10 日 目 バ ン コ ク の 一 日
昔は日本の総理大臣も訪れたレトロな洋食店 |
前日のオフ会でビールをたくさん飲んで、この日は9時ごろまで寝ていた.。シャワーを浴びて、外での行動を開始しようとしてときにはもう10時近く。 朝食を食べに出て、そのまま街歩きをしよう。朝食は、BTSプロンポンで下車し、クイッティアオの店、ルンルアンでとろう。 上左 店内。写真の左端あたりが調理場。 上右 アイスコーヒーも注文したら、ペットボトル入りのコーヒーとカップ一杯の氷が運ばれてきた。以前はジョッキに氷入りコーヒーが入れられていた。量的には変わらないが、このほうが接客しやすいから変えたのかな。 |
ルンルアンのクイッティオは4通りある。味がナムサイと
トムヤム、そしてナーム(スープ有り)とヘーン(スープ無し)で4通りになる。さらに、麺の種類は一般的な4種類の麺で、さらに量が大中小。 選んだのはナムサイのナームのセンミーとトムヤムのヘーンのセンレックでどちらも小にした。これはナムサイのナーム。ナムサイは透明なスープで辛くなく、あっさりしている。 ナムサイはスープの名だから、"ナムサイのヘーン"という言い方は少し変な感じだし、ナムサイもトムヤムの一種なので、その点も少し変に思いつつ注文した。 |
こちらは、トムヤムのヘーン。トムヤムのペーストが入っている。 具は共通で、ルークチン、豚のミンチ肉、レバーなど。 この店の食器は船の形をしているのも特徴的だ。 |
食後は、BTSアソークで下車し、MRTスクンビットからブルーライン、さらにタオプーンでMRTパープルラインに乗車する。 パープルラインは、タオプーンからバンラック・ノイ・ターイットまでは乗車した。このときは沿線の水上マーケットに行くために乗車したのだ。そこから終点のバンパイ運河までは乗車していない。また、ブルーラインのバンスーとタオプーンの間は乗っておらず、この区間も完成したので乗ってみたかった。 写真は、タオプーンにて、パープルラインの電車。 下 途中、チャオプラヤ川を渡る。 |
上左 車内はすいていたが、以前乗ったときはガラガラだったが、それよりは増えていた。 上右 終点のバンパイ運河駅。 左 駅の近くを少しだけぶらぶらしてみた。なぜここが終点なのかと思うような場所に駅があった。車庫もあったので、車庫を設置した関係かな。 運賃は、以前、ブルーラインとつながっていながったときは、ブルーラインとの通し運賃にならなかったので、通し運賃で計算されるようになって、安くなったと感じた。 |
MRTのパープルラインの終点のバンパイ運河から、ブルーラインの終点近くのシーロムまで、乗り継ぎ時間もいれて1時間少々乗車。 シーロム通りを歩いてパッポン通りへ。パッポン通りは、夜はゴーゴーバーとナイトマーケットが共存しているような横丁だが、昼間はひっそりとしている。この通りを歩くのは、最初にバンコクを訪問した1997年以来、21年ぶりだ。 今回は、昼食を「みずキッチン」でとるためにやってきた。日本人向けに洋食を出しているような店。もう15時近くて、早く食べたい。 店を探すと、玄関先におすすめ料理の宣伝があって、サバステーキ、ビーフステーキ(この店ではサリカステーキというようだ)、マカロニグラタンが書かれている。 さあ、中に入ろう。でも、一見、スナックのような感じで、店内が見えずなんとなく入りづらい雰囲気がある。 下左 思い切って開けてみる。 下右 玄関の上部のネオン式看板。 |
何ともレトロな雰囲気の店内だ。昭和の時代の日本の洋食屋さんという感じがして、昔にタイムスリップしたように思った。日本にもこういう店は滅多に残っていないだろう。 ただ、換気がよくないのと、暗い感じなのが気になる。 下左 カウンターも昔風で懐かしさを感じる。昔の賑わいを想像できて楽しい。でも雑然と荷物が置かれていて、整理整頓が行われていないのは残念。 下右 店内には猫が飼育されている。これはかわいいと肯定的にみるか、衛生的によくないとみるかによって感じ方が変わるだろう。 |
上左
ひと昔もふた昔も前の手書きのポスター。色あせているが、時代を感じさせるポスターだ。こんな感じのポスターが何枚か壁を飾っている。 上右 中曽根元総理、宮沢元総理も訪問したようで、色紙が残されている。宮沢さんはなぜ内閣総理大臣じゃなくって自由民主党総裁の肩書で書いているのか、ちょっと気になる。写真はないが、すぐ横には、海部元総理の色紙もあった。1980年代から90年代のかけては、ときの総理大臣が訪問するような有名店だったのだ。 左 飲物はシンハビール。 下左 サバステーキ。焼サバだ。サバはうまく焼けていて、美味しくいただけた。きっと昔のままの味付けを守っているのだろう。 下右 醤油と別皿に生姜をのせてもってきてくれた。皿の大きさと生姜の量がアンバランスな気もするが、気にしない。 |
まだお腹いっぱいにはなっていないので、せっかく来たのだからと思い、マカロニグラタンも注文してみた。 こちらも美味しくいただけた。おすすめ3品のうち、2品をいただいたので、あとはサリカステーキ(ビーフステーキ)だ。 ネット情報なので、どこまで正しいかわからないが、かつては日本人が店をやっていたが、亡くなったあと、タイ人の奥さんがやっているとか、売りに出されて買い取ったタイ人がやっているという説もあった。 味はいいけど、店のメインテナンスに問題点があるのは、後継者が料理は昔のレシピ通りに調理しているけど、店の環境維持に注意を払っていないからかもしれない。いい店なので、次回訪問まで頑張ってほしいし、入りやすく食べやすい雰囲気にして、客を増やしてほしい。 |
運河ボート新路線とラチャダー鉄道市場 |
昼食後は、MRTサムヤーンに向った。裏道のようなわかりにくい道だったが、たどりついた。MRTに乗る前に、駅のすぐそばにあるワット・フアランポーンに参拝してみた。 1996年にできたという新しい寺であり、無縁仏の供養をおこなっている寺というのが特徴。 下左 何かの儀式に遭遇。 下右 その儀式のお供養だろうか。儀式のあとで食べるような準備がしてあった。 |
本堂は階段を上がった、2階にあたる高さのところにあるのも珍しい。そのため、本堂の前からは、寺の大部分を眺めることができる。かなり広い敷地があって、新しいだけあってきれいな建築物が並んでいる。 本堂はかなり大きく、本尊の仏像も大きかった。 MRTで一駅だけ乗車してフアランポーンへ。フアランポーン駅の横の運河、クルン・カセム運河に新たなボート路線が開設された。今のところ、試験運航で無料で乗れる。 |
この運河ボート。1997年に初めてバンコクに来た時に乗船したのだ。でも、その次に来た時には廃止されていたので、21年ぶりの乗船となる。 やってきたボートは、屋台ねどで使われるプラスチックの簡易椅子を積んだ小さなボートだった。以前乗船したときは、センセーブ運河のボートと同じような構造、大きさだったが。また21年前はセンセーブ運河の合流点からセンセーブ運河に入って、パンファーで下船している。 下左 乗船したボートは自分だけの貸切状態。21年前と大きく違うのは運河がきれいになったことだ。以前乗った時には、異臭がしたし、スピードを出したときに、水をかぶらないよう気をつけていたことを思い出す。今回のボートはスピードは出さず、しぶきもかからない。 下右 反対方向のボートとすれ違い。そちらは屋根付き。 |
上左 途中で乗降客はなく、20分ほどで終点のテーウェートに到着。近くにはチャオプラヤ川のボートのテーウェート船着場もあった。でも、特に見たいところもなく、引き返すことにした。 上右 小雨が降ってきた。屋根なしのボートで強まると困るなと思っていたら、傘を勧められた。傘を常備しているとはびっくりだが、ささなかった。 左 センセーブ運河と交差するところでは、ほとんど停船に近いくらいの徐行のうえ、1人の乗組員が安全確認のためボートの先端で監視を行っていた。センセーブ運河の方が通行量が多く、通行権が優先のようだが、信号が必要かも。 この写真の下部に写っているが、このときのボートは、ボートの両サイドに長いベンチが取り付けられていた。 間もなく、フアランポーン駅の船着場に到着。 |
上左 ボートでフアランポーン駅に戻ったあと、駅の中を少し見学。気動車を6両つなぎ、1両だけが2等車で残りは3等車という列車が出発を待っていた。 上右 横サボを見ると、この旅で訪問してきたノンカーイ行だった。3等車でノンカーイまで乗ることはできるかなぁ。2等車でないと無理だと思った。 そもそも、LCCの地方都市への便が増え、この旅で以前なら考えられなかったルーイやナコーンパノム発着の便を利用して、その利便性を知ったので、自分は、もはや夜行列車を利用することはないだろうな。同じく夜行バスも使わないだろうな。 左 カマボコ型のドームに覆われた大待合室。現在では冷房が入っていて、気持ちいい。しばらく涼ませてもらった。 |
MRTでタイ文化センター駅へ移動。タラート・ロットファイ・ラチャダー(ラチャダー鉄道市場)に向った。まず、市場の隣にあるデパートの4階の駐車場へ、市場を歩く前に、市場を見渡せるというので行ってみた。テントが光り輝いて美しい。 下左・下右 ラチャダー鉄道市場の中。一通り歩き回ってみた。飲食エリアと衣料・雑貨のエリアが分かれている。2015年につくられた新しいナイトマーケットだ。でも、なぜ「鉄道」というのかは不明。 |
スクンビットでBTSに乗り継いてプロンポンへ。プロンポンは朝食のためにもやってきたが、今度は夕食をとるためにやってきた。駅のすぐそばにある大衆食堂の「イムちゃん」に行ってみた。一度行きたいと思いつつ、なかなか行けなかった店だ。 路地をはさんで両側に店があって、最初は、どちらかよくわからなかった。やがて一方は「アロイちゃん」という別の店名が書いてあるのを見つけた。一瞬、別の店で、違う経営者があえて競争のために別の店を出しているのかと思った。 でも、よく見てみると、メニューが共通で値段も同じ、しかも店員が行き来していて、両側とも同じ店だと理解できた。21時を過ぎていたが、どちら側もにぎわっていた。(帰国後、調べてみたら、メニューは少し違っていて、「アロイちゃん」のほうはソムタムが充実しているという情報があった。) |
上左 店内。店頭には料理の写真が並んだメニューがある。これは壮観なのだが、立ったままでは見にくいので、席に座って冊子のメニューで料理を選んだ。たくさんの料理ができることをアピールするにはよい方法だ。 上右 飲物はリオビール。 左 シーフードのバジル炒め。 いか、えびと香菜がナンプラー味で炒めてある。いか、えびが多くて、つまみによかった。 |
ヤムウンセン。 春雨サラダだが、野菜のほかえびが多く入っていた。昼食が遅かったので、2皿で満腹になった。 評判通り、安くて美味しい店だ。またやってこようと思う。店名が日本語っぽいし、日本語のメニューも充実している。日本人も気軽に利用できるタイ食堂って感じだった。 ホテルに戻り、約12時間かけた街歩きを終えた。 |