8 日 目  ム ク ダ ハ ー ン

タートパノムへ
   朝になったが、雲が多くて、日の出は見られないと思っていた。ところが、雲のわずかな隙間が太陽の上るところが偶然、一致していて、不完全ながら、日の出が見られた。

 下左  完全に太陽が上がるのを待ってから、朝食をとりにレストランへ。前夜は夕食を半屋外の席でとったが、朝食は屋内でとった。席数が少なく、混んでくると、半屋外の席に行く客も増えていった。

 下右  品数は少ないが、美味しくいただけた。
 卵コーナーではカイガタを選らんだ。それに粥。

 この日は、日帰りでムクダハーンへ向かう。ムクダハーンは1時間30分かかるうえ、そこそこ大きな街で、見て回るのにも時間がかかりそうだ。加えて、ナコーンパノムとムクダハーンの中間のタートパノムで途中下車して、仏塔をながめてこようと思う。そのため、忙しくなりそうだ。
 ホテルの前にトゥクトゥクがいたが、バスターミナル近くも歩いてみたかったので、45分かけてバスターミナルまで歩いた。

 下左  途中、寺の境内に置く仏塔を売る専門店があった。

 下右  こちらは、扉だけを売る専門店。
 
 
 バスターミナルに到着。

 下左  ムクダハーン行きのバンに乗車。

 下右  車内。ホテルの前も通過していった。ホテル前を通ることさえわからなかったし、バンもどんな車かわからなかったが、ホテル前から乗れれば、時間の節約にはなった。
 
 タートパノムで門前の200mほど区間だけ、道路がタートパノムをすぐ前の道は通らずに遠回りしている。写真で右端にコーンなどが設けれていて、直進できないようにしてある。

 タートパノムは、街の名前で、寺は、ワット・プラ・タートパノムと呼ばれている。寺の真ん前の部分は、道路が広場のようになっていた。

 バンは撮影している自分の背中側に止まった。歩いて2、3分で門を入ることができた。
 
 門を入ったところ。白い大きな仏塔が、この寺のシンボルだ。とても美しい形をしていて、長く見ていたくなる。ラオス式の仏塔で、前日にナコーンパノムの寺で見たものに似た形だ。

 下左  仏塔は4つの面がある四角錐。各面には金の装飾がついている。

 この塔は9世紀に建てられたが、1975年に激しい雨のなか崩壊したという。そして、1979年に再建されたという。

 下右  塔の前の参拝する人々。
 
 
 上左  仏塔の裏手には博物館があり、入ってみた。

 上右  サンダルを脱いで中に入ると、民家の中のような感じで、犬が出迎えてくれた。寺の骨董品などが雑然と並べられていた。

 左  1時間後のバンに乗車するため、先ほど下車したところで待った。1時間20分後まで待たされたが、やってきたバンに乗り、ムクダハーンに向う。
ムクダハーンへ
 11時30分、ムクダハーンのバスターミナルに到着。最初にしたのは、帰りのバンの時刻の確認。案内所で尋ねると18時だそうだ。でも、信用できない面もあるから、17時のバンには乗れるようにしよう。

 バスターミナルは街の中心から2kmほど西にあり、みどころのうち街の中心から離れているムクダハーンタワーは街の中心から2kmほど南にある。それで、トゥクトゥクでまずムクダハーンタワーに向い、徒歩で街の中心そしてターミナルに戻ろう。
 
 客待ちしていたトゥクトゥクと交渉。100バーツだという。

 街の中心を通ってムクダハーンタワーに向ったので、歩いて戻る参考にもなった。15分ほどでタワーに着いた。

 下左  タワーは工事中だった。一瞬、入れるのかなって思ったが、入場は普通にできた。ただし、入口で履物を脱いでから入場する。寺みたいだ。入場料は外国人50バーツなので、50バーツ札を出して、ワンパーソンと英語で言うと、なぜか、20バーツおつりがきた。タイ人料金は30バーツだが。

 
 
 上右  1、2階は展示コーナーになっていたが、後回しにして、まずは展望台に行った。エレベータは裸足で乗ることになるが、何だか変な感じではあった。

  タワーの北側の市内中心部を見る。タワーが南のはずれにあることがよくわかる。メコン川の向う側にはラオス側の街であるサワンナケートがよく見える。

 左  サワンナケートはラオス南部の中心都市であるだけあって、ナコーンパノムの対岸のターケークよりかなり大きな街のように見える。ラオス南部には行ったことがないが、行ったときには訪問することになろう。
 
 ムクダハーンの中心部からさらに北を見ると、メコン川に架かる橋が見える。第2タイ・ラオス友好橋だ。

 メコン川をまたいでタイとラオスを結ぶ橋は4本ある。1994年にできた、ノンカーイとビエンチャンを結ぶタイ・ラオス友好橋は、この旅でタイ側を国境そばまで歩いた。続いて、2007年にできた第2タイ・ラオス友好橋がこの橋で、ムクダハーンとサワンナケートを結んでいる。あと、2011年にできた第3がナコーンパノムとターケークを、2013年にできた第4がチェンコーンとフェーサイを結んでいるほか、第5が建設中である。
  展望台の上の最上階には仏像が安置されているというので行ってみた。確かに、広い部屋の真ん中に仏像が置かれていた。仏教国タイならではという感じだ。窓はあったものの、窓の高さは高く、展望には向いていなかった。
 
 1、2階の展示は少数民族の衣装などがメインになっていたが、関心をもったのは、交通網についての展示。

East-West Economics Corridor(東西経済回廊)というコーナーを見ると、ベトナムのダナンとミャンマーのモウラミャインを結ぶ東西のルートがインドシナ半島の大動脈になっているとのこと。ルートの半分少々がタイ領を通り、途中にムクダハーン、スコータイがあるという。タイだけの地図を見ているだけでは気づかないことだ。そして、ムクダハーンからコンケーンやスコータイを経て、ミャンマーとの国境のメーソートを結ぶ定期路線バスもあるというのにも驚かされた。
 
 上左   ムクダハーンタワーから少し離れたところからタワーを撮影。タワー到着時には見えなかった最上部分が見えている。球体の部分で、仏壇が安置されているところだ。

 上右  すでに13時近いので昼食場所を探しながら、街の中心へと向かった。客が多く入っている店があったので入店してみた。麺の店だった。

 左  店内。席について周りの客が食べている麺を眺めると、スープが赤っぽいものと透明のがあり、麺も米麺と小麦麺があることがわかった。
 
 メニューがあるのかないのかよくわからなかったが、店頭に行って注文することにした。

 店頭の鍋には、赤っぽいスープと透明のスープが仕切られて入っていた。赤っぽい色は、テーブルでほかの客の食べているのを見たときには唐辛子のためかと思ったのだが、鍋に入っているのを見ると、豚の血が入っているのだろうとわかった。また、小麦麺はインスタントの乾麺だということもわかった。

 スープは透明、麺は乾麺を注文した。
 
 運ばれてきた麺。具は、細切れの豚肉、レバー、魚肉のだんご、ニンニクチップ、青菜、ニラなどが入っていた。麺はインスタント麺を注文。

 
 
 麺を注文すると皿に野菜を乗せて運ばれてきた。もやし、キャベツ、何だかわからないのだが葉っぱものの野菜など。

 下左   調味料はたくさん置いてあった。あまり見ないものとしては、ピーナッツ、焼唐辛子などがあった。

 下右   野菜と調味料を入れていただく。インスタント麺だ。60バーツ。
 
 
 
. 上左  インドシナマーケット。1つの建物ではなく、道路に面して並んでいる露店の集まりだった。幅5mくらいの店の向う側も道路で、道路の真ん中露店が並んでいるようだった。

 上右  メコン川沿いの遊歩道。メコン川沿いの遊歩道は、この旅で、チェンカーン、ウドンターニ、シーチェンマイ、ナコーンパノムでも歩いているので、5つ目。でもムクダハーンは、整備がされていなくて、幅も狭くて、特徴も特にないもので、5ヶ所の中では最低かな。

 左  川向こうのサワンナケートを望む。川幅は1km少々ある。

 
 
 ワット・シーモンコン・タイにて。この池のほとりで少し休憩。













   狛犬のように、狛象がいた。色が青というのも珍しい。


 
 
  地元民専用のラオス側へのボートが停泊していた。客がいないのは、出航時間まで間があるからだろうが、ナコーンパノム同様、ボートで出入国できる地元民もボートより自家用車やバスのほうがメインになっている感じだ。
 
 
  出入国管理事務所。出入りする人はいない。

 下左  ここからバスターミナルまで歩いても十分、17時に間にあう時間だったが、暑い中、歩くのが面倒くさくなってトゥクトゥクを利用。

 下右  ナコーンパノムに向うバンがなかなかなかったが、16時30分ごろの便に乗車。
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イサーン料理を食べて電飾ボートを見る
 帰りのバンは快走し、所要時間1時間30分で、18時ごろナコーンパノムに到着。ホテルの前を通過するなら、いったんホテルに立寄ろうと思っていたが、行きとは違うルートでバスターミナルに向ったので、バスターミナルまで行った。

 下左  メコン川沿いまで2kmほどあるが、半分ほど歩いたあたりからナイトマーケットがあった。昆虫食の屋台が数軒かたまっていた。虫の種類は皿ごとに違っていた。

 下右  昆虫食の1つ。
 
 
 
 上左・上右  ナイトマーケットには野菜や肉の露店が何軒もあった。野菜も肉もナイトマーケットで売っているのはあまり見かけなかったので、興味深く見ながら歩いた。ただ、夕食に食べてみたいと思うような屋台はなかった。

 左  やがてメコン川沿いの道路までやってきた。道路沿いには露店が並んでいて、夕食をとるところを探した。結局、1軒のレストランが、イサーン料理もあっていいかなと思って入店。
 
 
 上左  店内。

 客はタイ人で占められている。家族連れなどが多い。メニューはタイ語だけだったが、写真入りだったので助かった。

 上右  チャーンビールを注文。

 左  つまみ盛り合せ。 
 
 豚肉のから揚げ。

 3品注文したが、少し量が多かった。このから揚げは暖かいうちは美味しかったのだが、冷えると、脂身が食べにくくなり、少し残した。
 
 ソムタム。カノムチーン、キャベツ、カシューナッツが付け合わせにあり、辛さをあさえるの役立った。

 下左  食事の全景。あわせて350バーツ(約1250円)ほど。

 下右  リオビールも注文。

 チャーンとリオの瓶の形の違いはわかっていたが、並べてみるとはっきりわかる。少し太いリオと細長いチャーン、どちらも620ml入りというのは同じだ。
 
 
 メコン川沿いの道路のナイトマーケット。衣類や雑貨の店が多い。
 
 時計台のところから遊歩道に入った。まもなく、何隻もの電飾されて、輝いていボートがメコン川を行きかっているのが見えた。

 このボートを見て、この日が10月の満月の日に行われるというワン・チャオロックだということがわかった。1年に1回だけのボートの運行を見られてラッキーだった。昼間もナコーンパノムに滞在していたら、前日に練習を見かけたボートレースの本番とかはりぼてのボートの行進なども見られたのだが、やむを得ない。
 
 電飾ボートは1隻1隻、違った装飾で面白い。

 下左  ライトアップされたナーガ像。

 下右  前日は昼間に訪れたワット・マハタートの仏塔。あらためて、この日見てきたタートパノムの仏塔のミニ版だと思った。

 ホテルに戻り、川の対岸の明かりを見て、1日を終了。そしてこの旅のうちイサーン滞在の8日間を終えた。
 

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