3 日 目   麻豆代天府そしてオフ会

 

オフ会第2弾は麻豆代天府へ
 この日も朝食はサハビー粥をいただくために外出。2番のバスに乗って、阿堂鹹粥に行った。台南で一番多く利用している粥の専門店だ。この日は土曜日で混雑しているかもと思ったが、さほど混んではいなかった。6時台だったので、まだ来店客のピークじゃなかったのかな。
 
 蔭汁魚頭30元。サバヒーの頭の部分を煮たもの。つまりは、アラ。頭の上部などに身が少しついているので、それをせせって食べる。当然ながら、骨はとっていないので、時間をかけて骨を抜きながら食べるので、時間がかかる。粥が運ばれてくるまでの時間つぶしと思えば、ちょうどいい。

 下左  香腸15元。注文した覚えがないのに、と一瞬思ったのだが、注文票を見て納得。香腸と油條が連続した段に印刷されているので、油條の欄に1を書くつもりが、香腸の欄に1と書いてしまったようだ。粥が運ばれるのに時間がかかるので、これも待ち時間利用という点からはよかった。
 
 
 上右  いよいよ運ばれてきた粥。この日は、綜合鹹粥100元を注文。サバヒーの身を細かく刻んである。ほかにカキも入っている。

 粥が運ばれるととも、油條15元を注文。発音がわからなかったが、ユーチャオで通じた。注文と一緒に15元渡すと、すぐに油條が運ばれてきた。

 左  油條を粥の上に置いた状態。このあとかき混ぜていただいた。美味しいサハビー粥をいただけて満足。
 
 バスに乗って、ホテルに戻る。まずすべきは、ホテル1階のコンビニとコーヒーショップで朝食券を使うこと。

 120元で土産の食品を購入。2元オーバーなので、別払いする。飲物はホットコーヒーとアイスコーヒー。部屋に戻ってアイスコーヒーを飲み、ホットコーヒーは冷蔵庫で冷やす。

 
 
 この日はkimcafeさんとともに麻豆代天府に向う。台北ナビなどでは麻豆へのルートとして、台鉄の隆田で下車して、タクシーを利用するコースが案内されている。自分の場合、以前、烏山頭へ行ったとき、隆田からタクシーを利用したのだが、このとき、時間の余裕があれば、麻豆にも行こうと考えたことがあったが、時間がまったく足らず、その時以来、お預けになっていた。kimcafeさんは、台南で丸一日使えるこの日の行先として、麻豆代天府を考えていらっしゃったので、昼間もオフ会として、一緒に訪問することになった。

 今回は、前夜にkimcafeさんと相談して、台南車站からバスで行くことにした。橘12という系統で、台南公園を出た後、5分後に台南車站を出発するので、9時30分発のバスに乗ることにした。このバスは途中で、台鉄の善化を通る。そして麻豆の終点である転運站の少し手前の一商前で下車して、あとは歩くことにした。

 帰りは、善化で下車して、台鉄に乗ることにした。麻豆から善化は、この系統のバス以外に、玉井へ向かう橘幹線のバスが毎時1本あり、そのバスでも行けることが、前日に玉井へ行ったさいにわかっていた。麻豆転運站13時30分発のバスに乗れなくても橘幹線に乗ればよかった。
 
 上左  9時20分にkimcafeさんと、ホテル1階で待ち合わせ。やってきた橘12のバスは小型バスだった。

 上右  客は自分たち以外には4〜5人か。行きのバスの車中では、kimcafeさんと前夜の話の続き。1人なら暇になりそうな行程だったが、そんなに長く感じなかった。鉄道なら25分くらいの善化まで1時間。メインストリートから寄り道していくこともあったが、わざわざ立ち寄った停留所はどこも利用客なし。

 左  ダイヤより10分ほど余計にかかって、1時間30分で麻豆の一商前に到着し、下車。この付近が麻豆の中心地のようで、商店がならび、市場もあった。麻豆では、日よけの亭仔脚もなく、雨傘を日傘かわりにさして歩いた。20分ほど歩いて麻豆代天府に到着。
  麻豆代天府は、道教の寺院であるが、派手な色彩に模様を施した建物があり、地獄めぐりを楽しめる、エンタテイメント性の強い寺として有名。ここは本殿の入口。

 下左  卵型とした観音堂。卵を直立させ、帽子をかぶせたような形のうえ、水色の寺というのも珍しい。中はいたって普通だった。

 下右  祭りのときに街中を走るのであろうか。派手な電光看板もついた寺の車。
 
 
 
  麻豆代天府を代表する建造物が巨大な龍。最初に見た時には気づかなかったのだが、龍の胴体(写真では奥のほうに写っていて見にくいが、水色でうろこの描かれている部分)の中は天堂(天国のこと)の展示があって、口がその出口、龍が吐き出している炎(炎といっても水色)が階段になっていて、龍の口から延々と歩き下りてくる。

 下左  麻豆代天府で一番のお楽しみにしていた十八地獄の入口。寺自体は無料だが、地獄だけは40元を払う。この入口から階段を下り、地獄は地下に展開されている。
 
 
 
 
 
  上右  十八地獄は、いづれも大王が罪人を裁く場面と、罪人が死刑になる場面で構成されている。死刑の方法は、犯した犯罪の種類によって違う。

 見学客がそれぞれの地獄の前にやってくると、明かりがついて、死刑を行う人形が動き出す仕組みになっている。

 この写真の地獄は、農業用のトラクターで轢き殺される刑のようだ。

  左  この写真の地獄は、舌を抜かれる刑のようだ。
 
 この写真の地獄は石臼で体ごと粉々にさせられる刑のようだ。

 このほか、内臓を抜き取られる刑、目玉を抜き取られる刑、手足を切り取られる刑、腹を切断される刑、煮えたぎる油の中に入れられる刑、蛇と犬に食われる刑などがあった。

 さて、地獄めぐりは地下で冷房もよくきいていて、涼しく見学できた。その意味では、地獄ならぬ天国であった。
 
 
 
  上左  十八地獄を出たあと、引き続き、天堂の入口があった。ここで再び40元を払う。今度は階段を上がっていくのだが、これは龍の胴体の中であった。

  上右  天堂は天国のような優雅な生活の展示であった。こちらも18種類ほどの場面があったが、地獄ほどの印象は残らなかった。

  左  天堂を全部見終わるとその出口は龍の口であった。口の高さは建物の6階くらいで、そこから長い階段を下り地上へ。
 
  本堂にもう一度立ち寄ると、何やら儀式を行っていた。少し見学し、麻豆代天府から退去した。1時間余りの珍寺滞在だった。

 下左  再び炎天下を歩いて麻豆の集落に向った。バス停の近くの店で昼食をとっていくことにした。kimcafeさんと昼食場所として適した店を探したが、これといった店はなく、結局、陳香俣羹麺店へ。

 下右  小さな店で、テーブルは1つ。あとは着席した壁際に長机の席。
 
 
 
 
 魯肉飯、大35元。

 下左  竹筍湯30元。

 下右  [湯のしたに火]青菜。店頭では時価だったが、30元だった。最初は注文する予定がなかったが、女将がkimcafeさんに売り込んで1皿とった。何の野菜かな不明。話好きの女将で、娘は日本にいるとか話していた。
 
 
 
 
 
 
 
  上左  一商前のバス停。13時30分過ぎの橘12に乗車する。玉井に向う橘幹線も走っているはずだと不思議に思ったが、バス停から近くのコンビニに飲物を買いに行った際に、橘幹線のバスが別ルートを走ることを知った。

  上右  この付近には麻豆老街があるらしいのだが、バス停付近は老街ではなかったようだ。

  左  やってきた橘12の小型バスに乗車。
 
 
 
 
  上左  20分ほどの乗車で善化の駅に到着し、下車。

  上右  20分ほど待つと14時10分発の列車があった。高鉄台南への接続列車で、善化の当駅始発であった。

   左  当駅始発だったので、早めに車内に入って待つことができた。鉄道は早い。25分で台南に到着。

 到着後、夕食時の約束をしていったん別れた。kimcafeさんは翌日、台東にいらっしゃるので、その切符を購入。自分はホテルに戻って休憩。
路上居酒屋の感性でオフ会第3弾
 
 上左  ホテルには15時ごろに戻り、1時間30分くらい休憩。16時30分ごろに出かけた。kimcafeさんとは18時30分に待合せしているので、1時間ほど街歩きをしてから合流しよう。

 バスで孔子廟まで行く。孔子廟の南側に小学校のグランドがあって、一般市民にも開放されている。以前からこんなグランドあったのかなぁ、思い出せない。

 上右  西に向う。グランドを持つ国民小学がある。日本風の建築も残され、今も図書館として使われている。

  左  台南美術館の建設現場。いつ完成するのかな。開館すればぜひ訪問しようと思う。
 
  さらに西に歩くと、台南地方法院があった。法院とは裁判所のことで、2016年に修復工事が終わるとともに、内部の見学もできるようになったとのことだ。今回は時間が遅くなってしまっているので、いずれは見学したい。

 下左  どんどん西へ歩いて、海安路に出た。海安路の歩道には、府前路から民権路の間を中心にしてテーブルがたくさんでている。路上居酒屋のようになっているのだ。ネットでは、路上居酒屋のうち、感性という店が最も人気がありそうだったので、あとでkimcafeさんと訪問しようと思うが、事前に自分の目で確かめておいた。

 下右  kimcafeさんと待ち合わせの神農街入口。まだ約束の時間まで30分ほどあるので神農街を端から端まで歩いてみた。
 
 
  上左  自動販売機に人だかりがしていて、何だろうと見てみたら、100元で何かお楽しみの品物がでてくる販売機だった。福袋みたいな感じだ。品物は雑貨品で、商品を見てキャーキャーにぎわっていた。

 上右  何でも修理屋といった感じの店。このあと、神農街の西端まで歩いたが、西半分は人出も少なく、地元向け商店街。東半分がローカルな観光地といった感じだった。

 左  kimcafeさんと合流後、海安路を南下し、感性へ向かう。感性に到着。ほかの店より、ずいぶん人が集まっていた。
 
  上左  路上のテーブル席。空いている席に陣取った。

 上右  賞味期限が18日の台湾ビールの生ビール。ビールは客が冷蔵庫から取り出して席まで持っていくのが、この店の流儀だ。

  kimcafeさんの退職と長期旅行の出発を祝って乾杯。

 左  この店のメイン料理は滷味(ルーウェイ)。野菜、練り物、海鮮、肉製品などいろいろな具を、食べたいだけカゴに入れて店員に渡す。しばらくすると、湯通しして、テーブルまで運ばれてくる。
 
 
 上左  もやしは別皿で運ばれてきた。

 上右  ウーロン茶のボトル。

 左  滷味2皿目。

 下左  意麺は別皿。

 下右  雨が降ってきたので、移動式の屋根が伸ばされた。スコール性の強い雨だったが、雨を気にすることなく、お話に夢中になれた。

 2日続けて、飽きることなく、kimcafeさんと話ができてよかった。2時間ほどお話して別れた。自分は西門路まで歩き、バスでホテルに戻った。
 

 

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