2 日 目   九イ分 ・ 十分 ・ 青桐 ・ 深坑

青桐の青は、正確には 「くさかんむりに青」)

 

 ホテルクーポンでは朝食は含まれていなかったので、朝食はホテルのレストランではなく、屋台でとることにした。

 ホテルから10分ほどでMRTの民権西路站なのだが、その駅前に屋台が2つ出ていた。1つは画像の屋台で、小籠包など、もう1つは飯團などを売っていた。

 それで、両方の屋台で、小籠包と飯團を買い、朝食とした。近くにベンチがあったのだが、小雨模様で濡れていたので、立ち食い。

  MRT忠孝復興で下車。1番出口を上がって地上に出ると、基隆客運のバス停があり、そこから九イ分へ直通のバスが出ている。

 このバス、ユーユーカードが使えるので、小銭の心配などをしなくてすみ、とても便利だ。九イ分までの運賃はTWD85(約250円)ととても安かった。

 鉄道で行った場合は、瑞芳からこのバスに乗ることになる。瑞芳まで1時間で、鉄道より長いが、待ち時間を考えると同じようなものだ。さらに九イ分まで20分ほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 九イ分は、基隆に近い山間の町。以前は金鉱山があり町が発展したが、閉山後は静かな町になった。近年、「悲情城市」の舞台として人気が出て、さらに「千と千尋の神隠し」のモデルの町とされよく知られるようになった。

 九イ分のバス停はいくつかあるが、舊道口がにぎやかな老街になっている基山路の入口なので、舊道口で下車。

 上は、バスを下車したところにある展望台からの眺め。海が見えるが、基隆より少し南の海岸だ。

 右上は、基山路の入口。ここから入ると、土産物屋などが軒を連ねている。

 右は、観光客でごったかえす階段になっている豎崎路。豎崎路に沿って、茶館がある。右の階段を少しあがったところが、基山路との交差点になっている。っても、豎崎路は階段だから、普通の道と階段の交差なのだが。

 九イ分は2度目。今回は、まだ行ってないところに行こうと、五番坑公園に行ってみた。金鉱の坑道の入口だ。

 上は、斜面にへばりつくように建っている九 イ分の建物。

 右は、以前から気になっていた金鉱博物館。閉鎖されているようで、壁には漫画が描かれている。

 老街で少し腹ごしらえをした。下左 芋圓・・薄い味のしるこって感じ 熱いのと冷たいのがあり熱いものを注文

 下右 魚丸湯・・魚のすり身でつくった団子のスープ 大きい団子には肉がはいっている

 バスで瑞芳まで戻る。駅舎には、新年快楽の電光板がついていた。春節からは1か月ほどたっているが、まだつけてあるようだ。

 ここからは平渓線で十分、青桐に向かう。一日週遊券を購入。瑞芳・青桐間が乗り放題の切符だが、往復するだけの場合でも割安になるのだ。

 とはいえ自分の場合は、戻ってくるのじゃなく、バスで深坑に抜けるので、この券を買うと損なのだが、この券がほしくて購入した。 

 平渓線は、厳密には、三貂嶺までは東部幹線を走り、三貂嶺で分岐して青桐に向かう。終点の青桐に向かうと台北に近づいていくという路線だ。

 平渓線の列車・・これを見てどこかで見たことがある列車だとすぐわかる。かつて、非電化だった東部幹線で走っていた自強号の車両なのだ。東部幹線も電化され、余った車両がローカル線の近代化に一役立っているわけだ。

 20分ほどの乗車で十分に到着。沿線で一番みどころがたくさんある駅だ。

 

 

 ここの老街の特徴は、線路をはさんで商店街になっているということ。

 ここを列車が通る様子は見ていないが、想像すればなかなか楽しい。

 

 

 

 ここでは、旧暦1月15日に天燈を上げる。

 行った日も、何回か爆竹のような音がして、天燈が上げられた。右は落ちてきた天燈。

 20分ほど1つ手前の駅の大華に戻る道路を歩いて十分瀑布に向かった。

 瀑布のある公園の入口にある吊り橋・・行った日は小雨が降っていて傘をさしている人が多い。
 

 

 

 

 十分瀑布・・台湾では大きな滝なのだろうが、イグアスの滝を見てしまった自分にはまったく貧弱に思えてしまった。

 ここは、自分が行く1カ月ほど前までは、1年半ばかり見ることができなかったようで、その点では見ることができてラッキーだった。

 このあと、再び駅の方向に戻った。戻る途中に煤礦博物館があり行ってみた。駅と滝を結ぶ道路に面して博物館らしきものがあったので中に入ってみた。

 すると、そこは料金所みたいなもので、入場料200元を払うと、車で1kmほど離れたかつての炭鉱の坑口まで連れていってくれる。

 

 かつての新平渓炭鉱の坑口・・1965年から1997年まで石炭が掘り出されていた。

 炭鉱の施設の一部が博物館として保存されている ほんの10mほどだが模擬坑道がある。

 そして、帰りはトロッコ。

 

 

 

 

 

 

 今は架線がなく蓄電池式だが、丁寧にパンタグラフがつけてあった。右が下車地点で、料金所の建物まで歩いて10分ほどだった。

 十分から再び列車に乗って、終点の青桐に向かった。

 青桐の駅舎・・日本統治時代に建てられたもので、日本風の建築。

 そばに鉄道故事館があり、昔の平渓線の写真などが展示されている。

 このとき、かなりきつく雨が降っていた。

 ここは平渓線では、十分についで観光客の多そうなところである。

 煤礦紀念公園・・駅の裏手の高台にある。十分で行った煤礦博物館に似た感じらしいが、雨脚がきつくなってきたので、傘をさして傾斜のきつい道を歩くのがつらそうなので、下から眺めただけにした。

 

 近くには、なつかしい木造の日本建築があった。

 青桐の老街・・駅前に店がならんでいる。

 


 

 

 

 

  ○巻(○は、渓谷の渓の繁体字でさんずいへんをとったものにふるとり)・・春巻に似たもの。芋がはいっている点が春巻と違う。

 深坑まで乗車した1076系統のバス・・平渓と木柵を結ぶ台北客運のバス。間隔は40分〜2時間くらいで、本数はあまり多くない。
 バスの車内に貼ってあった時刻表。

 (2010年3月現在のものなので、その後の変化にご注意ください。)

 右は、深坑のバス停付近。

 

 

 

 

 

 

 左は、老街の入口付近。

 老街の入口あたりには臭豆腐の屋台が集中している。

 悪臭のするはずの豆腐を辛いスープの中で煮込むのが一般的だが、思いのほか臭いがきつくなかった。
 

 老街は、レトロな建物が並んでいる。感じとしては、三峡の老街に似ている。
 

 

 

 

 

 

 

 

 レストランに入店。飲物は台湾ビール。料理は、下左が、清蒸臭豆腐。下右が、香酥豆腐捲。

 深坑に行った後、木棚からMRTに乗車。大安で下車すると、猫カフェ「■猫猫」があるので行ってみた。(■は画像を参照)

 「猫花園」に行ったのは2005年なので、久しぶりの猫カフェということで喜び勇んで行ったのだが、、、画像でわかるだろうか。ネオンを見ると、午後9時でおしまいだった。

 すでに9時少し前で、中のお客さんも帰りかけている人がいたりして、入るのをやめた。台湾のカフェは深夜でもやっている店が多いのでちょっと意外だったが、やむをえない。ホテルに戻って、一日が終了。

 

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