする。

 竹筒飯を売っていたが、同じ屋台でバナナリーフに包んだ何かも焼いていて気になった。でバナナリーフを指差すと、5本で20バーツだという。1本だけ売ってもらい4バーツ払う。

 

 餅のようでもあるが、魚のすり身か何かが混じっているような不思議な一品。マズかったので1本にしていてよかった。

 門に入り、さきほど来た市場の通路を引き返す。

 ちまき。英語表示があったので塩味のを選んだ。10バーツ。
 こちらは美味しかった。
 クイティアオ(米の麺)の店があったのでここで昼食にすることにした。よくみると、麺はバーミーもあったので、今回はバーミー(小麦の麺)を注文。
 量は多くないが、具はいろいろと入っている。魚の練り物、豚肉のそぼろ、レバー。そしてライスペーパーのような薄いものを揚げたものなど。
 席は川沿いにとった。柵がしてあって、川に落ちたりしないようにしてあった。

 味が薄めだったので、ナンプラー(魚醤)、ナムソム(唐辛子の輪切りを浮かべた酢)、プリップポン(唐辛子)を入れて辛くしていただいた。

 上左  なまずにエサをやる場所があったので、一度してみようと試してみることにした。

 上右  20バーツでエサの食パンを買う。

 左  食パンをちぎって水の中へ。とたんになまずが何匹もよってくる。エサを入れるたびにくりひろげられる争奪戦は見ていて面白かった。

 最後にボートをつないだ橋を渡ってBIG Cの側に戻り、BIG Cの中を突き抜けて、玄関へ。止まっていたソンテウにロータス? と聞くと、乗れ、ということで乗車。8バーツ。

 行きのソンテウはロータス始発だったので、ロータスの近くの交差点までやってきたとき、遠回りしてロータスに向かうのかなと思い、下りなかった。するとドライバーが、運転席から下りて車の後ろまできて、ロータスだと知らせてくれた。ロータス止まりじゃなくまだ先に向かうようだ。親切なドライバーに感謝。

 ロータスの前からは132系統のバスでBTSウドムスックに向かう。同じ132系統でも行きはノンエアコンだったが、帰りはエアコン車。車体の色も、行きはピンクで帰りは黄色。運賃も行きは9バーツだったが、帰りは17バーツ。

小舟でチャオプラヤを渡る

 ウドムスックから乗ったBTSはエカマイで下車。エカマイには東バスターミナルがあるが、今回は市内バスに乗るので、バスターミナルの外側の道路わきのバス停を探した。72系統のバスのバス停は駅から200mくらい離れたところにあったが、見つけ出すことができた。

 やってきたバスはエアコン車。末端区間といってもよいところを走り、がらがらだった。

 15分ほどで、終点のクロントイに到着。

 バスを下りると、クロントイ税関のゲートがならんでいた。クロントイ港はバンコクの玄関港。河口から少しさかのぼっているが、貨物船はここまで入ってくるのだ。

 これからチャオプラヤ川を横断するボートに乗るのだが、バスを下りてから右手の路地に入る。その一番奥の建物の1階が通路になっているところを抜けるとボート乗場だ。抜ける前にボートの運賃を払うところがあって10バーツ払う。
 やってきたボートを見て、えっつ、これに乗るの?って感じだ。

 ネット仲間のkimcafeさんの報告で、このボートだということは知ってはいたが、いざ乗るとなると、おっかないと思う。幅500mほどあるチャオプラヤ川を本当にこんなボートで渡るのか、心細い限りだ。

 途中、クロントイ港に停泊中の大型貨物船などを見ながら5分ほどで反対側に到着。
 対岸には少し大きなボートも止まっていて、その外側に止まったボートから、大きなボートづたいに陸にあがった。小舟で無事に川を渡れてホッとしたにはいうまでもない。
 ここはチャオプラヤ川が大きく蛇行している部分の内側だ。川を渡ると、大都会が突然ド田舎に変わったようで、その落差があまりにも大きくびっくりする。

 前日段階では、ここからバンナムプン水上市場に向かうつもりだった。しかし、朝、雨が降っていて、あの小舟に雨の中、乗って、というのはしたくなかったので、バンナムプー行きはとりやめた。しかし、代わりに行ったバンプリー水上市場に行き、まだまだ時間があるので、小舟に乗って対岸に行き、湿地帯だけでも見てこようと思ったのだ。

 バンナムプ ン水上市場は土日だけ営業のようで、この日は平日だったから、結果的には、雨が降っていてくれてよかった。雨でなく、バンナムプーまで行っていたら、現地についてから、今日はお休みって知ったら、さぞショックだろうから。

 10分ほど歩くと、湿原地帯の中に公園があった。

 湿地帯などを観察できる ようになっている。
 ジャングルを樹林の上から観察するためのタワーもあった。
 タワーは樹林の高さより少し高くて、木の上の様子がよくわかる。しばらくいると、虫にかまれたようでかゆい。あわてて、ここから退散することにした。
 再び、ボートの乗場にやってくると、、またもや小舟が待機していた。再度、おっかない小舟に身を預け、5分。
 クロントイに戻ると、大きなボートが出発するところだった。こっちに乗りたかったなぁ。
 再び、バス停まで戻り、今度は47系統に乗車。ノンエアコン車であった。

 で、お金を出すと、何とお金を受け取らず、切符だけを渡してくれた。その切符には値段表示はなかった。末端区間の特別な取り扱いなのだろうか?

 地下鉄クロントイ駅のバス停で下車。ここから地下鉄でスクンビット駅まで行き、ホテルに戻った。17時前だった。

帰 国

 ホテルで荷物を受け取り、帰国の途に着く。地下鉄スクンビット駅から1駅だけ乗車して、ペッチャブリー駅で下車。エアポートリンクのマッカサン駅に向かった。

 その途中、タイ国鉄の列車と遭遇。3日前に着いたときにもここで列車とあっている。本数が少ない割りによくあうものだ。

 今回はエクスプレスラインを使おうと思っていた。シティラインは通勤客で満員だろうし、たまにはいいかなと思ったからだ。しかし、駅に着いてから時刻表を見て、ダメなことを知った。

 マッカサン発のエクスプレスラインは1時間に1本しかない。(以前は2本あったが、パヤタイ発着のエクスプレスラインができた結果、両駅とも1時間1本づつになったのだ。)この駅発のエクスプレスラインは17時に出たところだ。このとき17時10分。やむを得ず、混雑しているシティラインを使うことにした。

 18時前にスワンナブーム空港に到着。JALのチェックインは18時45分からなので、それまでに靴を履き替えたりして待った。

 チェックイン時、2年以上ぶりに”エコノミークラスが満席でビジネスクラスに、、”という案内を聞いた。ラッキーアップグレードは以前より少なくなった上、自分で事前に手続しておくことが多くなったので、本当に久しぶりだ。プレミアムレーンの券も受け取り、保安検査、出国審査は優先レーンを使えたので、余り待たずにすんだ。

 制限区域に入ったあと、まずカンタス航空のラウンジに向かった。そして、シャワールームの使用を申し出た。すぐにシャワーを使うことができた。タイのような暑い国から夜行便で出発するときは、とてもありがたいサービスだ。

 下左・下右  シャワーのあとは、夕食をいただく。

 カンタス航空のラウンジを出て、英国航空のラウンジに向かった。カンタスはビジネスクラス、英国航空はファーストクラスのラウンジを運営していて、共同で使っているようだ。

 ところが、この日は、カンタスのラウンジを使うように言われた。カンタスのラウンジはたった今、出たきたばかりだ。キャセイも工事のため営業休止であったのでサクララウンジに向かった。 混んでいるのが難だが、寿司などが食べられるのはよい。

 下左  フルーツもいただく。

  下右  搭乗時刻になり、ゲートへ。

 

  上左  思ってもみなかったラッキーアップグレード。東南アジアはエコノミークラスで十分なのだが、せっかくだから楽しんでいくことにしよう。

 上右  到着時の食事についての質問の用紙がおいてあった。このようなのははじめてだ。

 左  水平飛行になてすぐの飲物サービス。シャンペンをいただいた。

 軽食。寿司と卵豆腐。

 このあと、熟睡モードに入った。

 九州が近くなったころに朝食。和食を選んだ。

 7時すぎに成田到着。バスで羽田に向かい、伊丹着。今回も無事に旅行終了。

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