part1 - 2日目前半     

7時にホテル出発。まず、朝食のため、MTRで一駅乗車し、善導寺まで行った。行き先は、阜杭豆漿。5番出口から外に出ると華山市場の入口が目の前。そこから市場に入り2階に上がると、そこが目指す店。

豆漿、蛋餅、油條を注文。豆漿は豆乳スープで、塩辛いのと甘いのがある。注文したのは塩辛いほう。豆漿に油條を浸して食べた。蛋餅は、卵と餃子の皮を一緒に焼いたようなもの。

MRTを士林で下車。士林官邸に向かった。しかし、入口がよくわからず、いったん行き過ぎてしまった。入口に看板などがないためである。上が入口。それでも、8時の開場からまもない時間に入場できた。

士林官邸は、蒋介石が台湾にやってきた翌年の1950年から死去する1975年まで、妻の宋美齢とともに暮らした邸宅。蒋介石の死後しばらく宋美齢は住んだが、まもなく米国に移住したので、無人の邸宅となった。

主がいなくなってからも20年間、禁断の花園であったが、1996年に建物以外が一般に開放された。ただし、邸宅の建物は現在でも入れない。上の画像は、邸宅の玄関で、柵の外から撮影したもの。

庭園は広大で、画像の西洋式庭園のほか、中国式庭園や自然を生かしたエリア、温室、芝生などがあった。現状では、植物園として機能しているようだ。

MRT士林からバスで故宮博物院に向かう予定だったが、士林官邸近くのバス停からも乗れることがわかったので、そこからバスで故宮博物院に向かった。開館間もない9時過ぎに到着したので、見学者はまばら。

2006年6月まで工事中だった。上の門を入るとすぐに左手の階段を上がって、別館の展示をみてから、本館に向かうようになっている。工事中のためのサービスだろうか、2006年末までの間にもう一度、入場できるチケットであった。

本館の正面玄関の前が工事中であるため、左手のやや高いところを歩いて本館に向かった。本館内も展示室が普段よりも少なくなっているようだった。

館内の写真撮影は書と絵画をのぞいて認められている。もちろんフラッシュは不可。上の画像は、清の皇帝の印鑑。巨大なハンコにびっくりした。

もともと故宮博物院は、収蔵品は多いが、展示されている数はそれほど多くないので、見学に要する時間はあまりかからない。今回はさらに工事中だったこともあり1時間少々で見学を終えた。

タクシーで忠烈祠に向かった。10時半くらいの到着で。11時からの衛兵交代の儀式を見たいので、それまでにいろいろ見ておく。祠は中国式の寺院のような建物。そして内部には、寺であれば仏像が安置される場所に 烈士位牌が置かれていた。案内によると、国民革命(辛亥革命と東征北伐)、抗日戦争、国共内戦での烈士33万の位牌だという。

祠の建物の裏手に、この祠に祭ってある烈士がどんな戦いで命を落としたかのパネルがたくさん並んでいた。辛亥革命、北伐、抗日戦争(上記の八年抗戦)、国共内戦など。 最後は金門島での戦いであった。 そこで思ったのだが、台湾で戦われた戦争はなく、すべて中国大陸(金門島をどう扱うかは別として)での戦争である。つまり、本来は中国本土にあるべきものが、国民政府の移転によって、台湾に存在しているのである。

11時から衛兵の交代の儀式。空軍の兵士が担当しているようだった。同様の儀式は前日に、中正紀念堂でも見たが、今回のほうが歩く距離が長いなどみごたえがある。 祠から門まで200mくらい行進するのだ。

行進が終わって観光客がタクシーを求めださないうちに、タクシーをつかまえMRT圓山まで走らせる。何を勘違いしたのか、圓山大飯店に行こうとするではないか。台湾は日本語が通じると思って安心していたら、実は日本語のよくわからない運転手だったのかもしれない。あわてて、駅のほうだと、大げさに ジェスチャーで示す。なにしろ、台北車站には11時20分に着きたいから、、

ところで、圓山大飯店の場所には、日本統治時代に台湾神社がおかれていたという。機会があれば、ホテルの見学もかねて、ゆっくり訪問してみたいものだ。

台北車站に着いたのは11時25分、国父史蹟紀念館へ走った。午前中の開館が11時30分までとなっていた からだ。11時29分に到着し、建物の内部に入った。まだ見学していた人があったため入れたようだ。展示物は多くないので10分ほどで見てしまった。気づくと、ほかの見学者もいなくなっている。それで、外に出てみたら、すぐに入口が閉鎖された。

ここは孫文が2度台湾を訪れたときに宿泊した梅屋敷という日本式旅館を移築したもの。内部は畳敷きで、資料の展示もおこなわれている。

孫文が蒋介石を黄埔軍校(陸軍士官学校)の校長に任命した文書もあり、広州で黄埔軍校を訪問したときのことを思い出した。 → 広州編の黄埔軍校へ行った日のページ

庭園は中国風のもの。こちらも一通り見て、外に出た。

昼食は五條という小籠包屋でとった。国父史蹟紀念館から徒歩で10分ほど。通り名でいうと、長安東路を歩き、少し北に向かったところ。 下町っぽい感じのところである。

どんなガイドブックにも掲載されていて有名な小籠包の店としては、鼎泰豊があるが、前回訪問して、その美味しさは確認しているので、今回は、安くて並ぶ必要のない店にした。

酸辣湯と台湾啤酒

燙皮小籠包

蝦仁焼賣

魚翅餃

酸辣湯はかなり辛かった。燙皮小籠包は有名店で食べるものと比べて遜色なく、熱いスープがじゅるじゅると出てくる。どれも満足がいったが、それでいて、値段は安く、これだけ全部で200元(約640円)。

これだけ食べてすっかり満腹になった。腹ごなしにMRT中山まで歩いた。このあとMRTで北投、淡水へ向かう。

 

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